劇場公開日 2007年1月20日

「 モキュメンタリーの面白さは作り物だろうと思い込んでいても、いつし...」ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 モキュメンタリーの面白さは作り物だろうと思い込んでいても、いつし...

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 モキュメンタリーの面白さは作り物だろうと思い込んでいても、いつしか本物だと感じるようになってしまう部分があることでしょうか。この感覚を麻痺させてくれる手法もリアルを追及するものとパロディを楽しむものに分かれるかと思いますが、この映画は前者をさらに独創的なものに昇華させ、アート的なドキュメンタリーを目指しているようにも思えます。

 『ビッグ・フィッシュ』(2003)でもちらりと登場しましたが、『ふたりにクギづけ』(2003)という映画では結合性双生児が主人公だった。これもまたリアルな映像で、本物なのかと思ってしまうほど。ベトナム戦争時のアメリカ軍による枯葉剤の影響で多数生まれたと言われる結合双生児。フィクションとして扱うのさえ難しいと思われるのに、欧米では平気で映画にしてしまう。しかもこの映画では見世物にされているのだ。と、感想を述べるのさえ難しい・・・

 ドキュメンタリーにしてしまったぞ!という意気込みだけは感じられるのですが・・・

kossy