劇場公開日 2004年9月25日

「アイリーンと夢で会えたので彼女の声を伝えます」モンスター(2003) アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アイリーンと夢で会えたので彼女の声を伝えます

2018年12月10日
PCから投稿

彼女は言いました。
全て正当防衛だと、仕方がない。底辺の生き方はしてきたが、人殺しになるほど心は腐らない。
仕方なく、体を売るが、歳とともにくたびれやつれ、寄り付く男は、変態で危険で凶暴なケダモノばかりなり。
自分と恋人の命を守るため、図らずも、死屍累々。
恋人が司法取引することにより、死刑が確定。
底辺で生きるものなら、簡単に人の命を奪うだろう、との偏見。
恋人も、そうしなければ、自分の命が危ない。

この映画も、真実までは伝えない。
セロンも外見は似せても、中身までは伝えることができない。

恋人も恨まないし、
この映画の監督もセロンも恨まない。
それが、現実なのだから。

さて、セロンは美し過ぎるため、一面的な役しか来なくなり、それを打破するため、増量とメイクと演技で、アカデミー賞。

しかし、アイリーンと私は騙されない。
目の輝き、歯の美しさ、綺麗な手のひら、皆さんみてください。
底辺の苦しみの本当の姿を。

アサシン