劇場公開日 2025年10月3日

ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価

全691件中、361~380件目を表示

3.5血は争えない

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

あれだけ反逆的な態度は流石親子という感じの母娘でしたね。ディカプリオも普通のおじさん演技が良かったです。最後の手紙は本当に本人が書いたのかなあ。娘を置いていった感じからすると少し意外です。

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ごっとん

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年10月8日
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ゴールド寿司

3.0Dirty Work

2025年10月8日
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ブレミンガー

5.0『イージー・ライダー』以来最高のアメリカ映画

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

アメリカという国を表した映画で私の知る最も素晴らしい映画は『イージー・ライダー』だが、あの映画には人間にとって重要な家族という概念に間接的にしか触れられない。制作陣が若かったからだろう。
今作はうだつのあがらない中年男が娘を取り戻す物語である。そして、少女の成長譚であり、ある種の白人男性のブラックコメディでもあり、さらに、現在のアメリカを舞台にした社会的な映画でもある。
昨今のエンタメ映画の中では最もコメディとドラマと社会性のバランスが良い映画だった。

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悠

3.5細かいところは理解追い付かずだが

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

単純

驚く

ドキドキ

180分に迫る、長い映画
さすがに、前半の若い頃の革命家運動のあたりで、眠気が来たが
後半の、包囲網からは目が離せずにあっという間の3時間弱でした

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しんちゃん映画

1.0PTAならマンセーなのか

2025年10月8日
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週刊文春の映画評で5人中4人が五つ星の満点評価に釣られてみてきました。まだリコリスピザのが評価できる。これを映画館にすぐに行けと評したやつを小一時間詰問したい。PTA作品なら評価するブランド馬鹿は反省して!

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mst.m

ワンバトルアフターアナザー

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

ダラダラと無駄なシーンが続くばかりのお馬鹿映画。
こんな映画が好きと、糞面白くないとに分かれるだろうな。
私は駄目男の映画は、邦画でやな程見たから見たくない。
昔のスターがこんな馬鹿映画やって凄いと思うか、はたまた生活に困ってるのかと思うか?
まず、長い映画は、つまらない。
作る側が思い着いたのを全部ぶち込んでるだけが多いからね。

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よし坊

2.0勢いだけで突っ走る共感しづらいご都合主義!

2025年10月7日
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ある日どこかで

4.0たまに見え隠れする日本

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

ドキドキ

IMAXで見た方がいいということで、映画館を選んで見に行きました。フルスクリーンのIMAXは、新宿タイムズスクエアにあった専用館で見た以来ですかね。
おそらく数年前だったら、単純に笑える映画だったんでしょうが、昨今のアメリカで実際に移民に対して起こっていることを知った上で見ると、単純に笑えないところもあります。
最近の映画で、後半につれて、どんでん返しっぽく変化するものの、単にクドいだけのものがありますが、これは変化が楽しいし、思うようにいかない理由が人間の「性」みたいなのだったりするので、すんなり受け入れらえます。
次のシーンの効果音が、画面が切り替わる直前から流れ出すという演出が、おもしろかったです。
空手の師範が「センセイ」と呼ばれていたり、その道場の壁に、クリストファー・リーヴ主演の「スーパーマン」の日本のポスターがあったり、日本がたまに見え隠れします。一番は、ある日本車のフロントグリルに「JAF」の会員証のバッチがついていることですかね。
一度だけで十分に理解するのは難しいところがあるように思います。機会があればもう一度見てみようかなと思います。

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豊島区のはずれ

4.0全てはショーン・ペンがもっていく!!

2025年10月7日
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笑える

楽しい

興奮

ディカプリオのダメっぷりと顔芸を期待して鑑賞。
すると、真の主役はショーン・ペンだと気づいた!!
白人至上主義のレイシストの、黒人好きの、マゾの軍人という変態な役を演じ切ったショーン・ペンが凄い👊

ディカプリオら歳を取ってからの役が、だらしなくて憎めないキャラが多いな😛それが今回もめちゃくちゃハマった!3時間近く永遠と見れるディカプリオの顔芸とカーチェイスと、ショーン・ペンの変態ストーカー。

