羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来のレビュー・感想・評価
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登場人物が総じて魅力的
会館のひとつが襲撃を受け全員が殺害された。会館の上層部は執行人のムゲンを容疑者とするが…。
中国制作のアニメ映画シリーズ2作目。強すぎるムゲンの扱いが上手く、それでいて新登場バディのルーイエも信じられないほど魅力的。総じて前作より好きです。
骨龍カッコいい
前作に負けないハイスピード超能力カンフーアクション。そしてシャオヘイの可愛さ!
前作の魅力だった「超能力×徒手格闘」を高速で展開するアクションは、本作でも健在です。
火や金属を操りながら、能力者自身が高速で移動して繰り出すカンフーアクションは、やはり唯一無二の爽快感があります。
前作では“地上最強の生物”といっても過言ではないムゲンの破天荒な戦いが中心でしたが、本作ではムゲンが軟禁され、他キャラクターのアクションにスポットが当たります。
新要素として特に印象的だったのは人間vs妖精の戦闘。
スナイパーライフルやドローンの落雷など、兵器を使って制圧しようとする人間側に対し、妖精側は壁で押し潰すなど、殺傷前提の能力で応戦。
シャオヘイやムゲンは“不殺”を貫くタイプなので、この殺意のあるアクションの対比は新鮮でした。
もちろん、従来の妖精同士の能力バトルもしっかり見どころがあります。
とくに、飛行機上で行われる空中戦は最高でした。
小さな金属を操るという前作の応用から一歩進み、大型の恐竜模型を操って飛行機に取りついたり、墜落寸前の機体を能力者たちが共同で制御したりと、スケールアップした超能力アクションは圧巻でした。
そして、新キャラであるルーイエの話も良かったです。
ムゲンの弟子らしく、目的達成のためなら車を奪ったり施設を破壊したりする、効率優先の破天荒さ。そして過去に追った心の傷から、人間の犠牲を前提とした捜査を行う危うさと脆さを併せ持つキャラクター。
当初はムゲンとシャオヘイのドラマを期待していましたが、彼らは前作で既に家族として完成しており、今作ではルーイエのドラマがメインストーリーとなっています。
前作ほどのムゲンを超える強敵との対決がなかった点は惜しいですが、哪吒との戦い、シャオヘイの空間操作など、別の形のアクションが十分にカバーしてくれています。
前作に負けない完成度。
アクションも物語もシャオヘイの可愛さも、確実にパワーアップした続編です。
約束された正当な続編
テレビシリーズ未視聴。前作の映画しか見ていませんでしたが、それでも十分楽しめました。
ほっこり癒される日常パート。
神作画のハイスピードバトルアクション。
どちらも更に洗練されてハイクオリティになってます。
新キャラクターも深いドラマを内包しており非常に魅力的。終盤は涙を禁じ得ませんでした。
アクションパート。
序盤の特殊部隊襲撃。
そして中盤の飛行機墜落シークエンス。
どちらも劇場アニメのクオリティを超えて、もはや実写映画のような緊迫感があり素晴らしかったです。
とくに飛行機墜落シークエンスは度肝を抜かれます。本当にここだけでもスクリーンで見る価値があるかと思います。
終盤はとにかくもう凄まじいです。
惜しむらくは前作と異なり戦闘シーンの割合が多くシリアスで、子供には少々話が難しいところでしょうか。ギャグパートもやや少なめ。
うちの5歳児は前作の方が最後までしっかり見れてました。
とはいえ一本の映画、映像作品としてずば抜けてクオリティが高いのは間違いないので。
まずはこの作品から見てみるのもありかもしれません。
相変わらずの高水準!中国産アニメの本気
前作鑑賞済み。
