劇場公開日 2002年7月20日

「【”ヒーロー見参!” ペコもスマイルもチャイナもドラゴンもアクマもイメージ通りのキャスティングに驚いた作品。息詰まる卓球映画の傑作でもある。】」ピンポン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”ヒーロー見参!” ペコもスマイルもチャイナもドラゴンもアクマもイメージ通りのキャスティングに驚いた作品。息詰まる卓球映画の傑作でもある。】

2020年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

 松本大洋の”ピンポン”は当時、偶に読んでいた。私は、松本大洋の作品が好きなのである。

 で、その実写版が公開されるという情報は知ってはいたが、当時、窪塚洋介もARATA(現在の、井浦新さんね。)もアイドル的存在で(ARATAは少しポジションが違ったかな・・。)、逡巡したが公開後暫く経ってから鑑賞することに。

 宮藤官九郎が脚本なので、かなりストーリーを独自解釈してくると思ったら、意外や意外、原作に忠実に物語は進んでいく。

 各キャラクターも
 ・ペコ(窪塚洋介)
 ・スマイル(ARATA)
 ・チャイナ(サム・リー)
 ・ドラゴン(頭をそり上げた中村獅童:怖いです・・。)
 ・アクマ(大倉孝二:余りに原作のアクマに似ていてビックリ。”劣等感と諦観を抱えながら、ペコ、スマイル側に立ちつつ、ドラゴンの葛藤にも心情を寄せる男の姿にである。個人的に大倉さんのベストアクトの一つである。”)

 が、原作と絶妙にマッチングしていて、非常に面白く観賞した。

 更に、映像にも当時の邦画としては、効果的なVFXが使われていて、実に面白い。(特に試合シーン:今作の監督、曽利文彦氏は、ジェームズ・キャメロン監督の”タイタニック”でCGを担当したそうである。(当時の資料より。))

 ”右ペン、表ソフト”を使うペコが、高く飛翔してスマッシュを決めるシーンや、バタフライジョー(竹中直人)の回顧シーンでの美しき緑色の羽などで特にそれを実感出来る。

 公開日から大分ずらして劇場に行ったので、”黄色い嬌声”は落ち着いており、作品そのものをじっくりと堪能した作品。

<今作後、ARATAは井浦新と役名を変え、今や邦画を支えるポジションを築き、窪塚洋介も様々な分野で卍LINE名義で活躍していたが(”へルター・スケルター”では下衆な役が合っていたね・・。)、マーティン・スコセッシ監督の”沈黙-サイレンスー”に抜擢された(態度が悪くて、一度落ちているそうだが・・)辺りから、映画界でも再び本格的に活躍しはじめたのは、嬉しい限りである。>

<2002年8月 劇場にて鑑賞。その後、2度程度DVDにて鑑賞。
 松本大洋の原作は、頻繁に読破。(すいません・・)>

NOBU
れいすけ(休眠中)さんのコメント
2021年6月6日

大倉さん、カッコ良かった〜。ベストアクト!!

れいすけ(休眠中)
れいすけ(休眠中)さんのコメント
2021年6月6日

NOBUさんこんにちは。やはり丁寧にレビュー書かれてますね。リアルタイムで見てるのかな。いいなあ。松本大洋さんですね!ぜひ、読んでみたいです。ありがとうございます!

れいすけ(休眠中)
talismanさんのコメント
2020年8月17日

色々書きましたが、わたしも大好きな映画です!

talisman