「とても絵空事とは思えない壮大な悪魔の計画。」ブラジルから来た少年 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
とても絵空事とは思えない壮大な悪魔の計画。
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最初にタイトルから想像していたものは、孤児の少年を主人公にしたハートフルなロード・ムービーだった。
けど、とんでもないお話でした。
原作は傑作ホラー『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィン。
監督は超有名SF映画『猿の惑星』のフランクリン・J・シャフナー。
そして、グレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエと言った往年の名優たちの共演。
それなのに理不尽にも、日本未公開作品だったなんて!
ほんま信じられへんわ。
アウシュビッツ収容所で【死の天使】と呼ばれ恐れられていたメンゲレ博士は、遺伝子操作によってヒトラーをクローン化し、現代に復活さようとしていた。
驚くべきはその人数!
それはユダヤ人、ひいては人類にとっては、あの悪夢が再現されることを意味する。
それを阻止すべく奔走するのが、これまたご老体のリーバーマンなるナチハンターと言うのだから、 とてもじゃないがハナから颯爽とした活躍は期待出来ないってば。
悪役のメンゲレ博士をペックが演じているが、『マラソンマン』で拷問が三度の飯よりも大好きなナチの歯科医師役をすでに経験しているオリヴィエとは役柄が逆じゃないの?と思わせる配役の妙 !
そしてその二人がラストでは、よたよたしながらも老体に鞭打って、必死に格闘シーンを演じてくれる。
もう老人ホームでの喧嘩を見せられているようで、何だか悲惨な有り様だったけどね。
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