フラワーズ・オブ・シャンハイのレビュー・感想・評価
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こだわりの映像美
東京フィルメックスで観ました。
高級遊郭の室内だけのストーリー。
途中眠くなり、上映後、どんな話なのかネットで検索、しても、、良く分からない。
原作の海上花を検索して何となく把握。
これは映像で当時の空気感を想像して楽しむ映画なのだろうな?思いました。
原作は面白そうな群像劇ですが、映画は室内の会話が主なので、物すごい集中力で想像しないとストーリーが楽しめないし、眠くなってしまいます。
美麗な映像
李屏賓が撮影監督を務める映画は必ず映像が美しい。この映画では清朝末期の貴重な調度品をふんだんに集め、また、李屏賓の撮影技術とあいまって極めて美しい映画になっている。カットとカットの間は全てフェードが用いられており、仄暗い室内を独特の雰囲気で魅せている。侯孝賢の他の作品『珈琲時光』や『ホウシャオシェンのレッドバルーン』と動揺にストーリーには大きな起伏が無い。ただ見ているだけでは飽きてしまう人もいるかもしれないが、映画の楽しみ方の一つとして脚本を楽しむのではなく、映像の美しさを楽しむ、というのもアリなのではないか、と思える作品だ。
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