吹替版は相変わらずの豪華声優陣。今作は更に石田彰に諏訪部順一ときたもんだ!こりゃすげぇですよ、奥さん!今すぐ劇場へGO!🏃💨
まぁ、こちらも相変わらずですがシャオヘイの可愛らしいこと。今作はムゲン師匠と離れ離れですが、ムゲンの弟子ルーイエ(シャオヘイの姉弟子にあたる)との絡みもなかなか面白かったです。ルーイエが抱える辛い過去を知り、また一つ大人になっていくシャオヘイ。
「人間と妖精が戦うことになったらどっち側につく?」「僕は正しい方につく」「私は妖精の味方をする」このやりとりは凄く良かったです。前作で必ずしも人間=悪、妖精=善ではないことを知ったシャオヘイ。そして、そんなことは承知の上で、あくまで妖精の味方であると宣言するルーイエ。この価値観の対比は作品により深みを与えるものになっていたと思います。前作のメッセージ性を更に広げたものになっていたのではないでしょうか。
そしてそして!やっぱり凄いアクションシーン!もう追いつけねぇってばよ!wチートキャラ同士のバトルは目まぐるしく、スピード感に溢れ、カメラワークも含め躍動感満載です。終盤のムゲン無双はなんか笑ってしまったw「AKIRA」のSOLみたいなの撃ち込まれてたよね!?師匠!?🤣ツェー
前作から更にスケールアップしたストーリー。キャラクターが増えて覚えるのがちょっと大変(笑)入場者特典は7〜14日に描き下ろしイラストのキャンバスボード、更に3日間限定で前作のパンフの縮小版も配られてます。みんなで可愛くて強いシャオヘイを観に行こう!🤗💕
西洋科学 VS 東洋思想
1作目も「西洋文化」に「東洋思想」としての妖精たちがいかに共存していくか、共存できるか、という感じだったけれど、今回は完全に人間(西洋科学)が妖精たちに対して攻撃をしてくるというお話しになった。
あくまでも、「妖精は、人間と共存を図っていく」という姿勢ではあるものの、強引な自分本位の人間たちの行動に反感を持つ妖精も増えて、という状況も描かれていて、挙句にはその妖精のトップ陣営の中に黒幕が存在していたというお話になっていた。
単純に「西洋」と「東洋」という言葉で書いているけれど、やはりそこには一神教と多神教という信仰的なモノも加わると思う。ちなみに「西洋」の妖精と、羅小黒戦記つまり「東洋」の妖精とでは、意味合いが全く違っている。
そこを果たしてどう受け取られるか。
特記すべきは、哪吒(ナタ)はどれだけ愛されキャラ(神さまに失礼)なんだろうと思ったし、昔「ナージャと竜王」というアニメがあって、哪吒(ナタ)のアルファベット表記が「NAZA」だったからだとムゲンが着ていたシャツで気が付いた。
【”妖精と人間の共生を求めて・・。”今作は、優しいタッチの絵柄でありながら、戦いの愚かさを強く訴える、疾走感が抜群のチャイニーズアクションファンタジーアニメの第二弾なのである。】
ー ”前作からもう5年かあ。”とチョイ感慨に浸りながら、久しぶりにシャオヘイとムゲンに会いに劇場へ。そして、モギリのお姉さんからナント、パンフレットを貰う。(但し、内容は一作目のモノである。当たり前である。)-
■妖精と人間は、微妙な均衡を保ちながら共生している。だが、或る日、妖精の会館の一つが謎の連中に襲われ、剛腕のターサンまでが斃される。
故にその容疑者となったムゲンは、ナタの屋敷に軟禁されるのである。
そのような非常事態の中、弟子のシャオヘイと姉弟子のルーイエは、真相を探るために旅に出るのである。
◆感想<Caution!以下、チョイ、内容に触れています。鑑賞後にお読みください。>
・最初の戦闘シーンで、一気に5年前の今作の世界感に引き戻される。映画を観ていて、嬉しき時である。
優しい絵柄。スピード感ある戦闘シーン。不思議な妖精ガジェットの数々。
・”一作目を観ていないけれど、大丈夫かな?”と思っている方も多いと思うが、今作のサイトを事前にチラッと読んでおけば、心配無用である。何なら、読まない方が良いかもしれない。
