「Quandata」エレベーション 絶滅ライン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Quandata
アンソニー・マッキー主演、しかしジャケットや予告がどう見てもB級映画!
マッキーはたまにこういうのに出ないといけない体なんでしょうか、ファンとしては嬉しい限りですけども。
特典は本国版チラシでした。
そして内容もしっかりとB級という、期待にしっかりと応えてくれる仕上がりでした。
尺のコンパクトさも含めてちょうど良いB級映画でした。
本来ならDVDスルーされそうな作品を映画館の大スクリーンで観れるのは興奮しちゃいますね。
内容は至ってシンプル。
標高2500mを下ったらモンスターが襲ってくる世界で、主人公の息子が肺の病気持ちで、薬が切れそうなので薬のある場所まで取り行きましょかという感じのモンスターパニックものです。
主人公と女性2人で挑むサバイバルではあるんですが、序盤は女性2人がやっかみあっているのでマゴマゴしていて面倒ですし、キル数が少ないのが確定しているのも惜しいなと思いながら観ていました。
リフトを使っての移動のシーンは中々に緊迫感がありましたし、モンスターのリーパーも頭を使った妨害をキメてくるので良い具合にハラハラさせられました。
そこからのトンネル抜けて反対側に出ましょうといったところでまた揉めるんですが、抜ける途中で2500m下る場所があるよってのを黙っていたので、そりゃ揉めるわって内容でやんややんや言い合っていました。
そこからトンネル内での攻防、抜け出してから薬を取りに行くまでのスピード感満載の展開、派手な爆発などもあり序盤に比べれば楽しくなっていました。
若干感動的な方に持って行こうとしてたのはノイズでしたが笑
リーパーを倒す銃弾を開発したで!となってからのどう駆逐していくんだろうというワクワク感は束の間、めちゃめちゃ引きの画でモンスターが爆発していく様子を見せられるという残念仕様。
しかもそこから隕石みたいなものが空から降ってくる様子を眺めながらのエンドロール突入というよく分からん謎を残していく、続編をやりたいのかぶん投げたのか曖昧なのもB級映画だわ〜ってなりました。
リーパーの造形は中々にキモ活かしているんですが、量産型かつ移動も攻撃もワンパターンなのもあって、そこまで魅力が感じられるものではなかったです。
正体のネタバラシは意外すぎて面白かったですし、それならば知能的な行動も納得やなとなりました。
ロケーションは最高に素晴らしく、山の美しさがこれでもかってくらい映されていましたし、ドローン撮影のスピード感も良きでした。
「クワイエット・プレイス」みたくDay1が観たくなる出来ではあったんですが、構想的には続編だろうなとは思っているのでかすかに希望を抱いておきます。
まぁこういう映画もたまにはいいでしょうとなりましたし、クーラーガンガンの劇場で観れたのでオールオッケーですねという事で劇場を後にしました。
鑑賞日 7/29
鑑賞時間 14:00〜15:36
