劇場公開日 1995年9月

「【”僕の、私の傍に一日だけ居て欲しい・・。本当はもっと長く居たいけれど・・。”パリ行きの列車内で知り合った男女のたった一日の素敵な恋物語。】」恋人までの距離(ディスタンス) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”僕の、私の傍に一日だけ居て欲しい・・。本当はもっと長く居たいけれど・・。”パリ行きの列車内で知り合った男女のたった一日の素敵な恋物語。】

2021年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー アメリカ人の若者ジェシーを演じた若きイーサン・ホークとフランス人女性、セリーヌを演じたジュリー・デルビーが、途中下車したウィーンの街で交わす会話がとても良く、二人が相手に惹かれ合って行く姿も、観ていてとても自然で、素敵である。ー

◆感想

 ・初めて会った、ジェシーとセリーヌ。ジェシーが誘った食堂車で、交わす会話。
 ー 普通だったら、初めて会う人と、あんなに意気投合出来ないよね。二人の相性が良い事が一発で分かる、イントロダクションである。ー

 ・ジェシーが”このままでは、一生後悔する”と、ウィーンで降りた際に、”君も一日だけ付き合わないか?”とセリーヌに声を掛け、彼女は快く応じる。
 そして、二人は街を歩きながら、様々な場所に行き、様々な会話を交わす。
 ー 恋、死、宗教、結婚観、人生観、神の存在・・・。
   重いテーマを、愉しげに話す二人の姿。ー

 ・観覧車でのキス。夜の公園での抱擁。
 ー ”明日には、別れなければいけない”という想いも切ない。
   けれど、たった一日だから、相手に自分の本当の想いを伝えることが出来たのではないかな・・。ー

<翌朝、二人がお互いの想いを口にし、半年後に会う約束をして別れるシーンも印象的な、一日限りの素敵な恋物語である。
 これは、「ビフォア・サンセット」と「ビフォア・ミッドナイト」も観ないとなあ・・。
 リチャード・リンクレイター監督は、今作シリーズを制作した事で、「6才のボクが、大人になるまで」を制作しようと思ったのかな・・。>

NOBU