劇場公開日 2026年6月5日

  • 予告編を見る

アダムの原罪のレビュー・感想・評価

全51件中、1~20件目を表示

3.5約80分の臨場感と職業倫理を超えた葛藤に呑み込まれる

2026年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

映画が始まるや否や我々の視点は病院の小児科病棟へ放り込まれる。リアルタイムにも等しい目線と描写で時を刻む本作は、栄養失調により入院を余儀なくされた4歳児を巡って、母親、医師、看護師、ソーシャルワーカーらが四つどもえの攻防を繰り広げるという内容。誰もが少年を救いたい一心なのは間違いない。だが、母親の行動には明らかな問題があり、一方、その意向を無視して強制的に対処しようとする医師側にも問題がありそうだ。結局、本作は社会の縮図のような限定空間で、制度や規則を越えてなすべきことを成そうとする看護師の立ち振る舞いに焦点が当てられてる。ダルテンヌ作品を彷彿とさせるカメラワークによって、その映像は必要最小限の描写で驚くほど的確に状況を伝え、なおかつ独特の臨場感が全体を覆う。なぜこれほど懸命に心を寄せられるのか。突き放されても決して諦めず、母親と同じ目線と歩調で寄り添おうとする姿に静かな感動がほとばしる。

コメントする (0件)
共感した! (2件)
牛津厚信

4.0危うい母性愛、看護を超える慈愛。衝突の先は闇か光か

2026年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

邦題がミスリード気味なのは、聖書がらみの含意を強調しすぎたせいか。脚本も書いたローラ・ワンデル監督によると、アダムの名は旧約聖書に登場する最初の人間から取ったもので、特定の人物ではなく“私たちすべて”を指す。また、「医師であれ、責任者であれ、判事であれ、それぞれが子どもにとっての最善を考えている」が、「心の奥底で、それを自身に影響する何かを守る口実として利用している」。フランス語の原題「L'Interet d'Adam」、英題「Adam's Interest」はともに「アダムのために」の意味で、「アダムのためになることは人類のためになる」との意図を込めたという。

つまり、登場人物の4歳児アダムに固有の罪があるわけではない。それなのに邦題に引っ張られて「この男児の罪って何?」と考えながら観ると、「結局彼の罪って何だったの?」ともやもやが残るかも。まあ語感としては、直訳の「アダムのために」より「アダムの原罪」のほうがインパクトが強いのは認めるけれど。

ともあれ、ワンデル監督はデビュー作「Playground 校庭」に続き、観客を自然に登場人物に没入させるのが巧い。今作では大病院の小児科センターの看護師長ルシー(レア・ドリュッケール)が主要な視点人物になり、幼い患者とその家族のため人一倍献身的に働く感覚を観る側も疑似体験する。乳幼児を育てるのに苦労した経験がある方なら、シングルマザーのレベッカ(アナマリア・ヴァルトロメイ)により感情移入するだろうか。観客の想像力を信頼しているのもワンデル監督の美徳だろう。説明的な台詞も映像も極力排し、目の前で起きていることと、人物らの少ない言葉のやりとりや表情で、「自分がその立場ならどうする」と考えることを促す。

レベッカが息子を愛する気持ちは疑いようがないものの、かたくなで偏狭で危なっかしい。アダムを思って与えている流動食のせいで栄養失調なのに、指摘されても改めようとしない。そんな母子に根気強く対応を続けるルシーだが、彼女の献身ぶりが病院システムの枠内で割り当てられた看護の域を超えそうになると、こちらも何やら不安要素に思えてくる。他者を救う慈愛の心が暴走して、職を失ってしまうのでは、あるいは自らの心が削られてしまうのでは?

そんな2人がぶつかった先にどんな未来が待っているのかは、ぜひ本編で確かめてほしいが、つつましやかなエンディングもまたワンデル監督らしい。

医療現場のリソース不足を可視化する問題提起と、それでも献身的な働きで人々の命を守っている医療従事者への敬意と感謝が込められているのは、今年3月に日本公開された「ナースコール」と共通する。そうしたエッセンシャルワーカーたちの大切さとありがたさは、コロナ禍を経て広く再認識されたはずだし、彼女ら彼らを題材にした社会派映画が増えているのなら啓発効果の意味でも良い傾向だと思う。