・今作の新キャラクターである、哀しき過去を持つ姉弟子の妖精ルーイエの存在がとても良いのである。彼女の人間憎しと思う気持ちと、それでも妖精と人間の共生を考えて、行動する姿。
彼女が思い返す哀しき回想の過去シーンは、可なり沁みるのである。
・特に、謎の集団に襲われた飛行機を、ルーイエとシャオヘイのムゲン弟子コンビが救うシーンは、ハラハラしつつ抜群のアクションシーンである。可なり驚く。忘れてはいけない”甲”と”乙”の頑張りも良かったな。
<今作は、優しいタッチの絵柄でありながら、戦いの愚かさを訴えるファンタジー&疾走感が抜群のアクションチャイニーズアニメなのである。>
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<以下、一作目の拙レビューです。
併せて読んでいただくと、よりこのシリーズの世界感が伺えるかと思います。>
■今作品の魅力的な世界
・妖精達が住んでいた森の美しさ。
・その、自分達の美しき棲み家を人間に奪われながらも、共存の道を選んだ妖精達の姿。だが、人間を憎むフーシーを始めとした妖精達も、当然いる。
今作品では、人間と妖精のどちらも否定的に描かないスタンスを取っている。
・シャオヘイ、ムゲン、フーシーを筆頭にした数々のキャラクタ-設定の秀逸さ。
・"館"、"霊域"、"執行人"という、魅力的なワードに彩られた作品の世界観
・キャラクタ-達のスピード感溢れる動きの数々と、精緻な背景描写。
・シャオヘイが、人間であるムゲンと嫌々ながら旅をし、イロイロな経験を重ねて行くうちに、ムゲンと心を交わすようになり、最後、ムゲンと歩む道を選んだラストは心に響いた。
・ジャパニーズアニメーションに触発されたとしか思えないシーンも、違和感がない。誰でも分かる宮崎監督、あの黒い霊域は"AkIRA"からだよね・・。
〈非常に面白い、且つ現代社会の様々なモノを犠牲にした上で、発展してする姿を見ていると、イロイロと考えてしまった作品。
見応えある、見事なアニメーション作品だと思う。〉
<2020年11月16日 イオンシネマ名古屋茶屋にて鑑賞>
一作目より『羅小黒戦記として』仕上がっている
人類全員観て。と、思った。
前作では、電車で人間達を助けた時、バケモノと言われて(人間に対し)諦めたような目を向けたシャオヘイが、今作では必死で旅客機を救おうとする姿に、无限(ムゲン)と過ごした時間の豊かさを感じた。
すごい好きなのが最後のシーンで、
アイスを買って欲しがるシーン、「不味かったら帰りにもう一個買って」には駄目というのに(一個なら良いよと約束したから)、「じゃあ不味かったら師匠にあげるからもう一個買って」に无限が「いいよ」というシーン。
僕はあの「いいよ」に全てがつまってたと思う。
みんな聴いて欲しい。
すごい優しい声してるの。
シャオヘイが「正しい方の味方」と言うのも、
姉弟子を守ろうとする子になったのも、
旅客機一機分の人間を囮にした(命を利用した)のを「悪い」と判断出来る子になったのも、
无限と過ごした時間が満たされて豊かなものだったからだと思う。(そしてそれはこれからも続く)
優しさってどこからくるの。という話だと思った。
僕は。
そんでもって、
旅客機、
戦争、
爆撃、ドローン、ミサイル(軍用武器に詳しく無いから名前がよくわからないけど无限を攻撃してた武器色々)、
軍事基地、
どうしたってガザやツインタワー、ウクライナとかさ、昨今の戦争と名のつくものやそのきっかけを思い出してしまった。
日本だって改憲しようって政治家の人達がいて(戦争に参加しやすくしようとしてる様子で)、
ひとごとじゃない。
こんな事が本当に起こるかも、起こってる場所があるんだよな、とか。
それで現実には无限がいないんだ、とか。
