劇場公開日 2026年8月28日

私はあなたを知らない、のレビュー・感想・評価

全199件中、1~20件目を表示

3.0現実を生きる人とピュアな人?

2026年9月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

あんまり見ないタイプの夕平さんに惹かれた、さつきさん。
資格取得のための勉強とか仕事、家事育児で、目まぐるしい毎日だったのかもしれないけど、手を出したなら、「契約社員」のことについて訊いた頃に、価値観の違いについて考えて、夕平さんと向き合うべきだったんじゃないだろうか、と思ってしまう。
運動会の一件ではそれがわかり易かったのに。
いや、対等であるべきだけど、どう見ても、さつきさんの方が経験値あるでしょ。たとえ話し合いがあったとしても、穏便にはいかないものなのかな。

殺意についてのアンサーを聴いて、あさこさんは、泣きわめきました。ここの感情は難しいですね。私は、あさこさんは「殺意はなかった」と聴きたかったし信じていたのでは、と受け取りました。そうなると、あさこさん的には、ふりだしに戻っちゃうんですよね。「あなたを知らない。」と突き付けられたようなもので。孤独にももどるし、許せない気持ちも持つようになるし、だから泣きわめいたのかな。
作品は、よく出来ているなぁと感心でした。この作品は、セリフがすごく少ないんじゃないでしょうか。お芝居が素晴らしいのは言わずもがなですが、どの人物もどんな感情でなにを見ているかなど、最後の回収も分かりやすかった。すごく見応えがありました。
でも、テーマ?というか、作品がなにを言いたいのかは、よくわからなかったなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
くまの

4.0歩き出す、ひとりで

2026年9月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 観終えた直後は、あたたかさを感じながらも、少し寂しい気持ちになった。けれども今は、思い返すにつけ、なるほどと腑に落ちつつある。
 幼いころに母を亡くし、唯一の身寄りである祖母とも死別した朝子は、かつて母と3人で暮らしていたという男、夕平に会いに行く。しかし彼は「私はあなたを知らない」と彼女を拒む。当時、彼らに何が起こっていたのか。
 仲良く暮らしていたはずの交際相手を刺した、不可解な事件。そんな事件を引き起こした夕平もまた、深い孤独を抱えていた。ぎこちなく彼女•紗月との距離を縮め、娘•朝子と交流していく中で、彼に変化が生まれていく。2人を全力で受け入れようとすればするほど、周りが見えなくなり、一見異常な行動に出てしまう夕平。ガラス玉のように空虚な目をした彼が、朝子との関わりの中で、ぐっと強い感情を引き起こすさまに、何度も息を呑んだ。そして、彼という支えを得たからこそ、キャリアを追う余裕が生まれたはずの、紗月とのずれ。目の前を大切にすることも、将来を見据えることも、一人では難しく味気ないことなのに、かけがえのない他者のため、突き詰めようとするほど、彼らの溝は深まってしまう。
 持ち重りのする物語に希望の光を照らすのは、もう一組の父娘の存在だ。彼らは、血こそ繋がっているものの、娘は父に見向きもしない。普段はボサボサ頭に構わない服装の父が、娘と会う時は頭からつま先までパリッと整えている様子が、ある種いじらしい。また、夕平と朝子をつなぐサボテンに重なるかのように、父•町村弁護士の事務所には、熱帯植物があふれているのも印象的だ。熱血とは程遠い彼の、不器用な情の深さが感じられた。(無類の植物好き、滝藤賢一さんがまさに適役!)
 自分を育ててくれた2人の家族の死を受け入れ、朝子は新たな一歩を踏み出す。結局、人は孤独で、歩くのはひとりだ。けれども、歩き出せば必ず誰かと出会い、すれ違う。共に歩いていく存在とも、いつかどこかで。薄暗い工場から青空の下に這い出した夕平にも、たくさんのよい出会いがあることを願わずにいられない。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
cma