コメントする (0件)
共感した! (6件)
高森郁哉

3.0ずっと間違えている

2026年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『ナースコール』の小児病棟版でした.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
では,タイトルの「アダム」とは誰か.母親の間違った育児方針が原因で栄養失調に陥り骨折,入院している三歳児さんでございます.付き添いの母親が病院食はアダム君の体に良くないと勝手な判断.当然ながら病院も役所もそんな理屈は通しませんし,アダム君保護のために親権剥奪すら視野に入れます.
一方で,小児病棟の看護師長さんは,アダム君親子に職務範囲を超えたレベルで肩入れし・・・

自身の権利意識だけが肥大化した母親の姿を観ていますと,大袈裟な話「あぁこうやって移民の主張する権利を聞き続けた結果が,今のフランスなんだなぁ」としみじみいたします.
とあることから,病室に立てこもるアダムかーちゃん.個室ならともかく,アダム君の奥には幼女患者がおられます.もし立てこもり中に幼女の体調が悪化したら,アダムかーちゃんはどうしたんでしょう.さらに驚く事は,アダムかーちゃんを説得させるために看護師長さんは同室患者を移動させます.これがアダム君の病状に伴う処置なら納得もしますが,ただの毒親の我が儘の結果なんだから,幼女親は不公平感に関して病院を訴えてもいいんじゃないでしょうか.さらにさらに看護師長さんの肩入れは強くなっていって,かーちゃんがアダム君を連れ出そうとする事件が発生し,かーちゃんは階段で転倒します.アダム君には怪我はありませんでしたが,私が病棟責任者ならこの時点で師長さんを懲戒処分するし,アダム君親子は強制退院でございます.
看護師長さんは度々自分のお子さんに電話されてましたが,もし子供が「おかあさんは私よりも病院の子供が大切なんだよね」ってグレたらどうされたんでしょう.夜の街に徘徊するようになってお薬に手を出す.ODで緊急搬送されましたが,そこは母親勤める病院でしたってのは,また別の話です.

にしても『アダムの原罪』なんてタイトルは,まるでアダム君が生まれてきたこと自体が罪みたいに聞こえるじゃあーりませんか.ちなみにGrokさんに原題の邦訳をお願いしたところ『アダムのため』との返答でございました.うん,そりゃそのタイトルになりますわな.

コメントする (0件)
共感した! (0件)
三遊亭呼延灼

3.0ホントに救いたい人

2026年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

人手不足や業務過多な看護師の1日を描いた作品でした。
主人公のルシーの気持ちは分かるけど、やっぱり、一患者に入り込み過ぎな気もします。
そういう看護師もいないと、何もかも規則どおりだとホント救いたい人を救えないのかもしれませんが。
『ナースコール』を観たから、どうしても比べてしまいますし、『ナースコール』の主人公みたいには、共感できませんでした。

コメントする (0件)
共感した! (1件)
ドアラッキー

5.0ママといたい。でも死にたくない。

2026年8月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いきなり、怪我をした男の子と 母親が 病室にいるシーンから始まる 。そして 子供を守るためにと 公的権力が介入しようとしている。 予備知識もなく見てる側は 一体何が起きてるんだ と思いながら…。 こういうのを没入型作品と言うらしいが、 フライヤーなどにもある以下のことぐらいは 知ってみた方が 分かりやすいと思う。 日本の保険制度とかなり違うので 。

とある病院の小児科センターに、左腕を骨折した4歳の男の子アダムが入院する。栄養失調で痩せこけた彼は発育が遅れており、骨がもろくなっている。裁判所は移民でシングルマザーのレベッカがアダムに適切な食事を与えていないと判断し、彼女の面会を制限する命令を下す…。

終わり方も 「えっこんなとこで終わっちゃうの。」 という感じがした。それは、今後この男の子が、どうなっていくかという所には焦点が当てて無いからだと思う。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
うめちゃん

4.0ママといたい、でもしにたくない

2026年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アダムの発した「ママといたい、でもしにたくない」にグサっときた。
ママが好きでずっといっしょにいたいけれど、アダム自身が不健康(栄養失調)で
体調が悪化しているのは本人も気づいているからこその率直な言葉であろう。

ママ=レベッカは移民と思われ、シングルマザーとして彼女なりに真摯に
アダムの育児に向き合っていたに違いない。
それがわかる看護師長のルシーはレベッカに寄り添う。

それが病院や施設といった社会のルールにはそぐわない。
社会のルールに縛られてはこの親子は幸せになれない。
それがルシーを突き動かし、レベッカに寄り添おうとするのだ。

