劇場公開日 2000年6月10日

「公開当時、話題になってたのは知ってたけど観てなかった。 たまたまC...」マン・オン・ザ・ムーン buckarooさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0公開当時、話題になってたのは知ってたけど観てなかった。 たまたまC...

2022年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

公開当時、話題になってたのは知ってたけど観てなかった。
たまたまCSでやってたので鑑賞。

主人公のことをいうと…
まー、どうなんやろね。個人的にはあの炎上芸というか、ダマシみたいな芸は全く好きじゃない。
というか嫌い。
ドッキリとかも基本あんまり好きじゃない。

本編にもあった、おばあちゃんが心臓発作で倒れて死んだ!? でもウソでしたーん♪
みたいなのは、まったく面白いと思えない。
確かに「緊張」と「緩和」で、笑いというか安堵みたいな感情がうまれるんだろうけど、「緊張」と「緩和」は、あくまでも「創作」とわかった上での話だろう、と。
心底おばあちゃんを心配したのに…!
なんでオマエ(仕掛け人)ごときに、自分の感情をコントロール支配されないとアカンの!?
ってなる。

だから、YouTubeでよくある個人撮影のドッキリとかも全然おもしろくないし、常に「これってドッキリなのか、本当なのか」って思いながら生きていくの、シンドイやん。
ロンドンハーツで昔あった、芸人に女の子を近づけてその気にさせといて「女の子は仕掛け人です~!も~、本気になって芸人きもちわる!笑」
みたいなドッキリは、最低やと思う。
人の心を弄んではダメですよ。

だから、主人公の芸そのものについては、全く評価しません。
ただ、なんか怖いくらいの信念をもっているのは、ちょっとうらやましいけど。

で、ですね、映画です。
んー、まぁ、ジムキャリーの熱演でぜんぜん飽きずに観られますが、出来事の表をなぞるだけで「なんでこの人はこうなった」みたいな深い描写がないので、映画作品としてはつらいかな。
主人公、子供のころから青年になるまでに何があったのかなぁ。
まぁそれは、リアルタイムで彼に翻弄された人々の感じを、映画を通じて味わわせてもらってるのかもしれないが。
いや、まぁ、そういうことなんだろう。

しかしおそらく、これはかなりカットしてると思われる。
すんげーダイジェストみたいになってる。本当は倍の尺があるんと違うかな。
いまの世の中だと、Netflixでシリーズとかできたのにね。
じっくりと。

個人的には、ポール・ジアマッティが大変よかったのと、
ラスト! ラストカット! よかった!!
熱狂する観客席をカメラがドリーしていった先には…!!
こういうのを観たくて、映画みてるんだよね。

buckaroo