劇場公開日 2007年6月29日

「何はともあれ、マギーQが凄い!」ダイ・ハード4.0 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0何はともあれ、マギーQが凄い!

2018年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 何はともあれ、マギーQが凄い!最初はハッカーの女王のような悪玉ボスの片腕。コンピュータの扱いからしてもIT系カリスマのイメージでしたが、後半のブルース・ウィリスとの格闘シーンではカンフーの使い手というより、女性版ターミネーターTXのような不死身ぶりを発揮してくれました。『M:i:III』で注目し、『レディ・ウェポン』を見てセクシー度にまいってしまい、この映画での圧倒的な強さにホレボレです・・・

 シリーズ第1作ではパウエル巡査(レジナルド・ヴェルジョンソン)、第3作ではゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)と、巻き込まれ型のバディムービーが人気だったためか、この4作目でもマット・ファレル(ジャスティン・ロング)という相棒(?)が登場します。シチュエーションからすると、タイプとしては『16ブロック』におけるモス・デフのような役回りでしたが、何しろ巨大なサイバーテロのアルゴリズム開発をしたほどの天才的ハッカーの1人。ひ弱そうなだけに、ハラハラさせられるのですが、生傷だらけとなるのはわれらがヒーロー・マクレーン刑事だけだったりするです。

 アクションシーンは予告編だけでも満足できるほどだったので、トンネル内とかヘリに車をぶつけるところはさほどビックリもしなかったのですが、交差点の真ん中でトラックがぶつかるシーンだとか、冒頭の路地裏やクライマックスのエレベーターシーンのわけのわからないカメラワークに驚嘆しました。どうやって撮っているんだ?などと考えていると、現在置かれている状況がわからなくなって目眩をおこしそうになるくらいです。

 ストーリーなど語らなくてもいいのだと思いますが、なんとなく第1作の雰囲気も漂ってきます。国際的なテロではなく、アメリカ人が起こすテロ。しかも、目的は第1作と同じく金目当てだという。「アメリカ人が・・・」と強調しているところも、9.11の影響があるのか知りませんけど、それならば東洋女性や外国語(どこの言葉だ?)を話す敵が不自然に思えてしまう。

 妻とは離婚していたマクレーン刑事。今回の愛し守り抜くべき人物は娘ルーシーになっていましたが、なんとなくオマケのような感じでした。まぁ、これはラストのモルヒネジョークにクスっと笑えたのでよしとするか・・・

kossy