劇場公開日 2003年12月20日

「ロックを単なるブームとして扱ったバカどもに捧げる」アイデン&ティティ オレさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ロックを単なるブームとして扱ったバカどもに捧げる

2016年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

理想のロックとは違う形で売れてしまった一発屋のバンドのフロントマンが突然現れたボブディランに煽られながら本当のロックを求めて苦悩する作品。

主演を演じるは俳優兼バンドマン兼キチ○イとマルチな活躍を見せる銀杏BOYZ/GOING STEADYの峯田和伸。
そのお相手に驚くほどの大根演技を魅せつける当時25歳の麻生久美子(好きだからそんなの気にしない笑)

バンドブームに乗ってリリースした曲がプチヒットし、メジャーデビューしたもののそれ以降曲が全く出てこない。
これはとてもツライ。あまり好きじゃない曲をやらなければお客が来てくれない。Radioheadがcreepで悩んでいたのもこんな感じだったんだろうか笑。
しかもそれを後ろからディランが見ている笑。音楽以外のことに関してもお前それホントにロックか?的な勢いでハーモニカを引き狂うディランがとてもシュール。鼻だけでディランっぽさを出せるのはすごい笑。

麻生久美子の
私とあなたはずっとイチャイチャしている時期を過ぎて、いなきゃ絶対に困る、親友より上の関係になれたと思う。それを君が結婚というなら、私も同じ気持ちだよ。
ってセリフが死ぬほどいい。というか麻生久美子のセリフが全体的にいい。というか最初大根やんと思ったけどこのセリフをあんな淡々と語る方が逆にいい。
つくづく麻生久美子好きだなと感じる作品。

オレ