劇場公開日 2001年10月6日

「日本人好みの奇々怪々、魑魅魍魎な世界観とキャラ!」陰陽師 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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3.0日本人好みの奇々怪々、魑魅魍魎な世界観とキャラ!

近大さん
2019年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

笑える

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興奮

夢枕獏のベストセラー小説を映画化し、一大“陰陽師ブーム”を起こした本作。
何だかかつての角川映画と似ている。
小説/映画双方の盛り上げ方のみならず、
80年代の角川の特撮を駆使した作品って今見ると、チープに感じてしまう。
本作も例えば令和20年とか30年とかに見ればそう感じてしまう。…いや、と言うか、令和元年の今見てもそう。
拙いメイクやVFX、生温いアクション、ハラハラドキドキ、スリリングさなんて有ったもんじゃない。
これでも公開当時は日本映画屈指の迫力とスケールのVFXとアクションって言われてたっけ…。
そういう所も似ている。

まあでも、娯楽作としてはそれなりに楽しめる。
奇々怪々、魑魅魍魎の伝奇時代劇の作風は嫌いじゃない。
話も展開や要素をたっぷり詰め込み。
前半は陰陽師の不思議な力、中盤は都で起きる奇っ怪な事件の数々や博雅と祐姫の悲恋、そして後半は悪の陰陽師・道尊の大陰謀と脅威…。
だけど何と言っても一番の見所は、陰陽師・安倍晴明=野村萬斎!

佇まい、所作…妖しく、ミステリアスで独特。
呪文を唱える際の口調など、結構ゾクゾクもの。
道尊に殺された博雅を生き返させる泰山府君の祭やエンドロールの舞い踊りは、この人の為の見せ場。
と言うより、陰陽師・安倍晴明自体、野村萬斎の為のハマり役!

ちとステレオタイプだが、真田広之も敵役・道尊でさすがの存在感。ハリウッドに拠点を置いた活躍は日本人として誇らしいが、つくづく本当にまた日本映画に出て欲しい名優である。(今話題のヒーロー映画であんなヤラレ役をやるよりかは)
100年以上も生きている巫女・小泉今日子も不思議な魅力。
タフな“海の猿”になるまでまだまだ遠い伊藤英明の下手っぴ&へなちょこ演技、更にそれを上回る今井絵理子の素人演技は何とかならなかったものか…。

今改めて冷静になって見ると(当時からそうなんだけど)、映画はチープでツッコミ所は満載で、映画にTVドラマに舞台に関連書籍によくあれだけブームになったもんだなぁ、と。
確かにつまらなくはないし、やはり日本人にとっては魅力的な世界観やキャラクターなのである。

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近大
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