劇場公開日 1994年5月28日

「作品の基本に進歩が見られないアープ像」トゥームストーン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5作品の基本に進歩が見られないアープ像

2014年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )

 1993年の作品ながら、昔ながらの西部劇そのまま。いわゆるみんなが思い描く英雄としてのワイアット・アープ像を描いている。強くて恐れ知らずで傷つきながらも常に勇敢に強敵と立ち向かうという英雄像である。古い作品と比べれば映像や演出は洗練された部分も多いが、西部の英雄が悪と対峙するだけという基本的な部分でとても単純で50-60年代の西部劇から進歩がみられない。彼らがいかに強者かという素人相手の前振りも多くて、そこらあたりも昔のままな描き方で進歩がない。そういう昔ながらの単純な撃ちあいを期待している人にはいいのだろうが、制作時期を考えれば西部劇にも昔と違う何らかの進歩を期待していた自分には物足りなさをおぼえる。

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Cape God