平行と垂直のレビュー・感想・評価
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障害のある家族と暮らす、綺麗事だけではない、少し痛くて優しい日常。
主演の大貴役をSUPER EIGHTの安田くんが演じます。
ご本人がこの脚本を気に入り、企画から参加したという肝入り作品らしく、障害のある難しい役柄を丁寧に演じられていました。
また、妹役はのんちゃん。
久しぶりにスクリーンでのんちゃんを堪能し、大満足です。やっぱりこの女優さんの演技はとても好みです♡
自然で嘘のない演技に共感し、泣かされそうになる場面がたくさんありました。
そして、もう一人の主役⁈
主人公・大貴のお決まりのベンチでの昼休みに登場する、ちいさなお友だちの紗奈ちゃんが、この映画最大のお気に入りとなりました♡
あんな飯友🍙が私も欲しい。
そして隣でそっと叱って欲しい。
「あんた、ちゃんとしいな。」って🤫
今後の出演作品をもっともっと観てみたい!!そう感じさせる、大女優予備軍の予感がプンプンしましたよ。
時には目を伏せたくなるような痛い出来事もありつつ、さまざまな不自由を抱えた日常を、少しの毒と本音と関西弁で明るく乗り切ろうと奮闘する家族たちの姿が、心に迫ります。
あなた(障害のある人)も
わたし(それを見守る家族)も、
誰も悪くない。
ほんとに誰も悪くない。
そう思います。
劇中ちょくちょく、偏見に満ちた方々が登場しますが、自分がそのような場面に直面した時の反面教師として、しっかり胸に刻みたいと思いました。
大人になった紗奈ちゃんが、タイプである無口な男・大貴をお婿さんにした続編を密かに期待しております。
物語とリアリティーのマリアージュ
がんばったね、安田くん
まってぃにー、まってぃにー、まってぇにぃー
今年のハイライト
冒頭で題名の意味が分かりました。途中で主人公の行動の意味が分かりました。意思だったんですね。相手の御両親との面会シーン、圧巻でした。どうなるのか、どう仰るのか、息を潜めて画面を見つめていました。あの服装を見つめている意味も分かり、結末も分かり、マジ心配しました。兄妹お互い相手がお荷物だと思うてたんですね。それがある意味良い結果を呼んだ様な。障がい者さん達に対する世間の目、対応を監督は、時には強く、時には柔らかく「パンチ」を浴びせてました。今迄の作品の常道を感じました。こう言う作品で笑いをきめ細かく入れるとは、さすが関西人です。ラスト、良かったです。人は出会いが大切。兄妹にはあの御両親との出会いが幸せです。
みんなが「あいこ」になれるといいなぁ…
障がいを抱える家族との関係の在り方を描いた作品はこれまでもいくつも作られてきており、古くは1988年の『レインマン』(自分がこのテーマを最初に劇場で観た作品は恐らくこれ)も、自閉症スペクトラム症(ASD)の兄と弟の関係が描かれた作品だ。山野海による『並行と垂直』(幻冬舎文庫)を原案として山野本人が脚本も担当して作られた本作でも、やはり兄と妹の関係が描かれている。
さて、兄妹として育ってくる中で、物心ついたときからずっとそれが日常だった場合、当たり前すぎて「障がい」そのものを(頭では理解していても)さほど意識せずに生活していたのかも知れない。ところが、そこに第三者が関わるようになると必然的に意識を向かわせざるを得なくなる。
特に結婚ということになると、結婚相手本人だけではなく、その相手の両親やきょうだい、場合によっては親類まで、あれやこれやと口を挟んでくる可能性がある。
現実問題として、自分自身に障がいを持った子どもが生まれることもあれば、孫がそうなるかも知れないし、上述のような婚姻によって家族の一員に加わることもあり、実は誰もが当事者になる可能性はいくらでもあるのだが、果たして社会の(大多数の)構成員たちはそんな事実にどのくらい自覚的だと言えるのだろうか?
大貴が住む町の商店街のおっちゃん・おばちゃんたちのように陰ながら支えてくれる人々もいれば、大貴の職場の上司や若い連中のようにまったく理解を示さない者たちもいる。さすがに、この場面の今どきではあり得ないほどの理解のなささ加減に、この話の舞台はいつ頃だよ?と思ってしまったのだが、(比較的意識の高い人たちが集まっている現在の自分の職場と違って)この無理解の方が一般的な世間の感覚なのかも知れない。
そして、一見分かったような顔をしている人々でも、「家族になる」といった問題が我が身に降りかかってきた際に、いったいどれだけ狼狽えることなくいられるのだろうか?
何気なく使う「普通」ということばの中にマイノリティの姿がまったく視界に入っていなかったり、「誤解される方にも責任があるんじゃないのか?」みたいな意識が脳裏をかすめたりしていないと言い切れるのか?
