オデュッセイア : 特集
【1000年に1本の傑作…いや、3000年に1本の神作】
クリストファー・ノーランってやっぱり天才(変態)だ
った。秒ごとに訪れる映像美の暴力。魂の震え。この映
画に出合うために、私は映画を観ていたのかもしれない

クリストファー・ノーラン監督、あなたやっぱり“今世紀最高”の監督の1人ですよ。
2026年を代表する注目作「オデュッセイア」が、9月11日、ついに日本公開を迎える。

監督は「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」「オッペンハイマー」などのクリストファー・ノーラン。世界興行収入で
しかし、すごいことはわかるが、いち観客として気になるのは「具体的にどこがどう、自分自身に“刺さる”のか?」ということだろう!

本記事では「オデュッセイア」に圧倒され偏愛してしまっている映画.com編集部員が、「ここが刺さった」レビューで激烈にレコメンド。その衝撃と
【予告編】「生きて、帰る。」
●【ここ刺さる①:“ただ帰るだけ”でこんなに面白い!!】
何度も言いたい、こんなに面白いのバグだろ! あんなことやこんなこと…1本の映画に30本くらいの映画が入ってるくらいの凝縮率。信頼と安心のC・ノーラン印、やっぱすげえ

最初に、物語を可能な限りわかりやすく表現してみたい!
それがこんなに面白いのマジですごいって……!

トロイア戦争を終えたオデュッセウス(演:マット・デイモン)は故郷へ戻るまでの長い旅路で、海の神ポセイドンの怒りを買ったことからさまざまな障壁にぶち当たる。
彼の心を奮い立たせるのは、帰還を信じて待ち続ける妻ペネロペ(演:アン・ハサウェイ)と、父の面影を胸に成長する息子テレマコス(演:トム・ホランド)の存在。家族が待っている――。

なぜこれほどに面白かったのか? その秘密は、次々と迫りくる試練――荒れ狂う海、怪物との遭遇、神々の介入――にくわえて、繊細ヒューマンドラマ、ど迫力アクション、没入ファンタジー、圧倒的な戦争描写などなど、ありとあらゆるジャンルが乱れ飛び、暴力的に美しい&壮絶な映像が観客の脳に直接流し込まれる!!!!

なので私は、劇場を覆い尽くすとんでもない光景を口あんぐりあけて見つめながら、
●【ここ刺さる②:敵が“ボスラッシュ”すぎてヤバい】
VSキュクロプス、VS 銀色の巨人、VS魔女キルケ、VSセイレーン etc…これぞ究極のRPG! そして映画館で「これCGじゃなかったら逆にどう撮ってるのか教えてくれよ」とつぶやき続けた

本作の肝は、実は「オデュッセウスが強敵と遭遇し続ける」ことにある。たとえばこんなやつらが出てくる👇
① 一つ目の巨大怪物キュクロプス――ポセイドンの息子
② 銀の鎧をまとった巨人族ライストリュゴネス
③ 人を獣に変える魔女キルケ
④ 歌声を聞くと“気が触れる”人魚セイレーン
⑤ 最悪の二択――左行くと“船を丸呑みする大渦”、右行くと“六つ首の怪物”
⑥ シャーリーズ・セロン演じる“ある意味、最強”の女神カリュプソ
and more and more and more…

そして、何がヤバいって、怪物も超自然描写もなにもかも、ほぼCGを使わず撮影しているところ。いや、ノーラン監督は実写にエグいこだわる人(デジタル嫌いでスマートフォンも持っていないことで有名)なので、ノーCGはいつものノーランなんだけど、今回は
具体的には、予告にも出てくるキュクロプスの撮影には、約18メートルのパペットを使っていたり…
荒れ狂う海や渦潮の撮影もすべて実写とのことで、

本編にはさらなる驚愕シーンが大量にあり、出演したトム・ホランドも「絶対にCGだと思った」と絶句。鑑賞中の筆者も「ええ…これCGじゃなかったら逆にどう撮ったのか教えてくれよ」と叫んでいた(心のなかで)。もしもメイキング映像が映画館で公開されたら絶対に観に行きたい。
“超映像”を目撃し、得られるこの“超体験”。映画館で味わわないと、ですよ。
●【ここ刺さる③:ノーラン映画で“最も共感する主人公”】
3000年前の物語なのに、なんだこの親近感は…あれ、これ“私たちの物語”じゃん…?

さらに一つ言っておきたい。私たちが非常に共感できる物語でとにかく“刺さった”!
というのも主人公のオデュッセウス、最強の戦士とか英雄などと称されるものの、

そもそも、神の怒りを買ったのは隊長・オデュッセウスの
英雄だけれど神聖な人物ではなく、ひたすらに人間くさい。ゆえに本作は、強い男が無双して格好よく帰還する映画じゃあなく、

仕事(戦争)に疲れた男が理不尽な難題を強いられ、それでも泥臭く、めちゃくちゃ残業しながらも頑張り、ただ帰宅を目指す…
約3000年前から語り継がれてきた物語なのに、この共感性は事件的。そこをおさえて観れば楽しさ倍増。あと劇中で頻繁にでてくる「ゼウスの掟」をサクッと調べてから観ると、さらに楽しくなるので、ぜひ!
●【ここ刺さる④:“登場”だけで超興奮する異常事態!】
全員主役オールスター。キャストの集合写真、アカデミー賞授賞式のワンシーンかと思った。しかも、こんなチョイ役にこの俳優かよ…。極め付けは、“またも帰れない”マット・デイモン。

さらにこれも推しておきたい! 豪華俳優が次々と・目まぐるしく登場するので「この人も! ええ、マジ、この人もヤバ!!」と興奮しっぱなしの体験!(やったことないけど
マット・デイモン
トム・ホランド
アン・ハサウェイ
シャーリーズ・セロン
ゼンデイヤ
ロバート・パティンソン etc…
エンドロールだけで酒飲めるわ。

Photo by Mike Coppola/Getty Images for Universal Pictures
そして主演のマット・デイモンに対し、私はあることに気づいた。

「プライベート・ライアン」「オデッセイ」「インターステラー」と、マット・デイモンはいつも帰りたいのに帰れない。
ちなみに本作主演にあたり6カ月間の猛烈トレーニングと食事管理を徹底したそうで、上裸のシーンでは

そんなオデュッセウスおよびマット・デイモンは、豪華キャストとのアンサンブルを経て、無事に帰ることができるのか? 本作だけは絶対に映画館で、最高の環境で、目に焼き付けて!
●【ここ刺さる⑤:やっぱり“史上最高”はすごかった】
“今世紀最高の監督による、今世紀最高の映画”といっても過言ではない? 9月11日の公開日以降、「オデュッセイア」に全力フルベット推奨、推奨、推奨!
最後に。「オデュッセウス」は、ノーラン作品のなかでもさらに特別な映画だと知っているだろうか?
ノーラン監督自身や関係者が以下の旨のコメントを発している。
実際に観てみたら、ノーランの過去作に通じるテーマや技法が踏襲されており「なるほどたしかに」の連続<だった。
「インターステラー」の家族愛と帰郷の旅、「TENET テネット」や「ダンケルク」の時間軸を操る物語構造、「オッペンハイマー」での心理描写…

つまり「オデュッセイア」は“今世紀最高の監督”による“今世紀最高の映画”と言える、のかもしれない。それでいて、上述のとおりめちゃくちゃに共感しちゃう物語で本当にすごい。
通常スクリーンはもちろんIMAXなどラージフォーマットで観ても、鑑賞料金のもとは秒で回収できるほどの映画体験だった。







