「シンドラー流ベートーヴェン伝ということだね」ベートーヴェン捏造 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
シンドラー流ベートーヴェン伝ということだね
ベートーヴェン捏造
いや、バカリズム風シンドラーのベートーヴェンということか?
バカリズムということでコメディを期待して鑑賞したせいか、さして笑えなかったのは残念だった。
むしろ、ミステリーにしたコメディとすれば、膝を叩けたかもしれんない。
歴史の改竄や歪曲などは、よくあること。
司馬遼太郎史観による坂本龍馬や乃木希典など…
吉川英治風の宮本武蔵や平清盛など…
まあ、ベートーヴェンが日本人ならきっと貝多芬神社が建立されるのではないかなぁ
レビュー73
(°▽°)
ベートーヴェン捏造
19世紀ウィーンで起きた音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫ったノンフィクション書籍「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を、
バカリズムが脚本を手がけ日本で映画化。
難聴というハンディキャップを抱えながらも、数々の歴史的名曲を遺した天才音楽家ベートーベン。
しかし、後世に伝わる崇高なイメージは秘書シンドラーが捏造したもので、実際のベートーベンは下品で小汚いおじさんだった。
かつてどん底の自分を救ってくれたベートーベンを熱烈に敬愛するシンドラーは、彼の死後、そのイメージを“聖なる天才音楽家”へと仕立て上げる。
そんなシンドラーの行動は周囲に波紋を広げ、「自分こそが真実のベートーベンを知っている」という男たちの熾烈な情報戦が巻き起こる。
さらに、シンドラーの嘘に気づきはじめたアメリカ人ジャーナリストのセイヤーが、真実を追及しようとする。
主人公・シンドラーを山田裕貴、
ベートーベンを古田新太が演じ、
染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、遠藤憲一が共演。
人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」でキーボードを担当する藤澤涼架が、天才ピアニスト・作曲家のショパン役で劇映画初出演を果たした。
監督は「地獄の花園」などでもバカリズムと組んだ関和亮。
ベートーヴェン捏造
2025/日本
_φ(・_・
作品の背景と真実性
実在の事件:
19世紀のウィーンで起きた、ベートーヴェンのコミュニケーション用筆談ノートが改竄され、彼の「孤高の天才」というイメージが形成されたという「会話帳改竄事件」を扱っています。
ノンフィクションが原作:
このスキャンダルを調査したかげはら史帆氏によるノンフィクションが原作であり、物語はフィクションのスパイスを加えられて映画化されています。
「嘘をつく」というタイトルの意味:
原作のタイトルが『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』であることからも、捏造の事実とフィクションの要素が組み合わさっていることがわかります。
したがって、「ベートーヴェン捏造」というテーマはフェイクではなく、実話に根差した衝撃的な音楽史上最大のスキャンダルを描いた作品と言えます。

