劇場公開日 2003年12月6日

「子育て論と親子愛に思わず感情移入させられる、ピクサーらしい映画」ファインディング・ニモ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子育て論と親子愛に思わず感情移入させられる、ピクサーらしい映画

2016年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

公開から十数年経った今見ても、相変わらず映像の美しさにはウットリとさせられますね。
まるで本物の、いや実写以上と言っても過言ではないぐらいの色鮮やかな海の様子には、ただただ感動するばかり。
この映像があれば、ストーリーはこのぐらいシンプルな話でちょうどいい。
簡単に言ってしまえば、親がさらわれた息子を捜すだけの話でしたもんね。

でも海の世界は想像以上に厳しい世界、であると同時に神秘な魅力に満ち溢れた世界でもある為、シンプルな話でも子供だけでなく大人が見ても見応え十分、さすがはピクサー映画だなぁ、今では若干本家ディズニーに押され気味な傾向にはありますけど(苦笑)
しかし考えてみれば主人公は魚なんですよねぇ、でもこんなに感情移入出来るのは何でなんだろう、ってやはり親子の話はどの世界でも相通ずるものがあるってことなんでしょうね。

まあとにかく、子供目線で見れば親とはぐれた時の心細さ、親目線で見れば子供がいなくなった時のこれ以上無いぐらいの恐怖心、どちらも手に取るように伝わってきて、思わず感情移入させられたなぁ。
でも、守られるだけでは子供が育たないのもまた事実、可愛い子には旅をさせよなんてよく言いますが、確かに・・・。
それによって、子も親も成長していくんですよねぇ。
まあこの映画では明確な悪役と言える存在は出てこなかったですから(人間も悪役ではなかったですし)、マーリンのアタフタぶりほどの緊張感は感じられなかったのが少々難点と言えば難点ではあったのかな。
でも、安心して見ていられるからこそ、子供からの絶大な支持もある訳で、そこはまあ仕方ないか。

私は魚には全く興味が無かった為か、この映画で初めてカクレクマノミと言う存在を知った(認識した)のですが、今ではもうカクレクマノミを見る度についついニモだ!と口走ってしまう自分がいたりします。
本当はもっと隠れた存在でいたかったのかもしれませんが、この映画で間違いなく全国区、いや世界の人気者(人気魚)になってしまいましたよね、色合いも含めて可愛いです!
一方ナンヨウハギの方は正直そこまでではない感じですが、映画的にはドリーの存在感あってこそなところもあって、忘れっぽさにイライラもしたけど終わってみればニモやマーリン以上に愛らしかったなぁ~。
続編はドリーが主役?またイライラさせられそうですが、楽しみですね。

スペランカー