4.0透明感と深さを併せ持った人間ドラマ

2026年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

ある種の透明感と重厚な語り口を持った人間ドラマだ。冒頭で主人公それぞれが迎える朝、日常。ここで織りなされる緻密に計算された構成によって一気に心を掴まれる自分がいた。登場人物に悪人など一人もいない。しかし決定的な出来事は確実に近づいてくる。その切なさ。歯がゆさ。思えば、ここに集い合う人々は、誰もが他者との出会いによって人生を劇的に変容させる。そうやって自分以外の大切な存在を見つけ、相手のことを心から「知りたい」と願い、自らの信じる幸せを守るために精一杯に生きようとする。それでもなお悲劇は起こるのだ。珠玉の「家族ドラマ」で知られる中野監督が、新たに”ミステリー”という手法で陰影を照らし出そうとした挑戦を私は大いに買いたい。と同時に、坂口、堀田、早瀬をはじめ一人一人のキャストが静謐な音色を重ねゆく様は見事というほかない。それらの生き様を束ねるかのような世武裕子の音楽が一層の深みをもたらしている。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
牛津厚信

4.5「あなたを知らない、」に続く想い

2026年8月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

怖い

予備知識なしでの鑑賞を推奨したい傑作。特に「湯を沸かすほどの熱い愛」が大好きなら中野量太監督の最新作は事前情報を極力避け早めに劇場へ足を運んでいただきたい。そのほうが序盤の仕掛けを含め、より味わい深い鑑賞体験になるはずだから。

オープニングでは坂口健太郎が演じる青年・夕平の淡々とした日常、早瀬憩が演じる高校卒業を迎えた朝子のあわただしい日常が順に描かれる。次に商店街で足を止め高校生たちを見つめる夕平、バイト先で皿洗いをする朝子の短いシーンが続き、2分割画面に変わって朝子と夕平がそれぞれ画面の外側を向く構図になり、ほどなく2人が同時に振り返り画面中央に向かって進み境界の先に消え、無人になった分割画面の境界上に「私は あなたを 知らない、」のタイトルが縦書き表示で浮かび上がる。

ここまでのシークエンスにはサスペンス作品で時折見かける仕掛けが使われていて、ミスリードを意図したアイテムなども映る。予備知識がないまま本編に臨むなら、並行して描かれる2人はどんな関係だろう、どこかで出会うのだろうかなどと考えを巡らせながらストーリーを追う楽しみを味わえる。だが予告編などでは無配慮に夕平と朝子の関係性や、さらには夕平と紗月(堀田真由)の間に何が起こるのかまで明かしてしまっていて、もったいないなと思う。

ともあれ、中野監督にとって「湯を沸かすほどの熱い愛」以来10年ぶりのオリジナル脚本だそうで、家族をテーマにしている点で共通するが、家族のあり方について考えさせるアプローチが対照的でもある。「湯を沸かす~」では双葉(宮沢りえ)の並外れた慈愛によって家族の新しい形が作られていくのに対し、「私はあなたを~」では家族になれるかもしれなかった3人の関係が、わずかな感情のすれ違いと小さな不運によって崩れていってしまう。

タイトルも秀逸。「私はあなたを知らない」だけなら拒絶の意思表示だが、読点「、」が添えられることで、その先に続く感情や想いを想像させる。劇中でこのフレーズは2度登場し、それぞれに違った意味合いが込められているのも絶妙だ。

コメントする (0件)
共感した! 31件)
高森郁哉

5.0生きることの明暗

2026年9月7日
iPhoneアプリから投稿

人間関係が立場によって変化して行ったり 嘘によって取り返しのつかないことになったり とても考えさせられ納得する内容なのですが終盤は ずっと涙が出る内容でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
シルバ

3.5繊細な感覚の話だった

2026年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ツネ

3.0深く心に残る作品だが最後まで違和感があった。

2026年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 4件)
Anarchist

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2026年9月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
ボギー

