スティングのレビュー・感想・評価
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粋でセンス抜群なジョージ・ロイ・ヒル監督の最高傑作
作品数は少ないが安定した演出力と粋なセンスの持ち主ジョージ・ロイ・ヒル監督の最高傑作。「明日に向って撃て」「スローターハウス5」「リトル・ロマンス」「ガープの世界」と多彩なジャンルに秀作ばかりで、大好きな監督の一人。騙して大金をせしめる”スティング”ではフィルダー・クック監督作品「テキサスの五人の仲間」があるが、更に大掛かりな仕掛けと時代背景のセンス抜群な美術・衣装、それに音楽で、最高級のエンターテインメントに仕上げられている。1930年代のノスタルジー作品の中でも、演出の巧さと内容の面白さの絶妙なバランス感覚で傑出した作品。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの名コンビが、背景に溶け込んだ演技を見せて、作品の品位を上げる。特に、憎めない愛嬌の良さを醸し出すニューマンの余裕ある演技が素晴らしく、列車内のロバート・ショウとのポーカー対決場面なんて、こちらもニヤリとしてしまう可笑しさに溢れる。贅沢を言えば、女優陣に印象に残るような美女をキャスティングして欲しかった。作品はアカデミー賞の6部門で受賞したが、個人的にはポール・ニューマンに男優賞が与えられるべきと思った。これ以来、アカデミー賞を信用しなくなった。アカデミー賞で客観性が高いものは、外国語映画賞とスタッフの専門的技術の部門に限られる。
ややインパクト不足かな。。
ほぼほぼ50年前ぐらいの作品なので、現代の作品との単純比較はできないし、この令和時代の感覚だと筋違いかもしれないけど、作品としてのインパクト不足は否めないかなぁ。。
ストーリーはなかなかワクワクしました。ロネガンを罠に嵌めてお金を騙し取るために、真綿で首を締めていくように徐々に徐々に嵌めていく過程がじっくり見れた。詐欺師vsギャングという悪vs悪の構図だったので、気兼ねなくというか、罪悪感、嫌悪感なくストーリーが楽しめました。
そして、代名詞のどんでん返しですが、サリーノの正体、FBIポークの正体など、驚かされたポイントはいくつかあったけど、見せ方があっさりしていたこともあって、「それだけ??」感が。。。例えば、ニセの場外競馬場の存在自体を伏せて、最後のタイミングでイッキにネタバラシとされたら、ものすごく驚いたと思いますね。まあ、そうすると、ギャングを嵌めるプロセスの楽しさが半減しちゃうし、、ムズカシイデス・・。とにかく、どんでん返し作品としては、インパクト不足と感じました。
キャストの方々では、ポール・ニューマン、アイリーン・ブレナンあたりがいい感じで、存在感ありましたね。ロバート・レッドフォードはブラッド・ピットと見紛うほどのカッコよさでした!
騙し騙され。
見入ってしまう面白さ。
油断すると騙されてしまうから、初めからしっかりみないとダメ。
悪いことなんだけど、ペテン師かっこいい~ってなる。
実はすごい悪党だけど、隠居?生活から仲間のために動くという設定はおいしい。
こういう映画の定番だけど、みている側も騙すというのは、最高~っとなる。
何度でもみたくなる作品。
おうち-196
おしゃれのごちそう。
実家に帰ったら、「『スティング』もやってたから、録画しといた」と母。ほんと神ですか?
というわけで、インディ祭りに挟んでみました。
ちなみに過去2回くらい見ています。
初めてこの映画を観たのは小学生のとき。
もちろん録画なのですが、そのときに印象に残っていたシーンがスパイの女。
当時はこの映画のタイトルすら知らずに見ていたのですが、何年か経って、『ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル』を観た時。
冒頭で、イーサンの仲間のエージェントが、路地裏で女スパイ(レア・セドゥ)にサイレンサー付きのハンドガンで暗殺されるシーンがあって、このシーン、デジャヴだ!と何年か越しに感じました。
幼いながらに初めて「裏切り」を学んだのだと思います。
渋すぎるポール・ニューマンと美しすぎるロバート・レッドフォード(若い頃美しすぎ選手権では、アラン・ドロンといつもいい勝負しています、私の中で)。
どんだけスクリーンに映えるんだろう、この二人。
そして演出に脚本、セットやファッション、音楽、そのすべてがほんとにおしゃれ。
あのテーマ曲をバックに、各チャプターのタイトルが登場人物たちの絵とともに映し出されるのが、絵本のようにクラシカル、かつ粋な演出ですごく好き。
そして何度見ても飽きないストーリー。
何度見ても新鮮だし、さすが!と言ってしまうのはなぜ?
