「思ったよりコメディ寄りの序章で、エンドロール後にはある女性が登場、次作を期待しているならググらない方が良いよ」マスターズ・オブ・ユニバース Dr.Hawkさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりコメディ寄りの序章で、エンドロール後にはある女性が登場、次作を期待しているならググらない方が良いよ
2026.6.9 字幕 TOHOシネマズ二条
2026年のアメリカ映画(140分、G)
原案はマテル社販売のフィギュア
1987年の『マスターズ/超空の覇者』のリメイク的な作品
故郷を追われた王子が超常的な剣の力を武器に悪と戦う様子を描いたファンタジーアクション映画
監督はトラヴィス・ナイト
脚本はクリス・バトラー&アーロン・ニー&アダム・ニー&デイブ・キャラハム
原題の『Masters of the Universe』は「宇宙の支配者」という意味
物語は、銀河のとある場所にある惑星エターニアの日常が描かれて始まる
首都のエターノスにてグレイスカル城が鎮座し、その奥には宇宙の力の源とされる聖剣が封印されていた
その守護を務めるエターニアの魔女ソーサラス(モリーナ・バッカリン)は、ランドア王(ジェームズ・ピュアフォイ)とマレーナ王妃(シャーロット・ライリー)を守護する役目も司っていた
王にはアダム(アンティエ・ウィルキンソン=ハント、成人期:ニコラス・ガリツィン)という息子がいたが、体格が小さいこともあって、新兵の訓練では苦戦していた
ある日のこと、エターニアの支配を目論むスケルター(ジャレット・レト)率いる軍隊が首都を襲った
近衛兵団の隊長ダンカン(イドリス・エルバ)はトラップジョー(サム・C・ウィルソン)に敗れ、ランドア王もスケルターの強さに歯が立たなかった
そこでソーサラスは剣をアダムに託し、マレーナ王妃の故郷へとポータルを使って脱出させる
だが、その空間移動の際にアダムは剣を手放してしまったのである
物語は、その十数年後のオクラホマシティが描かれ、そこではマッチングアプリのデート相手ジェリー(エレーナ・リヴァース)に「剣の話を熱く語るアダム」がいた
ジェリーはドン引きしてその場を去り、アダムは変人扱いされてしまう
彼はルームメイトのフセイン(Cristian Vunipola)と住んでいたが、彼はアダムの与太話を軽く受け流し、それが原因でデートが破綻している彼を慰めることになった
アダムは人材派遣の会社に勤めていたが、ある日の仕事中にネットで剣の行方を探しているのを上司のスージー(Sasheer Zamata)に見つかってしまう
やんわりと最終通告を受けるアダムだったが、その説教の場にて「剣を見つけた」という知らせが入った
アダムはクビ覚悟で街に飛び出し、「フライト・ゾーン」というコミックショップに足を運んだ
そこで彼は、エターニアの剣と再会することになったのである
映画は、80年代に発売されたフィギュアが元ネタになっていて、その頃に一度映画化もされている
本作はリメイク的な立ち位置となっていて、これからシリーズを始める算段なのだと思われる
スケルターを退治したものの、死んではいないようだし、黒幕はイブール・リン(アリソン・ブリー)っぽいし、さらにエンドロール後にはある女性も登場する
そのキャラはアドゥーラ(ローレン・サリウ)というキャラなのだが、次作以降を楽しみたい人はググらない方が良いだろう
本作は、序章的な扱いになっていて、かなり説明的な作品となっていたのだが、この説明がかなり残念な感じになっている
冒頭でスケルター軍と戦う戦士がいて、彼らは敗れたものの生かされて幽閉されていた
そんな彼らとアダムが出会い、彼だけがハイテンションで「君たち知ってる!」みたいな感じに盛り上がってしまう
そして、彼らがどんなキャラでどんな闘い方をするのかは、その後に説明されたりする
冒頭で戦い方は示されるものの、重要なキャラの割には個別の戦いがないのは残念で、そこら辺をうまく使えば、もう少しスマートになったように思えた
いずれにせよ、少し間の悪い空気をイブール・リンがフォローするという「ガヤを入れて面白く見せているお笑い番組みたいなテイスト」は微妙だったと思う
それが何回も続いていたので、かなりコメディの方に寄せていたのだだろう
コミックショップの店員が「あなた独身?」と訊いたりするし、あるキャラの必殺技を下ネタっぽく扱ったりもしていた
そのあたりをどう捉えるかだと思うものの、総じてアクションは良いし、この80年代っぽいダサさというのも味があると思うので、そこまで毛嫌いする必要はないのかもしれません
