劇場公開日 2006年6月3日

「手に汗握るシーンの連続!中途半端すぎる人間ドラマ!」ポセイドン 松本一輝さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5手に汗握るシーンの連続!中途半端すぎる人間ドラマ!

2021年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

録画してあった「午後のロードショー」にて視聴。

まずはパニックものなので見終わって疲れました笑

これぞパニック映画!これぞエンタメという、手に汗握るシーンの連続で、結構楽しめました!

オリジナル版視聴済みです。

本作は72年の「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクですから、技術進歩で、格段に進化したパニックアクションを最後までハラハラドキドキしながら堪能させて頂きました。

親と一緒に見ていたのですが、最後までどうなるのか楽しく見守らさせて頂きました!

しかしながら、人間ドラマ部分が圧倒的に薄かったように思えます。

自殺願望があったおじさんが、結局は生きたいから、若者を蹴り落とすシーンなんか、リアルに描けていたと思います。

一部ではそんなリアルに描いていたのに、キャラクターの生き残りたいという部分が全く伝わってこなくて、流されるままに脱出しているように思えませんでした。

NYで入院している弟に会いに行く途中の姉なんかは、まぁ理由としては、結構生への執着を感じたのですが、ダクトを登るシーンなんか、生きたいより、怖いが勝っちゃってて、それはそれでリアルで良かったのですが、本当に生き残りたいのか?とも思えてなりませんでした。結局死んじゃうし…

両思いの2人とか親子とかも何となくわかるんですが、生への執着と言うよりかは、ただ死にたくないってだけに思えていまいち感情移入できなかったです。

カート・ラッセルも掴みは良かったけれど、娘と会ってからちょっと微妙…溺れるシーンは結構迫真でした!

オリジナルとどうしても比べちゃうのでドラマが弱かったのが致命的でしたね…

72年。ノリに乗ってたジーン・ハックマンの演技が強すぎたのかもしれませんね。

ですが、展開の速さとテンポの良さで飽きを感じさせなかったところは良かったです。

波が来て船転覆するまでちょっと早すぎたような気もします笑

松本一輝