「深く考えると頭の中がパニックになるけど、着想と撮影技術(編集かな)はすごいと思った」君は映画 Dr.Hawkさんの映画レビュー(感想・評価)
深く考えると頭の中がパニックになるけど、着想と撮影技術(編集かな)はすごいと思った
2026.6.23 TOHOシネマズ二条
2026年の日本映画(68分、G)
映画館に入った男女が目の前で展開する「映画」に翻弄される様子を描いたコメディ映画
監督&脚本は上田誠
物語の舞台は、東京都世田谷区
劇作家として劇団を率いているマドカ(伊藤万理華)は、気分転換のために映画館「トリウッド」にやってきた
そこで上映された映画「三軒茶屋エスケープ」は、バンドマンのカズマ(井之脇海)たちが内紛の果てに半グレに絡まれると言う物語だった
一方のカズマも同じ劇場に来ていて、彼が観ていたのは「下北沢エクソダス」と言う映画で、マドカが劇団員から相談を持ちかけられていた
双方は、それぞれの物語を俯瞰していたが、ある時を境に「お互いが映画の中のキャラ」で、良くない方向へと向かっていることがわかる
そして、チラシやパンフレットの情報などを伝え合って、双方の良くない結末を変えようと躍起になるのである
68分と言う長さなので勢いで突っ走る系で、小さな世界で大きなことが起こっていると言うテイストになっていた
特にマドカの物語では、劇団員が宇宙人と言う設定になっていて、カズマの方の半グレ云々の話はどうでも良い感じになっていく
2つの映画が時空を超えて合体して、「茶沢レジスタンス」となるのだが、この頃にはもう意味不明な展開になっていると言える
一応は、活動領域が停止するリーダーが出会うと言う物語で、この異常現象を起点として、双方がコミュニティを解散すると言う帰結へと向かっていく
それで良いのかはわからないが、彼らが自分で決めたことでもあるので、それはそれで良いのだろう
個人的には「この映画全体がマドカが作り出した劇」とかになるのかなと思っていたし、時空の構造に「実は1日違いの同じ場所」とかなのかなと思っていた
そのあたりは綺麗に裏切られたのだが、どう言う着地点かを考えながら観てしまう映画だし、そもそもどうやって撮ってんのと言う感じなので、面白みがたくさんあったように思えた
いずれにせよ、舞台が好きな人向けの作品で、映画として観るとどうなんだろうと言う感じに思えた
ワンシチュエーションコメディなので話はそこまで広がらないのだが、設定的には宇宙規模の話になっていたりする
そのあたりが「風呂敷広げすぎ」みたいに思えたし、何が世界を救ったのかもよくわからない感じになっている
何度が繰り返し観ていくと構造がわかるだろうし、パンフレットにはシナリオも載っているので、そう言った部分を頭に入れながら鑑賞するのが良いのかな、と感じた