自分には差別の意識なんかない、とか思っている人ほど、もう一度しっかりと自分と向き合うべきなのではないかと、本作は問いかけてくる。
普段は直角にしか曲がれない大貴も、妹の希と「マッテイニィ、マッテイニィ…」の歌を歌いながら進むときにだけは弧を描いて回ることができる。そして、お母さんの厚焼き卵の作り方を受け継いでいるのが大貴で、希はそのお袋の味を食べることで母親と繋がることができる。二人は互いに負担を掛け合う「お荷物」でありながら同時に依存し合っている。つまり、「あいこ」=「同じ」「平等」な関係なのだ。
そんな持ちつ持たれつの関係は、二人の兄妹だけの話ではなく、世の中の人、ひいては世界中の人、にとっても当てはまるのではないか?
最後に、このような作品で劇場が最前列から最後列までびっしり満席だったのは素晴らしいことだと思った。
おあいこ
「誰にも迷惑かけない人間なんているのか?」
この映画の中で1番印象に残ったセリフです。
障がいがあれど、なかれど、人は生きている限り誰かに迷惑をかけている。それを、「恩」という綺麗な言葉で享受できる資格がいつのまにか生まれていて、そしてその資格は健常者しか持つことを許されない。
障がい者というだけで、腫れ物扱い、唾棄、卑下、いくらでも罵れてしまう社会はどうであれ変わることは難しいでしょう。
みんな自分が生きている世界をコントロールしようとするだけで精一杯だから。
そういった重たいテーマをしているのにもかかわらず、
あったかくて、やさしくて、やわらかい瞬間がいくつも散りばめられていて、笑って泣いて、楽しく観ることができました。
特に最後のヴァージンロードのシーンで兄と共に歩く姿はとてもきれいで、妹の門出を祝う兄の涙で潤んだ瞳がとても印象的でした。
大雨の中での鑑賞でしたが、こころはとても晴れやかです。見て良かった作品でした。
まぁ良くも悪くも
穏やかな気持ち
福祉のプロでも、感動しました。
妹のカウンセラーでありながら、葛藤している後半の姿に、共感しながらも、福祉のプロであっても、何が本当の気持ちなのかを、悩む毎日の実践のなかで、なんか、おあいこと言う言葉にほっとされながら、なんか、元気をもらいました。
そして、福祉の道を選んだ理由は以外と単純だったなあと、自分の動機を思い返していました。
言葉の表明だけでなくて、本当の気持ちは表情や仕草に現れると言う部分は、本当にそうだなあと相談支援7年してきて、実感します。
まだまだ、半人前だと思って日々、向き合う以外に、プロには近づかないと思っています。
多くの人に見て、一緒に考えることができるいい映画だと思います。
関西弁の能年玲奈最高!関西出身の女優は関西弁で本領発揮
2026年映画館鑑賞66作品目
9月5日(土)イオンシネマ新利府
更新クーポン1200円
監督は『かぞくのひけつ』『毎日かあさん』『マエストロ!』『破門 ふたりのヤクビョーガミ』『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』の小林聖太郎
脚本は『追想ジャーニー』の山野海
舞台は大阪府堺市が中心
あと東京都
ロケ地
大阪府堺市
綾ノ町東商店街
東京都品川区
香龍園
東京都練馬区
酒蔵あっけし
埼玉県越谷市
浜丁寿司
東京都町田市
パトリック・キソ・ガーデン
自閉症の兄と結婚間近の妹によるヒューマンストーリー
大阪の笑いあり涙ありの人情モノ
兄の大貴は几帳面な性格で全てを垂直と平行じゃないと気が済まない
それ故に歩く際に向きを変える時もカクカク角度をつける
相手が何を伝えたいのかは理解できるが大貴は相手に思いを伝えるのが苦手
水曜日の夜は妹と食事会
時間にも厳しい
それぞれ一人暮らし
妹は兄の胸の内を知りたかったせいか心理カウンセラーになった
東京出身の彼氏にプロポーズされ結婚することになるが堺市から離れることは全く考えていない
彼氏は次男坊だし何より兄が心配だし
2人の母は2人が幼い頃に心労のためか32歳の若さで亡くなっている
2人の父は裕福な家庭のボンボンで愛人を作りなかなか家には帰らなかった
自閉症の息子と暮らすのが嫌だったのかもしれない
不倫相手と再婚したものの子供が生まれないので離婚
娘がもうすぐで結婚するというのにできちゃった再再婚で2人には歳の離れた弟ができる予定
なんといっても関西弁の能年玲奈が素晴らしい
こんなに演技力があったっけ
「じぇじぇじぇ」でブレイクし岩手銀行や岩手純情米のCMで岩手県民にはお馴染みだろうけど彼女のルーツは兵庫県
ネイティブな関西弁で本領発揮
そういえば同じく兵庫県出身の北川景子も『ナイトフラワー』において関西弁を解き放ち才能が開花した
関西出身の女優は関西弁でお芝居した方が良い
まあもっとも黒木華は標準語でも良い芝居をするけど
