ママと神さまとシルヴィ・バルタン

劇場公開日:2026年5月15日

ママと神さまとシルヴィ・バルタン

解説・あらすじ

内反足を抱える少年が、パワフルな母の愛と大好きなシルビー・バルタンの歌の力で奇跡へと導かれていく姿を実話をもとに描き、フランスでロングランヒットを記録したヒューマンドラマ。

1963年、パリ。6人兄弟の末っ子であるロランは生まれつきの内反足で、ひとりで歩くことはできないと医師から宣告されてしまう。しかしポジティブな母エステルは決して希望を捨てず、家族や周囲の人々を巻き込みながら治療法を求めて奔走する。長く孤独な治療の間、ロランの心を鮮やかに救ってくれたのは、絶大な人気を誇る歌手シルビー・バルタンの歌声だった。

パワフルな母エステルを「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」などのレイラ・ベクティ、大人になった息子ロランをコメディ俳優のジョナタン・コエンが演じ、「バルバラ セーヌの黒いバラ」のジャンヌ・バリバール、「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」のジョセフィーヌ・ジャピが共演。さらに、主人公ロランの“生涯のアイドル”であるシルビー・バルタンが本人役で登場し、歌声も披露する。監督・脚本は「人生、ブラボー!」「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」のケン・スコット。

2025年製作/103分/PG12/フランス・カナダ合作
原題または英題:Ma mère, Dieu et Sylvie Vartan
配給:クロックワークス
劇場公開日:2026年5月15日

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映画レビュー

3.5 小気味よく描かれゆく「事実は小説よりも奇なり」な人生

2026年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

その名を知らなくとも「『ウォーターボーイズ』のあの曲の歌手」といえば多くの人は合点がいくはず。と言ってもシルヴィ・バルタンは主人公ではない。これはあくまで、ハンディキャップを抱えて生まれた男の子が、母のぶっとんだ愛情に導かれる中で、バルタンのレコードやTV出演、雑誌など、あらゆるものの虜になりながら成長を遂げていく物語。絶対に自分を曲げない母親の振る舞いについては観客の間でもだいぶ意見が分かれるに違いない。特に大人になっても愛情を押し付けてくる姿にはコメディを通り越した切実さすらにじむ。主人公が頭を抱えて思い悩むのも当然だ。だがこの物語はそういった母親という身近で、ガサツで、強引で、面倒くさい存在を全部あらわにした上で、最終的には穏やかな風が吹く。誰の身にも覚えのある普遍性と、それから再度のバルタンの絡み合いこそ本作の肝。かなり変わってはいるが、ちょっといい映画見たな、と思える良作である。

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牛津厚信

2.5 毒親持つ子はつらいよ.モロッコかあさん奮戦記

2026年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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三遊亭呼延灼

3.5 暴走がすぎる

2026年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シルヴィ・バルタンっていうと『ウォーターボーイズ』の演目の一つで使われてたことしか知らなかったけど、劇中曲にいくつか知ってる曲があった。
日本でもだいぶ有名な方だったのですね。

先天性の内反足を根気強く治した、といえば聞こえは良いけれど、エステルさんの非常に強い愛情は、基本的にはモンスター。
家族も巻き込まれちゃってるけど、意固地になっているようにも見えて、なんだかなって感じ。
なんとか歩けるようになったのに、バレエさせるのは如何なものか。やっぱり怒鳴り込んでいってるし。結果としてロランは成功したけれど、美談になるかはビミョーなところ。
途中サイコスリラーくらい恐ろしかったよ、合鍵とか。

幾つになっても息子なのは分かるけれど、大人になっても何かと口を挟む。いい加減に子離れしなさいよと思うのだけれど、ロランもイマイチ親離れ出来てないな。
最後までお互い離れられずにいたけれど、献身的な愛で歩けるようにもなったし、まぁ幸せっちゃ幸せだったのかな。
実話だった事を始まるまで知らなかった。

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コビトカバ

未評価 これは困った

2026年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 自分のお小遣いで買った生涯二枚目のレコードがシルヴィ・バルタンの『悲しみの兵士』であった僕としては、このタイトルを見ただけで鑑賞が決定しました。ちなみに、一枚目のレコードもフランス人女性歌手のレコードですが、恥ずかしいのでタイトルはトップ・シークレットになっています。

 先天的な障害により「一生歩けない」と宣告された子供が、過剰とも思える母親の信念とシルヴィ・バルタンの音楽により心と体を救われ、学校に行かずとも彼女の歌によって読み書きを覚え、やがて歩き始めてダンサーとして踊るまでになり、更には恩人のシルヴィ・バルタンの顧問弁護士にまでなったという実話に基づくお話です。

 「この子は歩ける」という母親の信念で物語は爆速で進み、軽やかなコメディタッチもあって楽しく観る事が出来るのですが、冷静に考えるとこの親子をどう評してよいのか迷ってしまいます。母親は明らかにモンスター・ペアレントであり、子離れ出来ない異常さもあります。でも、息子が歩けるようになったのは彼女があらゆる医療機関を探し回ったからというのもまた事実なのです。

 本作に勇気づけられる障害者の方もおられるだろうし、「ね、やっぱり私は正しい」と再確認するモンスターもおられるかも知れません。これは困った。

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La Strada