医者も施設も悪くない、アダムの父親は今の家族があり、それが大事なのもわかるが、
父親が子の面倒を見てこなかったことを責めるレベッカの気持ちもわかる。

だからルシーは放っておけないのだ。
それはラストショットまで一貫して描かれている。

映像的にはルシーを後方から映し出しカメラもルシーの歩行に合わせて揺れる。
このリアリティが病院の現場の緊迫感と絶え間ないルシーの多忙さを観客に
率直に伝えている。

それにしてもルシーを演じた主演レア・ドリュッケールと、
レベッカを演じたアナマリア・バルトロメイの演技は素晴らしすぎるし、
『Playground 校庭』の監督ローラ・ワンデルはやはり只者ではない。
そしてさすがのダルデンヌ兄弟による製作。

実にヘビー級なテーマで色々と考えさせながらも、
映画としての出来が素晴らしく、本作でも唸ってしまうほど。

今後もローラ・ワンデル監督には注目していく。

コメントする (2件)
共感した! (9件)
ひでちゃぴん

4.0ズレてる方がいい?(この邦題以外)

2026年7月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 病院の病室。おそらく東欧系移民のシングルマザー、レベッカが前腕骨折の4歳児にひっついている。子どもは病院食を提供されているが、レベッカの病的な医療不信?が伝染し、食べても戻してしまう状態なため栄養摂取に重大な問題が起きている模様。チューブでの流動食等に置換えするも妨害行為があるため裁判所命令でレベッカの接見の制限措置を得たが、最低限の面会時間内に病院の努力の痕を元の黙阿弥にしてしまう由々しい事態。
 そもそも病院にいる理由は何か?と思ってみていると、どうも病気はないようだ。つまり、栄養失調、発育不全。原因は貧困なのだろう。元旦那は今でも12時間労働でへとへとな限界ワーキングクラス。レベッカは離婚に直面してか若しくはそれ以前から現実を受け入れられない病理にあり、息子も母親の顔やメンツを潰せなく同調してしまう悪循環から抜けられない模様。
 この状況へ看護師長が表情には出さずに奮い立つ。粘りに粘る。最後の二人のほぼ無言のようなやりとりには吸い込まれた。この師長さん、最後までレベッカに自分がシングルマザーて言わへんかった。

 ほんとうにこの監督はリアルな演出が得意で、取材量が尋常でないとか、前作を通じても一目瞭然なものがある。こういう実に優秀な能力で作られた、ベルギーの一触即発系映画はベルギーチョコを越えて馴染んできました。日本は日本で一触即発なのだが、やっぱり移民難民の観点からは摩擦の強さが向こうが上かなと。

 まあまったく上手く言える自信がないことを持ちだすと、ソ連崩壊前に産婦人科のナースや助産婦の倫理崩壊が起きて、それを国家崩壊の予兆として捉え、最も早くにソ連崩壊を唱えた学者の本を読んだことがある。仮に給料が止まっても最も長く仕事を続けるかもしれない現場職が耐えられなくなったら、というファイナリーなデッドラインを考えるときに、妊婦に寄り添う助産チームはそうしたイメージに合致する現場をもつ職業だろう。

 レベッカは妊婦ではないが、そうしたソ連崩壊の話を思い出してしまう。どれだけ負荷が強くリターンがなくても目の前にいる母子を見捨てておけない世界、個人的境地があることで、もしかしたら国や世界ごと?救っている瞬間もあったり。
 言い換えれば、システムが追い付かないゾーンはスーパーな個人がバックアップしつつ進んできたのが人類ではないかという問いかけを感じました。それが止まったら終わりは近い、かも、とか。
 どこの国にせよなんの職業にせよ、そういう奇特にして普遍の何億秒もの瞬間に一度も手を貸さないで言う不平は、ちょっとだけ早いんじゃないか…なんて言ったら、はいアウト~?やっぱ上手く言えないでした…
 監督は搾取されても個人しか埋められないものは個人が頑張るべきだとか、そういう今の時代において後ろ向きなことを言おうとした訳ではないだろう。その解釈は完全に私の錯誤なんでしょう。でもそう思っちゃったのは事実なので、ちょっとだけ書き留めときます。話がずれてるし、俺ごときが誰に何を言ってんだっていう話になってしまいましたが。

あと、邦題決めてる人へ一言。あきらめないで!

