劇場公開日 2005年5月28日

「単なるボクシングの映画では無い」ミリオンダラー・ベイビー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0単なるボクシングの映画では無い

2018年8月3日
Androidアプリから投稿

人生とは何か?
何を持って生きたといえるのか?
本当のパートナーとは家族とはどのような存在なのか?
本作はそれを突き詰めたものすごい傑作と思います

過剰な演出も演技も音楽も一切ない
しかし観る側をグイグイ牽引していく、無駄が一切なく計算されつくした脚本と台詞
回収されるすぺての伏線見事です

マギー役のヒラリーも、モーガンフリーマンも
もちろんのこと、クリントイーストウッドの抑えに抑えたいぶし銀の演技!
さらにはコメディリリーフのデンジャー役まで、すべての配役が素晴らしく説得力を持っています

カメラもそれら見事に陰影の深みを持って美しい構図で捉えて応えています

アカデミー賞を何部門も獲得するのも当然の事だと思います。

tough ain't enough

ラスト辺りで写る壁の文字
マギーとフランキーの出会いの時の台詞でした

最後にレモンパイの美味しい例のお店が映ります。
曇りガラスの向こうの微かな人影が救いです

あき240