劇場公開日 1988年10月8日

「この素晴らしき世界」グッドモーニング,ベトナム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この素晴らしき世界

2020年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ぶっとびすぎてるDJクロンナウアー。現地ベトナム人の女の子に一目惚れし、強引に英会話教室の教師になったりする。

 普段はバカな下ネタが中心のお馬鹿コメディDJだったが、戦場の真実を伝えたい意志はあった。検閲に引っかかってばかりの原稿。その中でのニクソンの政権放送をちゃかすところが最高だ。惚れた女の子の兄がジミーの店での爆破テロから彼を救うところは悲惨な現状を伝える。ベトナム戦争は始まっていたが、米軍による北爆間近の時代。サッチモの曲が凄い皮肉に使われて、印象に残る。「この素晴らしき世界 (What a Wonderful World)」

 アメリカ人とベトナム人は違いすぎる。恋なんてできるはずがない。そして「敵」という意味。アメリカが仕掛けた戦争ばかり。どうして敵が生まれるのか・・・てっきり援助に来たつもりだったクロンナウアーは気づく。

kossy