コメントする (0件)
共感した! (4件)
満天

-個人の病と社会の病巣

2026年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 腕を骨折した男の子が病院に運び込まれて来ました。母親が「家の物以外は食べたら危険」と子供に信じ込ませて来た為に栄養失調状態である事が原因と分かります。適正な食事を摂らせようとしても、子供も母親を信じているので直ぐに嘔吐してしまいます。この母親に妙な信仰でもあるのかと思いきや、彼女は移民のシングルマザーでギリギリの条件で暮らしている為、かなりパニック状態です。病院側は、付き添って来た母親を子供から離して病院から追い出せと迫ります。しかし、そうすると彼女は子供の親権を失いかねません。そこで看護師長のルシーは一体どうすればよいのかという物語です。

 これは息詰まるお話でした。劇伴(音楽)は殆どなく、全てのシーンにルシーが登場し彼女視線で物語は展開します。「それは問題だけれど、でもこういう事情もある」「それももっともだけれど、こうは出来ないか」様々な問題を前に最善の決断を迫られます。

 結局は、病院は個人の病を治す事は出来ても、その病を生んでいる社会の治療までは出来ないと言う事なのです。これは恐らく世界中の医療の問題なのでしょう。きつい作品でした。

 ただ、折角の上質の映画なのに邦題が難ありです。原題は、この少年の名前「アダム」に因んで "L'Intérêt d'Adam" です。「アダムの利益に」「アダムの為に」という程度の意味でしょう。ところが、このアダムと言う名前から「アダムとイブ」を連想したのでしょうが、「アダムの原罪」などという邦題が付いてしまいました。この少年には何ら罪はなく、彼が原罪を背負っているのだとしたら本作の登場人物は全員が同じ原罪を負っています。雰囲気だけでいい加減な邦題を付けるのは「罪」が深いと思います。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
La Strada

-アダムの「死にたくない」が印象に残った!!

2026年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! (0件)
まさちん

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2026年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! (0件)
りゃんひさ

4.5「オーバーワーク」と「オーバーインボルブメント(過剰関与)」

2026年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! (0件)
Dick

3.0客観的事実に基づき…

2026年6月24日
Androidアプリから投稿

悲しい

難しい

栄養失調の疑いがある子どもとシングルマザーをどうにかしてあげたいと奔走する看護士の物語。

終始、BGMもなくエンタメ性を排除した、厳しい現実が淡々と映されていく。

深刻な状況にある少年アダムと母親レベッカを離さなくてはならないが、どうやら虐待が行われているわけでもなく、思い込みの激しいレベッカの偏愛が問題の模様。

よって、この親子は確かに愛し合っており、それだけに事がやっかいに…。

普通に考えてレベッカがヤバすぎるし、ワタクシでも病院と同じ判断をしただろうな…。

とは言え、アダムに言う事を聞いてもらうためにはレベッカに側に居てもらわないと…というのもまぁ確かに。しかし、肝心のレベッカに理解がないからね…難しい。

ルシーの行動が全て正しいとは思わないけど、全て規定通りに…で何もかも上手くいくとは限らんし、それぞれの正義と凝り固まった思想の中で互いを尊重することの難しさをまざまざと見せつけられた作品だった。

そしてどうでも良いが、自分も子どもの頃はただそれっぽい制服着てるだけで、警備員も警察だって思い込んでいたなぁ〜なんてことを思い出した(笑)

コメントする (0件)
共感した! (2件)
MAR

5.0なぜ邦題が「アダムの利益/関心(L'intérêt d'Adam)」じゃなかったか

2026年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

​キリスト教に疎い私でも、「アダムの原罪」という邦題から、医療現場の複雑さを描いた映画だとは想像できなかった。原題は『L'intérêt d'Adam』(アダムの利益/関心)英題は『Adam's Sake』(アダムのために)

しかし観終わってみると、このタイトルはアダムという個人の話ではなく、「すべての人間の『よかれと思って』という傲慢さ」という普遍的なテーマを指しているのだと気づかされた。

「自分の与えるもの以外を食べると腹痛を起こす」この母の言葉に、母のどんな原因や意図があるのか。
過去のトラウマか。周囲から受けた差別や嫌がらせか。信条や宗教上の理由か。あるいは、命に関わるような経験があったのか。
劇中でその詳細が語られることはない。

しかし、母の与えるものしか食べたことのない子供が、急に違うものを摂取すれば腹痛を起こすのは自然なこと。
慣れないものを消化できない身体的な問題か、母を信じるがゆえのプラシーボ効果か、あるいは強い不安による消化不良かもしれない。

傾聴なしに、信頼なしに、正しさだけを押し付けても、状況はひどくなる。
孤立する母はさらに孤立し、異常者扱いされ、排除される。
人員不足と多忙が、スタッフの余裕を奪い、寄り添った医療を遠ざけてしまう。