3.5面会で最初に発した言葉の意味が裏返る見事さ

2026年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

2016年に「湯を沸かすほどの熱い愛」で日本映画界に衝撃を与えた中野量太監督が10年ぶりのオリジナル脚本で撮った何故か日仏合作で今度のテーマカラーは黄色。次に青か緑で撮れば信号三部作となるであろう。是枝裕和といい石井裕也といい「家族って何?」が繰り返し描かれるのだが今作の主人公西山友平(坂口健太郎)の「血?手続き?一緒にいた時間?」という問いかけがどストレートに作者の意思表示をしていてちょっと痛快。おそらく男と女で観点が180度変わる作品で経済重視の東浜紗月(堀田真由)に対して友平は「今子どもと一緒にいてやらないでどうすんだ」「胸糞が悪い」という最大級の言葉で紗月を非難するがこれが男目線。シングルマザーの立場に感情移入する女性にしてみれば朝子(倉田瑛茉)にストーカーまがいの愛情をそそぐ友平は気持ち悪い男と映るのだろう。クライマックスでタイトル末尾の読点「、」の意味が示される構成が秀逸でエンディングは清々しささえ感じられるのだが女性観客にはブーイングかも知れない。そこで坂口健太郎を起用した意味が大きいかも。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
たあちゃん

4.5親が与えるもの

2026年9月7日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 9件)
共感した! 19件)
かばこ

3.0「サボテンの花」と改題したい

2026年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

結構いやな話。ちょっと「事件」を思わせる。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
吉田透

4.0サボテンの花…

2026年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

殺された紗月、その娘・朝子、殺した男・夕平。“何故” を明らかにしていくヒューマンサスペンスです。

中野量太監督の完全オリジナル脚本が凄い。坂口健太郎さん、堀田真由さんの演技も素晴らしい。

人物背景を語り過ぎることなく、でも、登場人物それぞれの行動は理解できる。私の場合は夕平にしっかり感情移入。ああいった男が、ああいった別れ方だと、ああなっちゃうだろうな、って(泣)

ラストシーンも、やや過剰ですが好みです。
思いの外、というか、とてもいい作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
つもろう☆

3.0カルメン?

2026年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

カワイイ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 12件)
バラージ

3.0家族のかたち

2026年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

家族のかたちにとらわれず、お互いを思い合うことができたら、3人の運命も、もしかしたら変わっていたのかもしれない??と思ったり……

コメントする 1件)
共感した! 14件)
yoccy

5.0すごいものを見た、

2026年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

目にはできないけど、確かにそこにある。
あまりにも繊細で、あまりにも力強い。
入口はわかりやすい「共感」ではないんだけど、
最後にはきちんと「自分ごと」として跳ね返ってくる。

等身大だけどとてつもない、人間の弱さと可能性を見た気がすます。映画って、映画監督って、こんなこと描けるんだ。てかそもそも、こんなこと「描こう」なんて思い始める時点で、とてつもない気がします。で、描ききってるし。

ほんと、すごいものを見た。

これほどまで高みに辿り着ける人がこの世にいるんですね。中野監督、これからもまだまだ、最高到達点を更新し続ける気がします

コメントする (0件)
共感した! 10件)
jo

2.5サボテン🌵の黄色い花が意味するところ

2026年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

うーん🤔 家族は血が全てということ?最後が… ちょっと
初心で真面目な優男(やさおとこ)が、経験豊富な年増にのめり込んでしまった感じが…(僕と似てる😙)
確かに、思いは立証出来ないし、血は変えれない(白血病なら血液型変わるみたいと聞いたことあるけど)男性を踏台にのし上がる女性が招いた不幸なのかも

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ろくさん

4.5キャピ子ちゃんに人生を狂わされた男のものがたり、

2026年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

キャピ子ちゃんはいい女優さんになったな、
あの笑顔で来られたら誰だってイチコロ、子どもいたって大丈夫、
そしてつれなくされたらストーカーになっちゃうよ、
あれが他の女優さんだったらもっと嫌な感じになってただろうし、キャピ子ちゃんだったら許される、許されなかったけど、

