NARC ナーク
劇場公開日:2003年5月24日
解説
話題のジョー・カーナハン監督は69年生まれ。地元TVの予告編編集から脚本家に進出し、監督・脚本・主演した低予算映画「ブラッド・ガッツ」(97)が話題を呼び、BMWのサイトで配信された競作短編映画に、ジョン・ウー、トニー・スコットら人気監督とともに参加した注目株。本作は94年に彼が書いた短編用脚本を長編にしたもの。麻薬取締のため囮捜査をする刑事ニックとヘンリー。2人は囮捜査官を殺した犯人の捜査を命じられるが、その過程でそれぞれの秘められた過去が浮かび上がる。
2002年製作/105分/アメリカ
原題:Narc
配給:UIP
スタッフ・キャスト
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2021年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
冒頭、目を背けたくなるような厳しい犯人追跡シーン。仕方ないとも言えるだろう。刑事って仕事を尊敬する気持ちや、いつ自分が巻き込まれても不思議じゃない恐怖心も感じた。即、引き込まれる展開です。
主人公はミスから立ち直るため復職を決意するが、妻は不安で「ふて寝」してる時に・・・
「今はケンカは勘弁してくれ。朝になっても俺をブッ飛ばしたきゃやればいいけど、今はただ疲れてるんだ」
何か凄く説得力あった。実際、我慢してたしね。
捜査中の場面を4コマに分けた映像は、トム・クルーズが製作総指揮に関わってるせいか「ミッション・インポッシブル」的に思え、重い内容を軽減する意味合いもあるでしょうが、ガサ入れシーンはよくある展開で面白みは無かったです。小物の悪者がイカレてる最中に「さっさと言え、この野郎!テメェにそんな度胸はねぇ! 言え、この野郎」とかよくある展開。小物とか言うから意地?みせて撃たれちゃったけど、なかなか進展しない流れで徐々に眠気が・・・。
「またガサ入れシーンか、退屈だなぁ」と思っていた・・・
R.リオッタは妻が死んだ悲しみから、必要以上に相手を殴るメンタル癖が克服できない。だからジェイソン・パトリックは止めただけだった。それなのに、これは俺をハメるための「策」だったのかとジャンキー連中の話を信じてしまう。そりゃ連中も死を恐れ、必死の「策」としてジェイソン・パトリックを騙そうとするよ。必死の演技合戦に振り回され、私自身も誰が真実を言っているのかわからなくなる。下手すりゃ死ぬ直前に「あいつは自殺だったけど、誰も信じちゃくれない流れだった。俺のせいになる。いや俺のせいだ」という回想シーンすら本当かわからなくなる。いやいや、これは私の考えすぎでしょうが。。。
証拠を残すためテープが回っていたけど、果たして無事録音されていたのだろうか?録音されていたとしてもR.リオッタは死ぬ前に小声だったから聴こえないんじゃないか?いや、最新の技術で何とかなるだろう。
それにしても、二度「仕方ない」と片付けるには重すぎる主人公のツキの無さである。上の人間は、今度ジェイソン・パトリックをどう処分するのだろうか?セラピーでも受けながら妻の言う通り転職してたらミスから立ち直れただろうか?
個人的にはガサ入れ場面がよくある展開で退屈だったのが残念ですが、壮絶な刑事の映画だったとは思ってます。
2021年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
殺された警官の元相棒と組まされたときから、ははぁ~んこういう展開だろうなと予想しながら見たが、見事に当っていた。淡々と捜査が進むが、見事なまでにのめり込ませる展開。良かったです。全編通して、テリスの事件現場を推測する画面が随所に織り込まれているのですが、これがまた効果的だ。ダーティな警官の映画は多いが、この映画では何が善で、何が悪なのかとを考えさせられます。
2020年11月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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麻薬潜入捜査官の過去のトラウマ、妻からの反対を押しきって、危険を省みず犯人逮捕に向かう性、ストーリー展開に引き込まれた。結局読めなかった。レイ・リオッタの迫真の演技、凄みあり。ラストは録音テープのアップで終わり、どうするのだろう。
2019年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
NARCとは麻薬捜査官のスラング。二人の麻薬潜入捜査官、マイクとテリス、マイクの相棒だったオーク警部補の三人刑事が登場する。もっともマイクは最初から死んでいる、彼の殺害事件を巡り似た者同士のはみだしデカ、テリスとオークが組んで捜査にあたることになる。足取り捜査で出てくるのは売人レベルの雑魚ばかり、社会のクズのような連中と暴力捜査の描写に壁癖とさせられる。対照的に家庭では愛妻や幼子が描かれる。事件の謎解きというミステリーものではあるが真相の落とし方から考えると、麻取りと言う綺麗ごとでは済まない命がけの職業の人間的側面、過酷さを描くことがテーマなのだろう。トムクルーズが肩入れしたというので観てみたが日米の社会環境の差もあり感情移入しにくい硬派な社会派ドラマという感想に留まった。