ルーイエは戦争が起こったら妖精につく、って言ったけど、
戦争が起こらない為にリンヤオを倒したわけで。
戦争起こって欲しくない。
ってすごく思った。
これからの未来があるシャオヘイみたいな子ども達に、
戦争の無い未来を渡したい。
ってすごく思った。
すごく良い映画だな、って思いました。
最後ダーッて泣いてしまって、
パンフレット買う時レジのお兄さんに心配そうな顔をさせてしまった。すみません。
シャオヘイがね、无限師匠と暮らしてて、これからも暮らしていくんだっていうのが嬉しかった。
リンヤオにさ、戦争しないで豊かになるとこ見せてやろうぜ。って思ったよ。
あと、アクションシーンがこれでもかとカッコよくて、沢山あってすごい良かったです!大満足‼︎
壁走ったり屋根走ったり空中戦があったり鉄工所の鉄を武器使用したり!オープニングも良かった…
それぞれのアクションシーン、どれもかっこよかったです!贅沢だった〜‼︎✨
あ、あとメインキャラクターのルーイエが、かっこいい女性で良かったです。さみしさと優しさと強さと自立の力を感じて良かった。
シナリオ面では1期から上積みも課題もある作品
前作から約5年ぶりの公開となった『羅小黒戦記』第2期。正直、1期の内容はすっかり忘れていたのですが、「そういえばシャオヘイって黒猫の妖精だったな」「ムゲンってめちゃくちゃ強かったよな」と、観ながら少しずつ思い出していきました。
物語の中盤から「執行人」という言葉が頻繁に登場します。ざっくり言えば、妖精界で悪者を討伐する戦闘力の高い妖精たちのこと。そして、その執行人よりもさらに強い存在が「長老」と呼ばれる妖精たちです。
今回のストーリーは、そんな執行人や長老、そして人間たちが、ある人物の影響で戦いを始めてしまうという展開。アクション要素も多く、世界観のスケールも広がっています。
ここで一つ、はっきり伝えておきたいのが主人公について。
このタイトルは「ムゲンとシャオヘイが主人公でしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、今作の主役ははっきりルーイエです。日本の作品だったら、このタイトルでメインキャラが脇役扱いだとしたら批判されると思いますが、本作はあくまでルーイエの物語を貫いており、本来の?メインキャラ推しのシナリオを期待していると、かなり肩透かしを食らうかもしれません。
さて、シナリオ面ですが、第1期と比べて日本の視聴者の好みを意識した演出が増えています。過去の回想や、友情・愛情を描くドラマ性など、日本人が好む要素がしっかり盛り込まれていて、「中国アニメ、かなり勉強してきたな」と感じました。この点は素直に加点要素です。
ただ、作画に関してはまだ課題が残ります。影の描写が少なく、戦闘シーンもコマ送りのような演出でキャラが目まぐるしく動き、少し疲れる映像になっているのは変わらず。人間同士の戦いがどうしてもカンフー寄りになる点も含めて、スピード感重視のゴリ押し感は否めません。逆に言えば、日本アニメの緻密な作画や演出の素晴らしさを再認識できる部分でもあります。
声優陣についても触れておきます。今回は声優目当てで観に行く人も多いと思いますが、ルーイエとシャオヘイが全体の6割ほどを占めていて、残りの4割では他のキャラがバランスよく登場します。キュウ爺やパンジンなどは流石に出番が少なめですが、人気声優が演じるメインキャラたちはしっかりセリフもあり、それぞれの見せ場も用意されているので安心です。
まとめですが、総じてこの作品は、「アニメが観たいからこの映画を選ぶ」というより、「推し声優が出演しているから観に行く」タイプの作品です。
とはいえ、シナリオ面は第1期よりも洗練されているので、声優目当てで観ても居眠りをする程はないといえる内容になっているかと思います。
期待通りで良かった!