欲を言うなら、公開当時に生きていて見たかった。『オーシャンズ11』など、同じジャンルの映画を見てしまっていたりして目が肥えている分、当時ならもっと楽しめると思う。
リアルタイムで劇場で観た方がうらやましいです。
It's close. もう一捻り欲しかった。
超有名なコンゲーム作品。「午前10時の映画祭」に行こうと思ってたら寝過ごしたのでamazonでレンタルして観賞しました。うーん、現代の視点で言えばもう一捻り欲しかった所ですね。いや、多分公開当時は「おおっ!」ってなったのかも知れませんが、正直今観ると普通ではなかろうか?と思ってしまいます。
往年の名作ってやっぱ不利だと思うんですよ。だってそこから色んな映画が色んなアレンジしてもっと面白い作品作ってしまっているんですし。当時は画期的だったのかも知れませんが観てて「すっげー、騙された」ってなるかと言うとそんな事はなく。
コンゲームというとこれがトリックかも知れないと考えながら観てしまう訳じゃないですか?しかも評判が高ければ高いほどハードルは上がってしまう訳です。そういう視点で観てしまうと最後のドッキリも既に「もしかしたら・・・」って頭の隅で考えてしまってる訳です。で、それ通りにストーリーが進むと評価が高い分「その程度か・・・」とガックリしてしまうんですよね。
若かりし頃のロバート・レッドフォードは間違いなくカッコいいです。ポール・ニューマンも渋いなっと思いました。ただ作品自体が時代を越えて楽しめるか?というと、そこまでではなかったなぁっという感想でした。
文句なしに面白い!!
タイトルだけでは内容がわかりにくいのですが
映画全体はいわゆるコンゲーム!
騙し騙されるやり取りの応酬です。
若い人に解りやすい例としては
今年前半にヒットした「コンフィデンスマンJP」みたいに
大掛かりな仕掛けと絶妙の芝居で
ターゲットを罠に嵌めていく〜
そういうめっちゃ面白い脚本を
超カッコいい若かりし頃のロバート・レッドフォードと
最高に渋いポール・ニューマンが仕掛ける映画!!
それも1930年代の男のスーツ姿がおしゃれでカッコ良い時代!
面白くない訳がない!!
絶対、観ましょう!
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
ポール・ニューマンの
いかさまポーカーのシーンがあまりに有名なので
すっかり賭博場の映画だと思ってました(苦笑)
お恥ずかしい〜〜
ポール・ニューマンといえば私的には「タワーリング・インフェルノ」
しかちゃんと観てなかったので
「スティング」が観られたことは本当に良かった。
コンゲームの仕掛けにあたり、キャストの面接シーンがある。
「イギリス紳士専門だ」なんていう
ちょっとした役のオジさんまで、なりきってて面白い!
本当にいい映画って、ちょっとした役の人まで輝いてるんだよね〜
いい映画観られて良かった!
「午前十時の映画祭」ありがとう!!
@お勧めの鑑賞方法は?
こんな教科書的な映画は劇場で見ておきましょう。
いろんな映画に絶対にオマージュされてます。
観てよかった‼
54歳の私が小学生ぐらいの時の映画。
題名と、あの音楽は知っていたけど…
引き込まれた~!
ポールニューマンが何をやってもカッコいい!
服のままバスタブに浸かって、氷に顔を突っ込んだりからの…スーツスタイルのカッコいいことと言ったらそしてブルーグレーな瞳が見透かしたり、挑発したり、ラスト近くに不安にさまよい安堵…そして…
こんな面白い映画に出会わせてくれて『午前10時の映画祭
』ありがとうございます‼
【20世紀の映画遺産】どんでん返しは、こうやりな。
三回は見ていると思いますが劇場では初。午前十時の映画祭で。
面白いわぁ。ほんとに面白い。フェイント、オフサイドトラップ、仕掛けて嵌めて揺さぶりまくって、ラス前に大物トラップ。後はハラハラドキドキかよ!と思わせといて、最後の最後に全部載せ卓袱台返し。この痛快さが、どれだけの人を虜にした事か。今の映画人のバイブルの一本である事は間違いないって、自信を持って言える。
詐欺師のターゲットは冷酷なマフィアのボス。詐欺は犯罪なのに、ココロに響くのは懲悪への応援歌。行け行け気分であっという間の129分。最高だった!
