劇場公開日 2002年10月5日

「父親のブレない心」ロード・トゥ・パーディション ashokaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0父親のブレない心

2019年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マイケル・サリバン(トム・ハンクス)の殺しの現場を息子が見てしまったこと、それをコナー・ルーニー(ダニエル・クレイグ)に見つかってしまったことからこの物語が始まる。
この息子の勝手な行動が原因となって弟と母親が殺されてしまう。
しかし、父親のマイケル・サリバンは息子を叱らない。この一点だけでも見る価値があると思う。昨今のDVのはびこる日本でぜひ父親はこれを見て見習ってほしい。
さらに息子を守りぬく決意がひしひしと伝わってくる。
たとえ反社会的組織であっても、親子の絆の素晴らしさが表現されている。
逆に、ジョン・ルーニー(ポールニューマン)の息子に対する振る舞いは息子を最初は叱るが結局は溺愛していてスポイルしている。この二人の父親像のコントラストが一層マイケル・サリバンの息子に対する態度が素晴らしいものに見えてくる。
俺は父親になったことはないが、このような父親像をしっかり記憶しておきたいと思った。

ashoka