相変わらず面白い
2025年劇場鑑賞310本目。
エンドロール後映像有り。
字幕で観たかったのですが、夜しかやっておらず、他の映画と時間が被ったので泣く泣く吹き替えで鑑賞。
前作はミニシアターで字幕版を観て、あまりの面白さにその後シネコンで吹き替え版が上映された時にまた観に行った位ハマりました。
表情変えずにめちゃくちゃ強いムゲンが好きなのですが、彼を野放しにするとバトルが一方的に終わってしまうので今回工夫されています。
その代わり新キャラの姉弟子がまた負けず劣らず仏頂面なのですが、たまにロシャオに驚かされる時が良かったですね。
バトルもスピーディーでアニメならではのワーッという感じで楽しかったです。
ちなみにパンフ買う時に「ラ・・・ロ・・・なんとか戦記のください」「えーと・・・こちらで」というやり取りが日本中でされているのではないでしょうか(笑)
大切なものを守るため一方と他方どちらか選べるか…
シャオヘイは可愛い!ただ個人的にキツいシーンもありました
まずは吹替版を鑑賞。
シャオヘイは今作でも真っ直ぐで可愛いです。尊い可愛さ。
出てくる街並みは楽しそうだし料理は美味しそう。
哪吒の屋敷はある意味予想通りだが超笑わせてもらった。
笑いどころもあればスリルも泣きどころもあり、飽きることがない。
しかしムゲン強すぎ。
ルーイエはちょうど予告編で入っていた果てしなきスカーレットと重なる印象を持った。
この作品が中国制作のアニメだと思う時、自然への視線や古い建物や庭に感じる美意識など、日本と通じる…というか、日本文化の源となった中国が、今でも日本人である自分と共有できる感覚を持っているのだなと嬉しく思う。
一方で、戦いのシーンでドローン戦が描かれたりするあたりに、あらためて中国の怖さも実感したりして。
敵が喋っている言葉が英語だったのもなかなかアレである。
途中、飛行機が山中に墜落(しそうになるがシャオヘイ達の努力でどうにか犠牲は出さずに済む)するシーンがあるが、山々の連なる中での墜落シーンだったため、私は日航機の事故を連想してしまい気分が悪くなってしまった。ストレス性の腹痛から迷走神経反射を起こす寸前だった。
中国人にとってはなんということもないハラハラドキドキシーンなだけだろうが、当時リアルタイムでニュースを見ていた人には少しキツいかもしれない。お気を付けを。
中国語の可愛いシャオヘイも見たいので、後日字幕版も見に行くつもりです。
ナーザTシャツ私も欲しいな。
グッズになってるかと思ったらなってないのね。
出したら売れるだろうに。
クオリティーの高さは堪能できるが、前作と比べると物足りなさも感じてしまう
銃器で武装した人間の兵士と妖精たちとの戦いが描かれる冒頭の展開から、前作でも感じた中国アニメのクオリティーの高さを堪能できる。
ムゲンの元で修行に励むシャオヘイの様子や、ムゲンを陥れた敵の痕跡を追尾するシャオヘイと姉弟子のバディぶりも楽しめる。
旅客機が墜落する場面では、思わず体に力が入ったし、事件の黒幕とシャオヘイたちとの激闘や、近代兵器がまったく通用しないムゲンの圧倒的な強さも見応えがあった。
ただし、人間と妖精の共生を巡る2つの正義の衝突を描いた前作は、それぞれの正義に共感できるという「考えさせられる」映画だったのだが、妖精を倒すことができる物質の強奪に端を発する本作は、犯人を見つけ出すまでのミステリー色が濃厚で、「他者との共存」というテーマ性は薄らいでしまったように思われる。
事件の黒幕が長老の中にいることは始めから分かっていたので、それが明らかになっても余り驚きはなかったし、戦争を勃発させることによる「人間の支配」という目論見も、とても正義とは呼べない代物で、単なる勧善懲悪の話になってしまっていたのは残念としか言いようがない。確かに、「人命」を巡るシャオヘイと姉弟子との論争はあるものの、全編を通じてのテーマにはなっていないし、姉弟子の悲しい過去とも相俟って、シャオヘイの主張が何だか「綺麗ごと」に思えてしまった。
アニメーションとしても、ダイナミックな作画に動体視力が追いつかず、何が起きているのかが分からないシーンが多かったのは勿体なかったし、平板(陰影がない!)なキャラクターには、シンプルな魅力が感じられるものの、旅客機や恐竜の骨といったCG映像との親和性が低く、チグハグに感じられたのは気になった。
それから、終盤で描かれる姉弟子の経験は、感動的ではあったものの、彼女が「復讐」よりも「居場所」を選んだ過程が、もっと強調されても良かったのではないかと思ってしまったのは、高望みし過ぎというものだろうか?
