劇場公開日 2001年10月20日

「人種ごとの壁など無くなれ!」GO(2001) 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人種ごとの壁など無くなれ!

2020年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

映画冒頭のチキンレース。
完全な犯罪行為で危険すぎるけれど、映画序盤からこのテンションのため、彼らをカッコいいとさえ思ってしまいます。
とにかく全体的にテンポが良いので観やすかったです。
昔ほどではありませんが、現在でもすぐネットで「在日」と叩いたり、朝鮮学校の前で抗議したり、韓国朝鮮の人たちへの差別は残っています。
この映画で1番印象的だったことは、根底にこの問題があるけれど、主人公たちは強くて、そこまで気にしていないということです。
勿論、実際は心の中で傷つくことも多いとは思います。
でも、線路や街を爆走し、反発しながらも友のため、家族のために全力で生きている杉原たちはとてつもなくカッコいい。
杉原の言葉にはグッとくるものがいくつもありました。
ヘラヘラしているようだけど、青春と社会の荒波に揉まれながらもよく自分のことを考えている。
自分も見習わなくてはと思いました。
山本太郎さんや新井浩文さんなど、もう絶対に見られない共演も良かったです。
桜井、ジョンイル、近くのお巡りさん、タクシー運転手、パパ、ママ
どの登場人物も魅力的で、それぞれで新たに話が作れそう。
邦画の良さ満載で、鑑賞後にはきっと元気を貰えるそんな希望の持てる作品でした。

唐揚げ