嵐が丘

劇場公開日:2026年2月27日

嵐が丘

解説・あらすじ

「バービー」のマーゴット・ロビーが主演・プロデューサーを務め、これまで何度も映像化・舞台化されてきたエミリー・ブロンテの名作小説「嵐が丘」を映画化したラブミステリー。

イギリス北部ヨークシャーの荒涼とした高台「嵐が丘」にたたずむアーンショウ家の屋敷。美しい令嬢キャサリンは、屋敷に引き取られた孤児ヒースクリフと幼い頃から心を通い合わせていた。やがて大人になったふたりは強くひかれ、愛し合うようになるが、身分の違いや時代の渦に翻弄され、予期せぬ運命をたどる。永遠を誓った愛は狂気の復讐へと変貌を遂げ、多くの悲劇を巻き起こしていく。

マーゴット・ロビーがキャサリン役、「フランケンシュタイン」のジェイコブ・エロルディがヒースクリフ役を務め、「ザ・ホエール」のホン・チャウ、「きっと、それは愛じゃない」のシャザト・ラティフが共演。「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネルが監督・脚本を手がけ、世界的ポップアイコンとして知られるイギリスのシンガーソングライター、チャーリー・XCXが主題歌を担当。

2026年製作/137分/G/アメリカ
原題または英題:Wuthering Heights
配給:東和ピクチャーズ、東宝
劇場公開日:2026年2月27日

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映画レビュー

2.5 映倫Gのエロティックムービー?いろんな意味でなかなか難しい。

2026年3月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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しんざん

3.5 あの禍々しい屋敷のビジュアルすごいな

2026年4月30日
PCから投稿

観てからだいぶ時間が経ち、ノットフォーミーと思っていた部分がだいぶ自分の中から流れ落ちていって、この映画なりのヘンテコさを愛でられるようになってきた。まあ原作のキャシーとヒースクリフの野蛮さを増幅させて、子供時代を野良の動物のように描いたアンドレア・アーノルド版が好きなのだが、この映画のキャシー(少女時代)も野蛮さでは負けていない。そして嵐が丘と呼ばれる屋敷の、あの不自然な造形が本当に禍々しくて、もう壮大なコントのようで笑ってしまう。荒野にぽつんと佇むあの屋敷の閉塞感や有害性が、みごとに美術装置として落とし込まれている。ただ、性に振り切れば振り切るほど自分の中の『嵐が丘』との不一致は広がり、後半戦はエロルディの決め顔にいささか胸焼けしてしまいました。エロルディを愛でることもこの映画の根幹だと思うので、そこはちょっと入る店を間違えた感はある。

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村山章

3.5 フェネル流の鮮烈なうねりを堪能した

2026年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ブロンテ三姉妹の次女エミリーが生涯でたった一冊だけ著したこの小説は、恋愛小説や大河浪漫の特色を持ちつつ、どのジャンルにも属さない得体の知れぬ不穏さすら併せ持つ。私が今回の映画化で恐れたのはフェネル監督の語り口が無難さの範疇に留まってしまうこと。この途方もない原作を乗りこなすにはフェネルが持つ怪物性を存分に解き放つほかない。たとえ失敗してもフェネルのファンは付いてきてくれるはず。そんなことを考えていたから、原作との大きな3つの相違点(ロックウッドの不在、ヒンドリーの不在、次世代の展開のカット)をむしろ新鮮に受け入れる自分がいた。結果、フェネル版の主軸はキャシーとヒースクリフの天地ひっくり返るほどの愛憎劇に尽きる。そのエネルギーをいかに現代に訴える感度で描くか。荒野に注ぐ猛烈な風と、目を貫くビジュアルと、チャーリーxcxの音楽が渦をなし、物語というよりも一枚の絵のごとき強烈な印象を刻んでいる。

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牛津厚信

4.0 女性目線で文芸小説をリメイクしたら

2026年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

巷で色々話題になっている文芸小説を基にしたエロチックムービー。

誰もが知っているエミリー・ブロンテの名作小説は、マール・オベロン、ローレンス・オリビエ共演、ウィリアム・ワイラー監督作('39年)を筆頭にこれまで何度も映画や舞台になってきた。今回、それをエメラルド・フェネルは女性主体のゴシック・ラブロマンスに改変。とは言え、原作が発表された時もヒロインのキャシーとヒースクリフのサドマゾ的関係が当時の文学好きの逆鱗に触れたことが記録として残されている。

注目点は、女性主体という部分。すべての欲望はマーゴット・ロビーが演じるキャシーの視点で描かれ、ジェイコブ・エロルディが眩しそうな眼差しでそれを受け止める、というパターンに徹している。これはもう、『プロミシング・ヤング・ウーマン』('21年)を例に挙げるまでもなく、フェミニズムを力強く掲げてきたフェネルの真骨頂。絶対に時代背景を無視しているキャシーのボンデージドレスも攻めまくっていて、視覚的な楽しみも半端ない。

そのせいか、近頃疲れが見えるハリウッド映画界で意外なヒットを記録(北米と世界配収で)。その勢いで日本でも来て欲しいと思うのだが、さて。本日公開。

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清藤秀人