劇場公開日 1998年2月28日

「ジョン・ウー闘う漢の美学!」フェイス/オフ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ジョン・ウー闘う漢の美学!

2018年2月17日
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鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル、映画館

泣ける

興奮

思い出しレビュー23本目。
『フェイス/オフ』

ジョン・トラヴォルタとニコラス・ケイジの顔が入れ替わるなんて、よくよく考えてみりゃ荒唐無稽。
顔の型だって違うし、背格好も違う。
でも、そんな設定すら霞む面白さ!
間違いなく、現時点でもジョン・ウーのハリウッド作品では最高傑作!

ハリウッドに進出してもジョン・ウー作品には、二丁拳銃、スローモーション、鳩は登場する。
『M:I-2』という大ヒット作もある。
でも今一つ、ハリウッド作品では精彩に欠けてる気がした。
が、本作は、ジョン・ウーの美学が炸裂!
闘う漢たち、仁義、抗争、バイオレンス…香港時代のノワールを彷彿。
ウー自身、「ハリウッドに来てやっと自分が撮りたいものが撮れた」と語るのも頷ける。

トラヴォルタとニコケイの一人二役熱演も素晴らしい。
トラヴォルタの顔を替える前の真面目な雰囲気から、顔を替えてからのニヒルさ。
ニコケイの顔を替える前のクレイジーさから、顔を替えてからの複雑な内面演技。
どっちの方が似合ってたとかじゃなく、どちらも両方を演じ、どちらもハマってたのだ。
二人が鏡を挟んで銃を向け合う、あのシーンがゾクゾクするほど好きだ。

ハードなアクションながら、ドラマ面も見応えあり。ショーンが顔を替えてから初めて妻と会い、妻との思い出を語るシーンは目頭熱くさせる。
また、激しい銃激戦の中で子供が聴く『オズの魔法使』の主題歌が流れるシーンは、本作屈指の名シーンだ。

ジョン・ウーのハリウッド作品で、もしかしたらこれ以上はもう出ないかもしれない。
それならそれでいい。
これ一本あれば。
今でも、アクション映画の中では特に好きだ!

(ふと思ったが、ジョン・ウーに『ジョン・ウィック』を撮らせたら面白くなるかも)

近大
kossyさんのコメント
2020年4月19日

鏡を挟んで対峙するシーン、好きです!
子供がOver The The Rainbowを聴くところも!
ナイフを刺すところも!

kossy
かいりさんのコメント
2020年1月1日

大好きですの間違いですw

かいり
かいりさんのコメント
2020年1月1日

近大さんあけまして🎍
今年もよろしくお願いします🙋
香港人でもなければ、香港には少し行った程度なのに、香港ノワールを感じると郷愁を感じるのはなぜなんでしょう。この作品、私も大寿司です。

かいり