そのほかでいうと企画段階で参加した肝入り主演の安田章大
自閉症の人には会ったこともないし医学については全くの無知
自閉症というと『レインマン』のダスティン・ホフマンや『ATARU』の中居正広を思い出すが実際にあんな感じなのだろうか
医療関係者から抗議がないところを見るとそういうことなんだろう
大人びた安藤紗奈のお喋りで須賀とかがタジタジになるところが面白い
北野映画でお馴染みの脇役もじつは大阪出身
スクリーンいっぱいに神野三鈴の胸はドキドキした
しっかりと冬物の衣服を着用してるのでFUSHIDARA0%だけど
それでも自分はやめてやめて我慢してとやけにソワソワハラハラドキドキした
いつのまにか気づいた時はおばさんになっていた神野三鈴
元々は舞台俳優だったようでそれでも若い時には大河ドラマ『太平記』の端役?でデビューし5年後には松嶋菜々子主演の朝ドラ『ひまわり』にも出演している
TVドラマのデビューが大河ドラマで次が朝ドラ
大河ドラマ出たい!朝ドラ出たい!と願ったみたところで出れるものじゃない
「舞台の稽古があるので収録の途中ですが帰ります」なんて言っちゃう人の方がNHK側から是非出てくれと引っ張られるのかもしれない
大人も子役も関西人役はみんな関西出身
尼崎が舞台で江口のりこが主演を務めた『あまろっく』以来の徹底ぶりは関西人ではない自分でも好印象
エンドクレジットもしばらく続きがあるがエンドクレジット前の話の閉め方も好き
みんながみんなありえないくらい優しい
まあ逆に大阪人が横山やすしのような人ばかりでは社会が成立しない
松本穂香みたいないかにもホンワカとした女の子は生きていけない
配役
自閉症の清掃員の日向大貴に安田章大
大貴の幼少期に髙田幸季
大貴の妹でカウンセラーの日向希にのん
希の幼少期に武藤凪
希の恋人でのちに夫になる田澤雅也に伊島空
雅也の母の田澤芳子に神野三鈴
雅也の父の田澤茂一に菅原大吉
大貴と希の母方の祖母の矢島静子に林英世
大貴と希の父親の平川義孝に高山トモヒロ
大貴と希の母の日向咲子に谷村美月
グループホームの代表の吉川武雄に福田転球
グループホームの職員に浮貝明典
グループホームの利用者に長佑多朗
大貴の良き理解者で清掃班のリーダーの須賀に芦川誠
大貴の同僚にゆかわたかし
大貴の同僚に久保田直樹
大貴の同僚に金平武蔵
大貴の同僚に中野綾琉
大貴が勤めている清掃会社の新課長の中崎に奥井隆一
大貴のお弁当をちょくちょく拝借する待機児童の安藤紗奈に河野咲良
DV夫から逃げてきた紗奈の母で居酒屋の店員の安藤靖子に早織
靖子が勤める居酒屋の大将に佐渡山順久
希のクライアントに内田悦子に久保田磨希
希のクライアントに真生
希の同僚の君川に畦田ひとみ
希の同僚の北田聖
私服警官に内田周作
制服警官に高村竜馬
肉屋の徳治に浜田道彦
八百屋の美枝子に野田佳代
式場のスタッフに福田ユミ
式場のスタッフに石田まり
四角く四角く、直角な生き方
静かな感動、そして大泣き、今年のNo.1かも
みんな悪くない。
この映画に出てくる人たち、みんな優しくて、一生懸命で、相手を思いやる、良い人ばかり(私服の警官や、お兄ちゃんの仕事先の上司など一部を除く)。
この世の中、不条理な事が多いし、心無い人もいるけど、この映画に出てくる人たちみたいな、素晴らしい人達も沢山いますよね。自分もそうありたいって、心から思いました。
心の底からジワ〜っと静かに感動してくる、そして涙が込み上げてくる、素晴らしい映画でした。今年のNo.1かも。
のん の出る作品って、ハズレ無しですね。
教育的な映画だった
のんが出てなかったら見てないと思う。
映画だったと分かっていても、大貴の言動にはイライラしてしまい、正直、大貴が何を考えているのか分からなくて不気味にさえ感じた。
希がいろいろとその大貴の心情を理解しているようであったが、その解釈は希自身の心情を映し出していたようでもあった。
大貴と希という兄妹という近しい間柄であってもイライラするのだから、他人にはなおさら理解するのはむずかしいのでしょう。
警察が「グループホームで面倒見ててください」みたいなことを言っていましたが、たいていの人は本音の部分で多かれ少なかれ思っていることなんだと思います。
その上で、われわれはどのような社会を築いていけばよいのか?簡単には答えは出せませんが、そういう立場の人がいるということを理解、認識することから始めることが肝要だと考えるのてす。
ただ、映画としては少し物足りなく、というかあざと過ぎる部分が目立ちました。
ちょいちょい近隣住民の悪意も見え隠れしていたのはおもしろかっ。
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