劇場公開日 2007年4月20日

「レジェンドの生き様」ロッキー・ザ・ファイナル gunsさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0レジェンドの生き様

2015年12月11日
iPhoneアプリから投稿

ロッキー5があまりにも酷かったので、最後の作品はどう終わらせるのだろうかと思ってましたが、ただのボクシング映画以上の感動がありました。過去の栄光と今の生活とのギャップに苦しみ、古き良き時代を懐かしみ、どうしても好きな物への情熱を失うことができないロッキー。これは年齢を重ねているいない関わらず、誰もが経験をすることで、自然に感情移入してしまいました。また脇役の存在もこのシリーズの魅力です。対戦相手も頑張っても頑張っても報われない苦しみと戦っています。息子は自分に自信がもてず、不甲斐ない自分と決別をしようとしています。ロッキーの知り合いだったシングルマザーも、厳しい生活の中必死に子供を育てようとしています。これらの人物達がロッキーと触れ合う中でそれぞれの道を見つけていくところがストーリーに深みをもたらしていて、作品を魅力的にしています。

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