巡り巡る果てのレビュー・感想・評価
全3件を表示
孝行息子と放蕩息子
知らなかったので、まさかの酒向芳でビックリ。
店主の認知症は心配なものの、お客さんも怒るでもなく平和な日常から始まる。
徘徊から警察のお世話になったりもあるけど…
そんな中、留守電からの息子の帰宅で空気が変わるが、あ、そこ面識あるんですね。
そしてお父さん、忘れたフリでしたか。
この時に息子が出てくるのが、聞かれたか聞かれてないか絶妙なタイミングで上手い。
そして、痴呆が出てるが故の「おかえり」には「そうきたか」と唸った。
とはいえ、親子の関係や貴一の現況など明かされてない部分が多いため深みはナシ。
稔の方も保護司がどうたらのところから察するのみ。
文雄に引退を薦めたり施設を調べたりしないのは、その段階じゃないか、尺の問題か、それとも…
結末は予想通りではあるけど、3人でってわけにはいかないんですかね。
今回の4作の中では余計なところが少なく、余白の使い方など一番上手かった印象。
ただタイトルはちょっと大袈裟かな。
若手監督の短編映画とは思えないほどの素晴らしい作品
文化庁が日本映画振興事業の一環として支援して、応募の中から最終選考で選ばれた4名の若手映画作家の作品。
30分の短編映画ではあるが、長編映画にも劣らない素晴らしい作品でした。
贅沢なキャストに無駄のない繊細で丁寧な演出に脚本が光っていた。
主演の平埜生成さん。本当にひとつひとつの演技が素晴らしかったでふ。
稔の少ない台詞にほぼ変わらない表情の中にも心情が痛いほど伝わってくる。
酒向芳さんのスギハラが息子に気づいた時のとても優しい笑顔がなんとも言えなかった。
楽駆さんの複雑な心情も息子らしさが伝わってきた。
もっとたっぷりと観たいと思える作品で
音の演出や、野球場のシーンもとても素晴らしい映画でした。
まだお若い監督でしたが無限の可能性を観せていただきました。
本当に素晴らしい作品だったので多くの方に観てもらいたいと思う。
家族のかたち
全3件を表示