家族の物語
小黒の話半分、真の主人公はルーイエ&ムゲンというか、「ムゲンファミリー」の家族の物語だった。
1作目は住処を追われたみなしごの小黒が「居場所」「家族」を見つける旅だったから、一人じゃなくなってよかったね、って涙腺を刺激されたんですが。
2作目では、師弟であると同時に、擬似親子で、もう小黒はムゲンパパ大好きっ子でしたね。
なので、なんか「ほっこりした」とか「尊い」とかいう感情が先に来ました。
その他の感想は、ネタバレになっちゃわないように、箇条書きで。
・ムゲンと小黒の映画館や博物館、遊園地のデートは尊い
・小黒は戦闘で強いが、それよりかわいさが立ち、保護欲が刺激される
・ルーイエ、ツンデレで愛いやつ
・ナタもツンデレっぽく、いいやつで好きw
・ムゲン、無双、かっこいい
・さりげなく、ナタに嫌がらせする(名前を騙る)ムゲン酷いw
・中国語エンドロール後に映像+日本版主題歌による日本版エンドロールあり、明るくなるまで席を立たない方がいい
・↑上記理由に寄り、エンドロールでスマホ電源入れた奴に殺意
・原作者、『うしおととら』読んでないかな?
・初週、公開3日間の入場特典、やたら豪華
よく考えられたアクションの組み立てが気持ちいい
なんて可愛いんだ…
相変わらずシャオヘイかっわいいなぁもう…
まんまるで短い指もピンと伸びた短い御御足も師匠と弟子でありながら親子のような関係の二人なのも可愛くて仕方がなかった。
あの…本当…私、親子の、無意識に手を繋ぐその信頼関係がたまらなく好きでして…
その親子の信頼関係、それがムゲンとシャオヘイにもあって、本当に癒されてました。分断される師匠と弟子!シャオヘイ泣いちゃうんじゃない!?って思ったのに、なんなら師匠(偽物)に嬉々として殴り込みに行ってた。私観ました。
あと姉弟子もそれを爆笑して撮影してました。最高でした。
なんていうか、絵が優しいし背景の色がどの画面でも綺麗なんですよね…どの画面も見逃してはならんと思って観てました。今は目が霞んでます。
内容については、ま〜た登場人物が多いおおい。ただ、ぼんやり誰がどんなポジションでってのは前作よりも分かった気がします。
皆その立場や過去から考えたら言ってること正しいもんやから共存って難しいなと思いました。受容ってだいぶ難しい。
主人公ってシャオヘイですよね?シャオヘイと姉弟子が必死に戦って勝った後に観せられた師匠無双はもう遠い目で笑うしかなかったです。最強にも程があるだろ。
本編エンディングと日本語版エンディングの間にシャオヘイ達が日常に戻ったかのような音だけの映像が流れて、私は姉弟子が遊びに来るんじゃないかと今かいまかと画面を睨んでいました。最後のシャオヘイと師匠を見送る姉弟子が三人で歩いている様子がとても良かった。シャオヘイからアイスをわけてもらう二人が観たいです。
続き待ってます!
無印の羅小黒戦記ファン
羅小黒戦記の1は好きすぎてこの間のリバイバル含めて映画館で5回観ました。
で、2の評価だが全体的に熱くなれない、敵はそこそこ強いが「はいはい負けました、牢屋で反省します」でフーシーみたいな熱さがない、ナタは戦ったけどお遊び、そして無限はほぼマグニートで最強過ぎだし人間は雑魚過ぎる。
映像で言えば戦闘シーンが高速過ぎて目で追えない事が多くて楽しめない。
1ほど人間界も妖精界もピンチじゃないし…スケールダウン。
3に期待はしている
全106件中、81~100件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。











