推手
解説
のちの「ウェディング・バンケット」「恋人たちの食卓」とあわせて“父親3部作”といわれるアン・リー監督の記念すべきデビュー作。太極拳の師匠、朱老人は、息子夫婦を訪ねてニューヨークへやって来る。しかし息子の嫁マーサはアメリカ人で言葉も通じず、食事も合わず気まずくなる一方。安らぎはチャイナタウンで太極拳を教えるだけという老父に、息子は……。カルチャーギャップに戸惑いながらも、“アジアとアメリカ”、“父と子”という異なる価値観が調和を見いだしていく優しき人間ドラマ。
1991年製作/108分/台湾
原題:推手 Pushing Hands
スタッフ・キャスト
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2018年9月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
このコンビで作られた父親三部作で唯一未鑑賞だったが、やはりラン・シャンがとても良い。父親、舅、祖父、老師、年寄り、男、武闘家など様々な側面の演じ方が見事。師匠と呼ばせてください!
2014年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
異星人ほどに違う文化で育った嫁と義父のギャップはすこぶる大きく、衝突もしばしば。
でもお互いを同じ人間、同じ家族と認め合った時、ようやくうまくいきそうな気もする。
しかし年寄りには年寄りなりのプライドがある。息子が父親を想う気持ちを知ってか知らずか、父親は言葉も通じない異国で自立を試みる。
笑えるほどの強靭さ、精神の安定感、パートナー候補?を見つけ、自分自身の人生を生きる決意をする父親がカッコいい。
2014年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
アメリカと大陸中国、しかもまだ'90年代初頭、かなりのギャップがあったはず。
中国文化を体現した太極拳師範の父と、WASPと思しき息子の嫁とのコントラストや対立、思わず吹き出してしまう。
頭では分かっていても、いざ自分のこととなるとままならない。年齢を重ねても。いや、年齢を重ねたからこそ、柔軟性に欠く面もあるかもしれない。
悟るのはかように難しい、そして、それが人間でしょ、とユーモアを交え伝えてくれているように思う。
師範の妻のエピソード、監督はどうしても入れたかったんだろうなー。