でもね、フッカーの最後のセリフの字幕には一言。
字幕では「やっつけただけで十分さ」が、最後のフッカーの台詞になってましたが、原文は "Nah. I'd only blow it."
「イヤ、どうせするだけだから」が直訳。
「俺は復讐出来ただけで満足。分け前なんか貰っても、どうせ賭博でするだけだから」がフッカーの気持ちなんでしょうけど、ここは正確に訳して欲しい所でした。
黒人の仲間の復讐の為に命懸けのトラップに挑んだフッカー。人種問題的にも良い感じの設定だった事がオスカー7本の背景にあった事もリマインド。
詐欺師映画の金字塔
昔の映画の中でもかなりお気に入りの作品です
無駄なシーンなど一切なく綿密に練られた脚本と
名優達(特に主演の二人)による演技と
音楽によって終始オシャレな雰囲気を保つ名作です
どんでん返し映画としても名高いので
そういったのが好きな人にはオススメできます
すごいオシャレ
全体を通してすごいオシャレ!
電車の中のポーカーのシーンはワクワクしてカッコいい。
オーシャンズシリーズのようなコンゲーム映画の元祖、
いろんなキャストの粋にニヤニヤしちゃいます。
最後はうまくまとまっていてスッキリ。
現代版でリメイクして欲しいなぁ。
カッコいいキャストで。
ポールニューマンがカッコいい!
なんと粋な映画でしょう!
初めて見たのは、テレビで一度きり。
若い頃は、この手の映画に興味があまりなく、
ラストが面白くてビックリした、ぐらいの印象でした。
今回、午前十時の映画祭で何十年ぶりかで見て、
そのオシャレな作りに惚れ惚れしました。
チャプターごとにレトロな絵がめくられていき、
次々と詐欺が繰り出され、
流れるスコットジョップリンのメロディー。
どれもこれもが上質な仕上がりになっていました。
数少ない女優さんも、この手にありがちな、単なる添え物じゃなく、
そのシブい人選に唸りました。
今回の機会がなければ、見逃していたところでした。
本当によくできた映画でした。
午前10時の映画祭にて
最後の最後まで騙し合い。
観客も最後まで騙され、最高のドンデン返しをしてくれた。
網目のように張り巡らされた、ペテンにペテンの上塗り!
その末に、1つの作品を作り上げたような達成感。
メイン2人の魅力的な演技も素晴らしかった。
古き良き街の美しさ、車、人々の様相、よくぞデジタルリマスター(?)やってくれた!
ストーリーはおもしろいけど
若干話が間延びしている感。
当時はあれが普通?
2時間超えだが、どうってことない部分を省けばもう少し短くなるのでは?と思ってしまった。
しかし、騙したり騙されたりする流れやテクニックはさすが。
ぼーっと見てると誰が誰に騙されてるのか分からなくなる。
過去の記憶
コンゲーム映画の最高傑作!
誰でも一度は観ておきたい映画。
自分は、40年前に映画館で観たが、観終わって館を出てきた時も、心がはやっていたことを今も思い出す。
また映画館で観たいなあ。
「午前10時の映画祭」が今年で終わってしまうのは、本当に惜しいなあ。
2020/7/26 追記
子どもたちに、「"粋" って、こういうことだよ」と教えてくれる映画。いや、"粋" じゃちょっと足りなかった。"鯔背" (いなせ) でしたね。コメント欄参照ください。
いやーさすがの名作。 実は何十年前の初見では、アホの私には最後何が...
いやーさすがの名作。
実は何十年前の初見では、アホの私には最後何が起こったか分からなかったのです。今回、ようやくその全貌を知ることができ、感激もひとしおです。
殺し屋の正体あたりからもう度肝を抜かれ続けます。そして何よりポップな音楽が楽しい。主演二人に悪役も最高。セピア色の映像もお洒落に感じます。
生涯ベストに掲げる方も多い本作、まさに見ずして死ねるか!の一本です。
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