劇場公開日 2006年3月11日

「ただただ美しい」イーオン・フラックス なないろさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ただただ美しい

2020年7月28日
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当時から観たいなぁ~とは思っていたけど、テレビでチラ見した時に期待していた感じの雰囲気とは違っていて、なかなか通して観る機会を逃していた作品。

印象としては、シャーリーズセロンがただただ美しいと感じ、それに尽きる作品でした。
とにかく、ポージングに一瞬も気を抜いていない…
ある意味プロ。ハリウッドきっての美しさはこういうことかと。

ストーリーは正直つまらなくて盛り上がりもひとつもない。
安易に運命性を表現しようとして、管理者がイーオンのDNAを残し、「強いから」とか「きっと見つける」とか言っていたけど、そう感じさせる背景が描かれないのでこじつけに感じました。当事者がやっと対面して、フラッシュバックするので過去に繋がりがあるのはわかるけど。

テーマも終盤にやっとわかるけど、この映画のメッセージとしてはとてもいいことを取り上げているのだけど、話の進め方や人物の背景が薄すぎて深く心に刺さらない。もったいない。。

シャーリーズだけではなく、衣装や桜の風景など美しいと 感じるところは多々ありました。
思えば、当時はCGが当たり前になって、近未来を描いている作品が多く、話よりもビジュアルをスタイリッシュに表現している作品が多い風潮にあったような気もします。

個人的には、機械的に美しいシャーリーズも好きだけど、自分の過去を知り表情が少し柔らかさを伴ったシャーリーズの方が好きです。なので、同じ強いシャーリーズでも、この作品よりハンコックの方が断然好き。人間的な演技も大変素晴らしい役者さんなので、やっぱりもったいなかったかな。

なないろ