ディカプリオの娘を追いかけるショーン・ペンを追いかけるディカプリオ🏎️💨

ちなみに娘役で出演されてる女優さんの名前がチェイス・インフィニティというこの映画の為にあるような名前🤣!!笑

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taku

4.0冷めたコメディ・アクション映画 保守もリベラルも極端なやつはどちらも狂っている

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

登場する白人至上主義団体の名前が「クリスマスの冒険者(Christmas Adventurers)」というのがアメリカ的無邪気さを皮肉っている感じでとても印象的だった。
現実の悪は拍子抜けするくらい軽薄だったりするのである意味リアル。
ディカプリオが属する「革命」と称してテロを頻発する団体も到底正義には見えず、終始客観的な冷めた視点から描かれているのが良い。

アクション場面も普通のエンタメにならないように絶妙にすかしてくる感じ
アクション映画はもっとわかりやすい方が好みなので、全面的に面白かったとは言えないが、超個性的な映画であることは間違いない。総じて見てよかった。

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pinkarataiso

4.5音楽の使い方が俊逸

2025年10月7日
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いやー、久々に面白い映画でした
場面ごとの音楽の使い方が俊逸で
ストーリーも上手く展開させていて、2時間以上の長丁場、全く飽きることなく見れました
ダメダメディカプリオもとってもいい味出してます

ただ、スピルバーグなどの評価が良いので見に行ったが合わなかったという人を見かけますが、彼やハリウッドのリベラル派としてのトランプ政権の移民政策への反発が多分に含まれてるような気はします

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ginger

5.0みんな良かったですがデル・トロやはり最高でした

2025年10月7日
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みんな良かったですがデル・トロやはり最高でした

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よす

3.5レオ様だから面白い。レオ様じゃなかったらつまらん。

2025年10月7日
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Oliver

4.0コメディではない!

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

献血しながらパラパラしてた週刊文春の映画評価が良かったので、その足で映画館へ。
コメディっつーからさあ。
うんにゃ、くらいむさすぺんすっつーやつだろ?
ドキドキ引き込まれましたよ。でも笑えん。
父性愛で溢れていたね。知らぬが仏。
デルトロちゃんが出ててラッキー。

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色即是空

3.5作家性の強い監督が、豪華俳優陣とビッグバジェットで描く意欲作

2025年10月7日
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興奮

難しい

《IMAXレーザー》にて2回鑑賞。
【イントロダクション】
レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ共演のアクションスリラー。かつて革命活動をしていた男が、娘を救う為に立ち上がる。
監督・脚本は、『ブギーナイツ』(1997)のポール・トーマス・アンダーソン。トマス・ピンチョンの小説『ヴァインランド』原作。
アンダーソン監督初のIMAX作品である本作は、映画史上初の全編1.43:1のフルスクリーン上映。

【ストーリー】
極左革命グループ「フレンチ75」。そこのリーダー格の女性、ペルフィディア・ビバリーヒルズ(テヤナ・テイラー)は、爆発物に精通する“ゲットー”ことパット・カルフーン(レオナルド・ディカプリオ)らと共に、カリフォルニアの移民収容所から移民を解放する為、夜間に奇襲を仕掛ける。ペルフィディアはそこで、収容所の指揮官スティーヴン・ロックジョー警部(ショーン・ペン)を出し抜き、屈辱的な仕打ちをする。

収容所の一件を皮切りに、ペルフィディアとパットは強烈に惹かれ合っていく。しかし、ロックジョーもまた、ペルフィディアから受けた屈辱的な仕打ちからマゾヒズム的な異常性的執着を見せるようになり、彼女の動向を追う。「フレンチ75」は政治家の事務所や銀行を爆破し、過激な革命闘争を繰り広げていく。ある日、ロックジョーはトイレで爆弾設置作業をしているペルフィディアに迫り、モーテルでの密会を約束する。

やがて、ペルフィディアは娘のシャーリーンを出産する。パットが革命活動から退き、娘の育児に専念しようとする中で、彼からの愛情や革命活動を優先するペルフィディアは、母親になる事を拒否し、銀行強盗の際に警官を射殺した事で逮捕されてしまう。ロックジョーは司法取引を持ちかけ、ペルフィディアは仲間の情報を密告し、証人保護プログラムによって釈放され、ロックジョーの用意した邸宅で生活する事になる。
一方、パットはシャーリーンと共に“ボブ・ファーガソン”“ウィラ・ファーガソン”という偽名を手に入れ、逃亡生活を余儀なくされる。ペルフィディアはロックジョーの監視から逃れる為、夫と娘を捨ててメキシコへと逃亡する。

