劇場公開日 2004年9月11日

「オープニングの松竹の富士山が古いものを使用して、いきなりビックリだ。」珈琲時光 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0オープニングの松竹の富士山が古いものを使用して、いきなりビックリだ。

2019年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 小津の映像感覚を21世紀に持ち込んだらこうなる!とでも言わんばかりの定点カメラの視線。たしかにオマージュしてることはよくわかる。が、台詞がすべてアドリブっぽいんじゃないかと思えるほどつまらない。さらに物語が進むと、切り返しカットがほとんどないことに気づく。これじゃ小津じゃない・・・一発撮りだらけじゃないか・・・小津映画を撮りたかったのかドグマ映画を撮りたかったのかわからなくなってしまいます。

 妊娠したという事実なんて二の次であるかのような現代ッ子を上手く表現しているし、そんなことはおかまいなく一人の音楽家に興味を持つとかいう設定も面白い。都内の電車の映像が多用されていることもあり、これが都会の人間関係そのものであるような印象もあるけど、そんな深読みはしてもしょうがない。ストーリーがつまらなさ過ぎるのだ。

 終わってみると、なんだったんだろ・・・これが台湾人から見た日本人の姿なのか。ううむ。

kossy