劇場公開日 2004年5月1日

「劇場には教会の方がいっぱいいらっしゃいました。」パッション(2004) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0劇場には教会の方がいっぱいいらっしゃいました。

2018年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 やはり痛い映像だった。ショック死する人が出るのもわかる。何度も何度も繰り返される拷問のシーンには目を覆いたくなるのだが、しっかり見なければいけないという強迫観念にかられ注視してしまうのだ。「この映画を見た殺人犯が自首した」という話は大げさだとは思うのだが、イエスが全ての罪をかぶってくれて感謝しなければならないという気持ちにもなれるのだ。そして、ブッシュまでも「観たい」と言わしめたこの映画。彼は敵を愛することはできるのだろうか。

 とにかく、原作が「聖書」なのである!映画と呼んでよいのかどうかも疑問なのだが、キリスト教伝道という意味合いしか持たないのではないかと思えるのです。現実社会でアメリカの愚行と照らし合わせて「隣人を愛せよ」とメッセージを送っているのかと深読みすることもできるが、ラストシーンでそれさえも覆されてしまった。

 劇場鑑賞では前の座席に背の高い人が座り、よく見えなかった。これも受難、試練だと思い、耐え抜いた・・・

kossy