劇場公開日 1970年4月11日

「ヴィスコンティが好きな、綺麗な女性が、薦めてくれた映画の中の一本。...」地獄に堕ちた勇者ども サチコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヴィスコンティが好きな、綺麗な女性が、薦めてくれた映画の中の一本。...

2016年2月18日
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ヴィスコンティが好きな、綺麗な女性が、薦めてくれた映画の中の一本。
豪奢な世界、人々、美しい事にも色々と種類がありますが、これは血筋から来るDNAレベルの美意識を持つヴィスコンティ監督が知る世界。こんな美しい世界、普通に生きていたら知られる筈がなく、映画にありがとう。と思いました。
マレーネ・デートリヒが絶賛したヘルムート・バーガーの歌と踊り、殺し、裏切り、小児性愛、近親姦、虐殺が優雅な世界の中でめくりめいて繰り広げられる。
憎しみほど強く求める愛情と近く、紙一重で、醜悪さほど美しいものと背中合わせだと、退廃的な美しさに釘付けになります。皆、多くは語らず、画面も多くは語らない。シャーロット・ランプリングはいつだって、どの映画でだって美しい。
私はこういう世界観を好む訳では無いですが、そんな有無は言わせない、観るべき映画だと思いました。

サチコ