「承認欲求と疎外感のぶつかり合い」ローズ家 崖っぷちの夫婦 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
承認欲求と疎外感のぶつかり合い
オリビア・コールマンとカンバーバッチが夫婦役なら見なくては!
女(母親) vs. 男(父親)の話でもあったし、言語、友達との距離感、ジョークの方向性、オープンか恥ずかしがり屋かといった点でイギリス vs. アメリカでもあった。シェイクスピアの国、植民地宗主国トップであった英国のイギリス人(カンバーバッチ&コールマン)のメンタリティーと語彙の豊さ、遠まわし表現が面白かった(勿論よくはわかんない)。
カンバーバッチはいろんな映画で目に涙を溜める。この映画でそんなシーンが沢山あると思わなかったので胸が締めつけられた。カンバーバッチの涙はどんな理由やきっかけでも胸にきてしまう。一方で、オリビア・コールマンの涙は具体的。悔しー!嘘ー!怒りー!後悔ー!とてもよく理解できる!二人のせりふの全てが「よく言ったー!」で腑に落ちることばかり。脚本がとてもよかったし、言葉の海の中から自分のセリフを自分のものにして、相手に投げつける様はスピード感もあって見事としか言えない!表現が豊かで笑えて喧嘩してるのに感動してしまう。そんな二人だからベストカップルなんだと思う!
アメリカ英語とイギリス英語の違いや、アメリカ人とイギリス人の行動や言動の違いがわかったらもっと楽しめたかも知れない。
Life of Chuck へのコメントをこちらに。
あんまり万人ウケな作品ではないのですが、talismanさんなら味わって頂けるかと思います。公開は先になるでしょうが、瞬間のキラキラを切り取った、滋味深い作品でした。
共感&コメントありがとうございます。
アタマ、いきなり抱き合う二人を見た時想起したのがスピードでした。非現実的なシチュエーションで結ばれたカップルは長続きしない・・このカップルは非現実的に終了しましたが。


