劇場公開日 2006年7月15日

「日本映画のダメなところを」日本沈没 Bar 道真さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5日本映画のダメなところを

2018年8月10日
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端的に示した映画です。

原作も読んでることを前提にですが、着想や基本的なストーリーは悪くないと思います。
CGにおいては当時の日本にしてはかなり頑張ってると思います。国や行政の対応や有事法制においての自衛隊の動員の動きについてもそれほどまでには違和感はないように感じました(法曹界出からの視点でも)。

ただやはりいつの時代においてもですが、メインキャストが不適格過ぎます、特に演技力。
また他の方も仰っておられますがこの映画に恋愛の要素は微塵も必要ないと思います(個人的には家族愛の要素も必要ないと思います)。

どこに視聴者の着眼をもっていかせたいのかにもよるとは思いますが、自然災害からの危機管理に対しての警鐘に主眼を置くのであればやはりそこだけに注力するべきであり、へんに色んな要素を取り入れると全体がぼやけてしまい、あまりの非現実さとアホくささが蔓延して来てしまい集中力もかけ、一気に苦痛な時間が流れ出してしまう、そんな作品に仕上がっていました。

いつまでたっても日本の映画は世界的にも三流以下の地位から抜け出せない理由がよく分かる反面教師的な映画であると言えると思います。

一言で言うと勿体無くサイテー。

Bar 道真