「オムニバス ②」ボッカチオ'70 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
オムニバス ②
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4幕からなるイタリアを舞台にした男と女に纏わるオムニバス映画。
ローマの道徳が汚されることに絶えず憤りを感じている禁欲主義者のアントニオ博士が、官能的でエロティックなブロンド美女の巨大広告看板に戦いを挑む第2幕「アントニオ博士の誘惑」が一番好きかも。
何だかその滑稽な姿が、風車に立ち向かう騎士ドン・キホーテに思えて来てならないからだ。
ちなみにその広告看板はミルクを普及させる為のもの。
でも博士にとっては放射能よりも有害に感じられていた。
そして最後はブロンド美女が看板から抜け出し、博士を翻弄すると言うオカルトホラーじみたオチが付く。
それにしてもアニタ・エクバーグの人工的ではない、たわわなオッパイのボリューム感には、思わず圧倒されてしまう。
こんな魅惑的な女型の巨人なら大歓迎!
紹介は最後になりましたが、本作を監督したのは、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ。
いかにもって感じのフェリーニらしいユーモア溢れるタッチが随所に見られますね。
第4幕「くじ引き」でのソフィア・ローレンのいい女っぷりも忘れられない。
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