「爽やかなエンディング…っておい、それでいいのか?」フレッシュ・デリ ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかなエンディング…っておい、それでいいのか?
「マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」にての鑑賞。
あらすじから、あのフランス映画の(文字通り)人を食った怪作「ヴィーガンズ・ハム」の元ネタかと思ったが、アレとはかなり雰囲気が異なる。役者がみんな芸達者(とくに主役のふたり)でこれはこれで楽しく観れた。
マッツの神経質で隠キャのシリアルキラーっぷりや相棒の双子の兄弟の演じ分けはとても良い。ホラーではなくサイコサスペンスでうっすらコメディ風味。スプラッター描写はないので、その点は安心して観ていられる。
ただ作品全体としては「ヴィーガンズ・ハム」の悪ノリブラックコメディに振り切ったつくりのほうが好みではある。
ビャンの恋人とか弟のアイギルが登場するたびに、いつお肉にされるかとヒヤヒヤする。あとマッツのヅラの不自然さが目立つがあれは意図的にそうしているのだろう。
他作品もそうだが、この配給元の邦題センスはなんとかならんか。肉屋が舞台で「デリ」はなかろう。
ところで、あれだけ人間(5人?)をマリネにしといて、あの青春映画のような爽やかな終わりでいいのか? デンマークの警察は韓国以下の盆暗か?
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