16年後、ボブとウィラは不法移民に寛容な政策を取る、通称“聖域都市”であるバクタン・クロスの森の中で2人暮らしを送っていた。
ボブは酒とドラッグに溺れ、すっかりダメ親父になっていた。一方、ウィラはティーンエイジャーとして立派に成長しており、ボブとの間には溝が出来ていた。

ロックジョーは不法移民の逮捕や収監の功績から警視にまで昇進しており、白人至上主義の秘密結社“クリスマスの冒険者”への勧誘を受けていた。ロックジョーはかつてのペルフィディアとの関係と、彼女が出産したウィラが実子である可能性から過去を排除すべく、賞金稼ぎのアヴァンティQを雇い、かつてのボブの同志サマーヴィルを捕らえる。しかし、この事が「フレンチ75」のメンバーに警報を鳴らす事となる。

ロックジョーは不法移民と麻薬の取り締まり作戦を装い、ウィラを確保すべく軍隊と共にバクタン・クロスへと赴く。ウィラは学校のダンスパーティーに友人達と共に参加していたが、「フレンチ75」のメンバーであるデアンドラ(レジーナ・ホール)に保護され、逃亡する。
一方、ボブの自宅にも軍が急襲を仕掛け、ボブは隠しトンネルから脱出し、娘を救うべくウィラが通う空手道場の師範、セルジオ・セント・カルロス(ベニチオ・デル・トロ)を訪ねる。

【感想】
私は、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品初鑑賞。
全編通して、まるで70年代の社会派アクションを観ているかのような感覚に陥った。
ボブがカルロスに助けを求めた際の移民マンションでの件や、“クリスマスの冒険家”クラブの秘密の地下施設で下される指令、クライマックスでのカーチェイスシーンと、時に緩やかに時にスピーディーに、シーン毎に贅沢な尺の割き方をしており「古き良き映画」を観ている感覚を覚えるのだ。そして、そんな感覚を最新のIMAX映像で味わう事になるのだから不思議な鑑賞感覚だ。

ただし、個人的には本作、大絶賛されているほどは乗れなかった。良くも悪くも、有名監督が潤沢な予算を投じ、名優達を集めて描いた贅沢なアクションコメディという印象。
予告編から受けたイメージと違ったというのもあるが、思い描いていた物語と違っても面白い映画は幾らでもある。そして、少なくとも私にとって、本作はそういった類の作品ではなかった。
メインとなる“親子愛”についても、ボブと思春期のウィラとの間には障壁があり、親子の関わりが希薄(それは、キャラクターと観客との心的な距離とも重なる)なままバラバラに行動する事になってしまうので、特に感動もせず。

早い話、本作でアンダーソン監督が描いているのは、「革命にしろ、白人至上主義にしろ、そんな事では世界は変わらないし、お前達では何も変えられない」という事なのではないだろうか。監督はどこまでも冷静に、第三者視点で本作の様々な立場のキャラクター達を、何処か嘲笑うかのように滑稽に描いている気がした。
デル・トロ演じる癖強なセンセイを筆頭とした活動家も、白人至上主義を掲げて秘密結社を運営する白人も、物語の開始からラストに至るまで、実は何も「意味のある変革を成していない」のだ。壮大なようでいて、その実は単に「父親が娘を取り戻す話」に終始している。

そんな本作で唯一、正しい事・美しい事として肯定的に描かれていると感じられるのが“親子愛”だ。作中では、ボブがウィラが自分の娘ではない事について知っているのかについて直接的に描かれてはいなかったが、銃を向けて「お前は何者だ!?」と問い掛ける彼女に「どうだっていい」と返し、ただただ彼女を優しく包み込む姿から、恐らく彼は真実を知っていて、その上で尚もウィラを娘として愛していたのだろうと思う。

ボブが“合言葉”を思い出せず、娘の居場所が中々分からないというのは、まるで適切な手順を踏まなければ情報が明かされないお役所仕事のよう。法や権力に抗うはずの革命家という名のテロ組織ですら、役所的な融通の効かなさを見せるというのは皮肉。しかし、中々娘の居場所が分からないというのは、ボブと同じくこちらとしてもストレスに感じた。随分とこの件には長く尺が割かれており、革命家時代の仲間の性癖で仲間だと証明されるという下らないオチ含め、全く笑えなかった。

そんな本作において、それでも尚評価したいのは絵作りの良さと音楽・挿入歌の使い方のセンスの良さだ。特に、クライマックスで展開される広大な荒野の一本道を疾走するカーチェイスシーンは、それだけでも鑑賞料金分の価値のある名シーンとなっている。

