劇場公開日 2022年8月19日

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「マギー・チャンの妖艶さとラテンスタンダード」花様年華 M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5マギー・チャンの妖艶さとラテンスタンダード

2021年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イギリスのBBCが2018年発表した史上最高の外国語映画ベスト100のうち、ベスト10に、「七人の侍」「羅生門」「東京物語」「甘い生活」(フェデリコ・フェリーニ)らと並んで「花様年華」が選ばれている。第53回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞をトニー・レオンが受賞している。
マギー・チャンの色鮮やかなチャイナドレス姿と気持ちを抑えた苦しい表情、そこから滲み出る妖艶さ。そして、スペインのアルモドバル監督を思い出させる「赤」を際立させる画面構成にマギー・チャンの物憂い表情はまさに「絵画」の様。個人的にはトニー・レオンは「インファナル・アフェア」の印象が強く別の俳優の方がよかったのではと思った。
そして何といっても音楽が良かった。バイオリンを基調とした悲しめの曲の間に、ラテンスタンダードが何度か繰り返し流れる。ナットキングコールが歌っている「Aquellos Ojos Verdes」「Te Quiero Dijiste」「Quizas Quizas Qquizas」の三曲。愛の歌であり、キサス・キサス・キサスの「多分ね」とはぐらかす歌であったり。ラテンでは超有名で大好きな曲。これが場面の切り替え時に効果的に流れるのでとても気に入っている。
全体のストーリー展開を追うのではなく、その場面の風景や背景、二人のしぐさや表情、そして音楽を味わうのがいいと思う。
Netflix

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M.Joe