「ビリー・ワイルダー監督のスタートライン的傑作‼️」熱砂の秘密 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ビリー・ワイルダー監督のスタートライン的傑作‼️

2023年6月3日
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フィルムノワールの超傑作「深夜の告白」の前年に公開された作品で、実質この作品からビリーワイルダーの快進撃が始まったと言ってもいいんではないでしょうか。1942年の北アフリカ戦線のとあるホテルを舞台に、ドイツ軍に追い詰められたイギリス将校の活躍を描いてます。ワイルダー監督らしく認識票をはじめとする小道具をうまく使い、ユーモアとサスペンスとアクションたっぷりに魅せてくれます。「イヴの総て」とは対照的なキャラを演じるアン・バクスターもヒジョーに魅力的‼️

活動写真愛好家
Gustavさんのコメント
2023年9月27日

活動写真愛好家さん、初めまして。こちらこそ沢山の共感ありがとうございます。返信をまだ見ぬワイルダーの名作の枠に書き込むことをお許しください。
邦画洋画問わず幅広く映画に愛情を注がれていることに、驚きと尊敬の念を抑えることが出来ません。素晴らしいですね。小生の偏った映画経験と比べるのもおこがましいですが、稲垣浩監督の「彌太郎笠」「海を渡る祭礼」が出てくるところに活動写真愛好家さんの博識が窺われます。私は淀川長治さんの本で記憶にあるくらいです。戦後作品より戦前の稲垣作品を高く評価していましたね。戦前の日本映画の巨匠、伊藤大輔、山中貞雄、伊丹万作と挙げておられますが、お答えできなく申し訳ございません。
映画フィルム保存の不運は、映画ファンにとってとても残念で悔やまれることです。溝口健二では「狂恋の女師匠」「唐人お吉」「日本橋」、それと淀川さんの邦画ベストワンである内田吐夢の「限りなき前進」などです。映画に対する価値観が今と比べても重く受け止めていなかった世相と映画会社の不備のどちらも影響していると思われます。その代わり、今遺っている作品を大事にしたいですね。

Gustav