もっとも、描かれていないだけで、十分な傾聴や対話があったのかもしれない。
母親にも語りたくない事情があったのかもしれない。
ただ、「親が子供を洗脳した」というセリフが引っかかった。

この作品は、その「わからなさ」ごと観客に突きつけてくる。

最後にアダムが言うひと言に、優しさと残酷さが混在し、母の心を大きく動かした。

作中ではフランス語が話されていたが、多言語・多文化が交錯するベルギー社会という背景を思うと、言葉の壁や文化的な隔たりも、実社会の根底に流れているように感じた。

​誰も「誰かを苦しめよう」と思って行動しているわけではない。ただ、「良かれと思って」とる行動が、誰かを追い詰め、傷つけ、取り返しのない事態を招くことがある。

『アダムの原罪』とは、アダムの罪ではなく、「”他者を思う自分の正しさ”を疑えなくなる。」そんな人間の普遍的な弱さを指しているのかもしれない。

note(YouKhy)でも書いています。

コメントする (0件)
共感した! (2件)
YouKhy

4.0考えさせられた。

2026年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こういう問題あるんだなと思った。常識で考えると母親はアレな人で男性陣が正解なんだけど、実際はそうともいかないよね。ビシビシと来る映画でした。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
khapphom

1.0スタンドプレイは実を結ばない

2026年6月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

4歳の子供を栄養失調が原因で骨折させた美人のシングルマザーに病院組織のシステムを混乱させてまで肩入れするシングルマザーのベテラン看護師。
小児科病棟は大変なのはわかる。
高度のチームワークが必要。
ベテランなのに😩
最初の設定が無理ゲーなのに、あのぶつ切りのエンディングはないわ。
ただただストレスフルな映画でわたしゃオカンムリ。
母親と看護師がアダムを挟んで、共依存というわけでもない。
二人ともアタマおかしいんじゃないか?
アダムの父親。一夫多妻?
他にも出てくる患児と家族が移民や難民みたいで、フランスやベルギー、オランダは大変だ。
日本もああなる日は近いと思うと余計に憂鬱。
高◯政権の人たちはこの映画を観て、今から政策をよく練っておいたほうがいい。
無理ゲーな法律作って、現場任せにするのはやめてほしい。
アダムの原罪っていう邦題もわけがわからん💢
アダムはいかにも悪魔っ子だった。
普通の貧しい子供は病院のごはんのほうが好きなんじゃないの?
少なくともわたしはそうだった。

コメントする (0件)
共感した! (5件)
カールⅢ世

4.5助けが必要なのは

2026年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

93本目。
本当に助けが必要なのは、現場ではと思ってしまう。

コメントする (0件)
共感した! (3件)
ソラ

3.0寄り添って受け入れて待つ

2026年6月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! (6件)
いちごのチョコレート

3.5人を救うことに対する正義は?

2026年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! (0件)
そろそろだな。

3.0そもそもの原因が分からないから判断しづらい

2026年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『ナースコール』の様相を呈しているけれど、実際にはもっと深刻。
とにかくレベッカとルシーの相性が悪い。
レベッカは「私は悪くない」を拗らせすぎて、自分の行動を客観視できていないし、周りからの心象を悪くしている。ルシーはレベッカに肩入れしすぎて、クビにならないか心配になるほど事態を悪化させている。
他の看護チームや調査士たちも、それぞれアダムが健康に育つことを考えてはいるのだけど、上手く噛み合わないのがもどかしい。

まだ4歳のアダムには、ママが世界のすべてだから、洗脳というには大袈裟かもしれないけれど、拒食もママに従った結果。共依存のような状態。
この先どうなっていくのか、フランス映画らしい終わり方だけど正直なところ、改善されるとは思えない。アダムの一言があってあの態度だしなぁ。
79分と短い映画なのに、結構しんどい。

コメントする (0件)
共感した! (6件)
コビトカバ

2.0看護師ひとりの善意に頼る、薄氷のセーフティネット

2026年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昨年の日本の配給本数は1500本で過去最多だったらしいけど、またスターキャットアルバトロス配給!最近、めちゃくちゃよくみるけど、300本くらい配給してるんじゃないか?そんなことないか。

日本でも親が宗教上の理由で子どもの輸血を拒んで死なせた事例があり、そのことをきっかけに法律が改正され、親の同意なく医師の判断で輸血が可能になったことを知ってたから、てっきりそこまで踏み込んだ映画なのかと想像してたら、看護師の善意しかセーフティネットがない、フランス医療現場の厳しい現実を描いただけの映画だった。

コメントする (0件)
共感した! (5件)
minavo