早瀬憩ちゃんもいい女優さんになったな。もっともっと人気出てくるんだろうな、
お腹出して寝てるところは寝相がいっしょってところを見せたかったんだろうけど、お腹出す必要ないよね、
こういうところ中野量太さんは駿さんぽいけど今の時代やめといた方がいいんじゃないかな、

稲垣来泉ちゃん、最初誰かわかんなかったや、
彼女もいい女優さんになったな、

最近は子役から上手くいい女優さんに育っていく人が多いね、

中野量太監督作品にはどうしても期待してしまう、
それほど熱い愛には泣かされた。杉咲花と伊東蒼だったんだよ、
それなのに、
サボテン咲くんだろうな、
階段のところに立っちゃって、
予想通りだなぁ、テレビドラマみたいだ、
タクシーの客として乗り込んでくるんだろうな、
そっちかい!

「四月の余白」のHope,anyway に続いて、エンディングに流れる世武裕子さんの主題曲 I don’t know you
切ないながらもどこか希望のもてる気持ちになれる、
こういう余韻に浸れる音楽がいいですね、

コメントする 2件)
共感した! 15件)
大吉

4.0家族になりたかった男と、家族を終わらせた娘

2026年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 30件)
こひくき

4.5悪者がいるとしたら。

2026年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 12件)
ミツバチば~や

3.0結末が期待とは違った

2026年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

カワイイ

『湯を沸かすほどの熱い愛』などの中野量太監督、というふれこみに興味を持ったが、本作もホームのシネコンラインアップからこぼれてしまった作品なので、仕方なくいつもとは違うシネコンに出掛けて観賞。

【物語】
28歳の西山夕平(坂口健太郎)は、契約社員として工場でまじめに働き、決まりきったスケジュールをこなしなして暮らしていた。会社でも業後も一人で居ることが当たり前な日常でも、特に不満も孤独も感じずに淡々と生きていた。

そんなある日、彼の職場にパート職員・東浜紗月(堀田真由)が配属される。社交性に富んだ紗月に何かと声を掛けられ、夕平の暮らしが変わり始める。紗月との距離が縮まったある日、彼女の家に呼ばれるが、彼女の家には5歳の娘・朝子(倉田瑛茉)がいた。

夕平は驚くが、朝子を含めた3人の新たな関係が生まれ、夕平は次第に朝子にも愛情を注ぎ、幼い頃から家族の温かさを触れずに生きて来た夕平の心は満たされていく。ところが、ステップアップを目指して紗月が転職したことを機に、紗月との関係に歪が生まれ始める。

【感想】
序盤は良かった。冒頭数分で夕平の暮らしぶりがよく分かり、堀田真由演じる紗月が妙に人懐っこく、でも自然に夕平と距離を縮めて行く描写も心地よく眺めていた。5歳の朝子と夕平の交流も微笑ましかった。

中盤、夕平と紗月の関係がギクシャクし始めるあたりは、やや違和感が。「こんなこと言うかな・・・」とセリフがところどころに有ったり、展開にも「ちょっと雑かな」と思うような不自然さを感じるところが有った。

そして13年後パートだが、13年後パートの終盤までは悪くなかった。特に18歳になった朝子演じる早瀬憩が本作のもう1つの興味だったが、演技が上手いとは言えないが、なかなか魅力的な娘だなと思い、作品観賞の満足度は上昇していた。

が、結末はどうだろうか。
どういう結末を作者が用意しようが正解/不正解はないし、どう感じるかは観た人それぞれだけれども、・・・
俺には後味の悪さが残った。
もう少し、ホッとできる結末を予想していたからだと思うが、結末で急に満足度が低下してしまった。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
泣き虫オヤジ