ボタニスト 植物を愛する少年

劇場公開日:2026年5月15日

解説・あらすじ

新疆ウイグル自治区の辺境の村を舞台に、植物と対話する少年の成長を詩的な映像美でつづったドラマ。

新疆北部の草原地帯にある小さな村。祖母と暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を観察し記録することに多くの時間を費やしており、周囲からは「植物学者(ボタニスト)」と呼ばれている。彼にとって植物は単なる自然ではなく、失踪した叔父に教わった世界観そのものだった。ある日、漢民族の少女メイユーが村にやって来る。明るく自由な彼女の存在はアルシンの静かな日常に変化をもたらすが、やがてメイユーは上海へ引っ越すことになり、アルシンは再び孤独と向き合うことになる。現実と幻想が交錯していくなか、アルシンは自分が何を探しているのかを少しずつ知りはじめる。

新疆ウイグル自治区出身のジン・イー監督が長編初メガホンをとり、自身の幼少期の記憶を出発点に、マジカルリアリズムを織り交ぜた独自の映像世界で描き出す。主人公アルシン役のイェスル・ジャセレをはじめ、キャストには演技経験のない素人俳優たちを起用。国際的に活躍するイランの作曲家ペイマン・ヤズダニアンが音楽を手がけた。2025年・第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門にて国際審査員グランプリを受賞。

2025年製作/96分/G/中国
原題または英題:植物学家 The Botanist
配給:リアリーライクフィルムズ
劇場公開日:2026年5月15日

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0 昔からの地域社会をどう守って行くのか。

2026年8月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

癒される

主役のアルシンを通じて、中国新疆北西部のとある地域の村が段々大きく近代化の波に呑み込まれて行く佳境を描いています。

高原、渓流、草原、砂漠と言った自然環境が出てくる一方、子供たちの遊び場が廃墟=すぐ脇に建設機械が待機し、一度出稼ぎを諦めて村に戻り依存症になった兄が再び北京へ行く事、アルシンの実母が上海から出稼ぎで一時帰宅した時、勤務先から連絡があり、再度戻って行く姿、実家には年配の祖母とアルシンの二人で生活する姿、ラジオで経済活動=鉱物資源、収入関係の報道が盛んに繰り返し、馴染みの女性が上海に進学していなくなり、かつ作業員が段々村に入って増加して行き、唯一の商店が閉店して、住民が移住し、最後に大型トラックが村に入って行き、家全体が炎に包まれる形で終わります。

何もない自然に恵まれた地域が段々失われて行く姿、都市と地域社会の格差、高齢化、空き家等世界各国地域で起きている諸問題を監督ジン.イーさんが映像化した事に感謝します。

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特急しおかぜ脱原発に1票

3.0 少し眠くなるところはあったけど…

2026年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アルシンとメイユーとの絡みは良かった。

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Mr. Planty

3.5 映像のセンスは素晴らしい

2026年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

特にこれといったストーリーはなく、新疆ウイグルの丘陵地に住む少年の、ポエティックな日記のような映画といえばよいのかな?
ロケーションは文句なしに美しく、撮影のバリエーションも豊富で、映像はとても興味深い。
長男は祖父母の子どもとして育てる謎の風習は、もっと詳しく知りたい。

植物を愛する少年って事は分かるのだけど、タイトルにするほどは植物が出てこない。朝ドラの『らんまん』を大人しくしたようなお話かと思った。
どちらかというと、漢族の女の子との淡い恋の方がメインかと。
アルシンを残して、みんな遠くに行ってしまうラストはちょっと寂しい。

時折、唐突に前衛的な場面が差し込まれたり、戸惑う部分もあるけれど、のどかで可愛らしくて嫌いじゃない

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共感した! 5件)
コビトカバ

未評価 淡い初恋物語を超えて

2026年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 新疆ウイグル自治区で植物を愛し観察し続ける少年が、都会から遣って来た漢民族の少女に抱く淡い恋心を広大な自然描写と共に描いた作品です。この様な辺境の土地にも中央の政治と文化の風は否応なく吹寄せ、若者はやはり大都会に憧れるのですが、都会に出れば疲弊して傷つきます。では、この土地の自然を愛するならば、この土地に留まり多少の理不尽には耐えるしかないのか。穏やかな映像の中で、ウイグル出身の監督は実はもっと訴えたい事があったのではないかな。そんな風にも深読みしてしまうのでした。

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La Strada

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