劇場公開日 2004年5月1日

「歴史上最低の親不孝者! こういう映画に魅せられる私…多分アレですわ、多分…真性のドМですわ。こういう映画ほんっと大好き!」パッション(2004) 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歴史上最低の親不孝者! こういう映画に魅せられる私…多分アレですわ、多分…真性のドМですわ。こういう映画ほんっと大好き!

2022年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

スコッセシ版『沈黙~サイレンス~』からの篠田版『沈黙-SILENCE-』からの、イエス・キリストに興味を持っての再鑑賞です。
昔にレンタルDVDで観た時は、まさかこういうレビュー書くとは思っていなかたので
「なんともまぁ、えげつない映画借りてきたもんやなぁ…」程度の感想で済ませていたわけですよ。
で、再鑑賞。DVD買ったけれど、日本語吹き替えは無しの方向だったのですね。ギブソン許さない。
えーっとね…困ったなぁ、こういう極めて宗教色濃い、真面目系映画のレビューって…おちょけていたら、お叱り受けるどころか、後ろから刺されてもしゃーない感じでマジこわい!ガク((( ;゚Д゚)))ブル
正直な感想を書きますよ。よいですね?よいですよね?言論の自由よいですよね?
信ずるものに命を投げ出すのは構わんけど、君を信じて愛して慕う人々の心に、絶大な悲しみと苦痛を与えるって、何をかいわんやですわ。
母親をあそこまで悲しませ苦しませるって、絶対にやったらアカンことのひとつやろ!
なのに、まだ敵を赦すだとかほざいてんだZE!どんだけドМなんですかって話ですyo
挙句、後世で映画化までされて、観客をショック死にまで至らしめるとか、いわんやリアル現実で数々の争いの種を生むとか「どんだけの罪人やねん!」って話ですyo!ドМで罪人とか…マジ救いようがないヤツやなぁ…←マジ書きすぎ!不謹慎!
不謹慎の極みを覚悟でもっと言えば、そういうあいつ(最早あいつ呼ばわり)に本当にイラッときたのな。シバかれてる様を見てザマぁって思ったのな。一瞬。
『沈黙』でも思ったけれど、上手く立ち回って生き残れなかったら信念もクソもないでしょうが!
生きてこその明日なんやで!ですわ。
「いつの日か栄光をつかんで、この泪橋を逆に渡ってやろうじゃないか」ですわ。
観てるこっちの身にもなってくれよって話です。
って、それギブソンが悪いのな。キリスト悪くない。やっぱりギブソン許さない。
いや、後付け設定ぽいけれど、だいたい史実に合ってるなら、やっぱりキリスト許さない。絶対。観ていてつらい。THE TSURAI
こういう身につまされる映画ってほんっと困るのよ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だとかも。大好きだけれど。
魅せられ観せられる側のこっちの身にもなってよ!
「なら観るなよ!」って話ですが、何故かこういう観ていてつらい映画って、本当に好きなのな。魅せられるんですよ。
私…真性のドMなのかな?
いや!やっぱりちがう!「敵を愛し、迫害する者のために祈れ-愛してくれる人を愛したとて、どんな報いがあろうか」とか「綺麗ごと言ってんじゃねーよ!寝言ほざいてんじゃねーよ!」って思っちゃうもん。
やっぱり敵には「倍返しだ!いや一千倍返しだ!」の方がしっくりくるもん。
自分MなんかSなんか、どっちやねん!いや、だから!そういうこと書く場所じゃないねんて!
閑話休題。
で、ラストです。
私、映画でラストをあまり長々と饒舌に語るのを観せられるのは、好きじゃないんですが、この作品に関しては、再誕をあと5分は描いてほしいな…と思ったです。
あれでは凄まじいまでの数々の受難が、なんとも報われない気がして。ギブソン許さない。絶対。

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野球十兵衛、