また、無駄に感じられるシーンも散見されるにも拘らず、それでも162分という尺の長さを感じさせない構成力は凄まじいと思う。

【オスカー受賞のベテラン俳優陣と若手俳優陣が演じる曲者揃いのキャラクター達】
主演のレオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペンは主演男優賞、ベニチオ・デル・トロは助演男優賞をそれぞれ獲得している。
そんな演技派俳優達が本作で演じるキャラクター達は、どれもこれも曲者揃い。

ディカプリオ演じるボブは、爆発物に精通し爆弾作りのプロとして活動していたが、今や酒とドラッグに溺れ、娘との親子関係にも溝のあるダメ親父。ビルとビルの間を飛び移れず、無様に落下した先でテーザー銃を撃たれて確保される始末。

ショーン・ペン演じるロックジョーは、白人至上主義の“クリスマスの冒険者”クラブに所属する事を夢見る中年男。その為なら娘を殺し屋に始末させる事も厭わない。しかし、結局は物怖じしない男勝りな性格の黒人女に性癖を歪められ、もしくは元から持っていたマゾヒズムを刺激されて執着していた情けない中年男性でしかなく、そんな小物っぷりは良い。

デル・トロ演じるカルロスことセンセイは、道場経営の裏で不法移民を世話する役割を担っており、街の住人から慕われている。

しかし、これら名優達の演じるキャラクターが如何に個性豊かでクセが強くとも、クセが強い=キャラクターとして魅力的というわけでは決してないと思うのだ。

ボブの爆発物の技術は序盤の活動でしか発揮されないし、センセイ(と生徒のウィラ)の空手の師範という設定は終始活かされない。
特にセンセイに関しては、ボブの窮地に都合良く手を貸すという、キャラクターとストーリー展開にとって都合の良い存在でしかない。それは、いくら道場兼オフィスに『スーパーマン』の日本版ポスターを飾っていようと、いくら街の住人から信頼されていようと、何処かペラペラで存在意義すら危ういレベルな気がした。

テヤナ・テイラー演じるペルフィディアの、女から母親になれず育児放棄した母親という役も引っ掛かる。
ラストでウィラを捨てた事を後悔しているという如何にも感動的な内容の手紙が明かされるが、育児放棄をした人間が手紙1通如きで「どの面下げて、何を言っているのか?」と呆れ果ててしまった。

そして、手紙にあった「私とお父さんは失敗した。あなたなら世界を変えられるかもしれない」という文章が非常に不味い。娘への愛を連ねつつも、その奥底には「親が果たせなかった夢を子供に果たしてほしい」という身勝手な親の思想、革命家としての根本が変えられていない様子が窺える。
自分の子供に「世界を変える事」を願うのが親なのか?私は違うのではないかと思う。子供にとって“初めて触れる世界”が親であるように、親にとって“新しく増えた世界”が子供なのだ。子供が産まれた事によって、既に親にとっての世界は変わっているではないか。それこそが最大の“革命”だろう。せめて、「あなたの成長と幸せを心から願っている。あなたが私の世界を変えてくれたように、あなたはあなたの世界をより良いものに変えてね」と書けなかったのだろうか?
あの文言は、ともすれば娘にとっての親からの“呪い”ですらあると思い、微塵も感動を覚えなかったどころか、何なら怒りすら湧いたのだが。
そして、案の定ウィラはラストでオークランドの抗議運動に参加しに行く。抗議運動は極左的な革命活動ではないだろうが、修道院にてマシンガンを撃ち、正当防衛ではあるとはいえティムを撃ち殺した彼女は、緩やかだが確実に、母親と同じ道を辿りつつあるように思う。

そんなウィラ役のチェイス・インフィニティは、新時代のスター誕生を思わせる程、ベテラン俳優陣に負けず劣らずの輝きを放っていたように思う。出来れば、もっと空手の技術を駆使してほしかった。
また、彼女はスマホすら与えてくれない過保護な父親との生活の中でも、学校ではしっかりと友達を作れている様子は救いに感じられて良かった。オタク気質な雰囲気の男の子や、ピンクの派手なコートを羽織ったぽっちゃり姿の女の子、唇ピアスという派手目な見た目ながら陰がありそうなブロンドヘアの女の子、トランスジェンダーを思わせる奇抜なファッションの男の子と、ウィラと共に所謂イケてないグループ(警察からの質問に、大抵の生徒はウィラについて無関心な様子を示していたので)を構成する彼らは、まるで現代版『グーニーズ』の“ルーザーズ・クラブ”を見ているかのようで、実を言うと、私はウィラと彼らとの関係性こそを見たいと思った。
それこそ、現代的な価値観から大人達に対して「革命だの白人至上主義だの、どっちも知らねーよ!」と中指を立てて反抗し、ロックジョー達と戦うストーリーでも面白かったかもしれない(原作となる作品がある以上、無理難題ではあるが)。

【総評】
名優達の演技、拘りを持って撮られた印象的なショットやシークエンス、作品を彩る優れた音楽や挿入歌、「古き良き映画」を思わせる贅沢な尺の配分と、なるほど批評家や映画ファン受けがすこぶる良いのも頷ける一作ではあった。

しかし、個人的にはアメリカ社会の問題を数多く扱ったテーマ性やキャラクター描写に全力でライドし切れず、アンダーソン監督の作家性と言う名のクセの強さが窺える作品だったと思う。

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緋里阿 純

4.0つまらないのに飽きない2時間判

2025年10月7日
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大げさなわりには別にぶっちゃけ大した話でもなく実にくだらないイカれた意地の張り合いを2時間半見せられるだけなのにまったく飽きない、不思議な映画。

日常化した中南米の不法移民問題。「革命家(英雄)伝」と表現される運動も一国を覆すほどの事案でもなく、日本人的にはまるで縁日のテキヤの抗争や街の不良同士の小競り合いのようなやり取りにも感じる革命活動。でもきっとそれが現実なのかもしれない。

映画の大半を占めるスペイン語(メキ語)の字幕を一切出さないあたりがリアルでイカれてた。リズミカルな爆音も心地よかった。

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もりぞー

4.5まさに人生はOne Battle after Another

2025年10月7日
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泣ける

笑える

興奮

おもろすぎる!

テンパりながらも運命に立ち向かっていくディカプリオが
相変わらずダメダメすぎて笑えるけど
まさに人生はOne Battle after Anotherだから
他人ごととは思えず応援せずにはいられない

話の軸は親子や家族の話で誰でも感情移入できるテーマにしつつ
その背景に移民や人種など今まさにどの国でも問題になっている厳しい現実も描かれる

けどディカプはじめどのキャラクターも
悲壮感がなく時には楽しげにひたすら立ち向かっていて
そこが見ていてとても気持ちがいいし

ディカプの過去の活動のせいで娘が攫われるけど
過去の活動があったからこそ
仲間やそれに共鳴したりリスペクトする人たちが手を差し伸べてくれるのが印象的で
人生観や人間観がとても前向きだと感じた

そんな感じで全体的に
監督の頑張る人への眼差しや人間愛みたいなのを感じて
最終的にはとても感動した

【他の良かった所】
・ディカプリオとショーンペンの演技最高
映画は全てアクションというけど
ショーンペンは歩き方や仕草どれをとっても
キャラクターそのものになっててすごかった
口元がほんと不快!笑

・映像のリズム、キレ
説明しすぎないからテンポ良くどんどん進んでストレスない

・かっこいい絵になるシーンか盛りだくさん
挙げてるとキリがない

・ストーリーのまとめ力
別の場所で進行してる別のストーリーの見せ方が上手すぎて
全く混乱しない、むしろ分かりやすい

などなど!
他にも後から思い出す所が沢山ありそうだけど
ひとまず鑑賞直後のまとめでした

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リコピン大王

4.0どういう立ち位置で見たらいいの?って考えてるうちに、次から次へと

2025年10月7日
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興奮

難しい

ドキドキ

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はまじ

4.0話は単純、画だけで2時間40分引き込む

2025年10月7日
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怖い

興奮

ドキドキ

映画コラムの評価が凄い高かったので、久々に予備知識なしで見に行った。
ストーリーは反政府組織に属する白人の男と黒人の女の間に生まれた娘を16年間
偽名で男手一つで育てた白人の男(ディカプリオ)。ある目的で男と娘を16年間追い続ける
警察幹部(ショーン・ペン)。偽名の便宜を図った男が警察に捕まりゲロったので、娘を保護する反政府組織の元仲間の女の三つ巴の追跡劇か。
このある目的は完全に警察幹部の個人的理由でそれで警察動かしていいんかとは思うけど
ストーリだけなら退屈するところ、画の力だけで2時間40分引っ張り続けられるアンダーソン監督の演出力に感服、特に中盤以降のカーチェスの撮り方は必見

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nothanlight
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