「童心」チャーリーとチョコレート工場 ひとさんの映画レビュー(感想・評価)
童心
本作は、2度目の鑑賞である。
以前見たときは、まだ小学生だった。あのときはただ、こんな夢の国があればいいのに、こういう面倒な友達もいるわ、とかそういう感想しか持てなかった。
だが、それから十数年経ち、改めて見てみると、
「あれ、こんなにも愚かな自分と対面させられる
映画だったの!?」
と、驚かされた。
というのも、この世で持っていると幸福の象徴とされているものは本当に幸福と呼べるものなのだろうか、と思ったからだ。人それぞれ何が幸福かは違うし、これが幸福だ!といって他人をおとしめる必要もない。他人と競争して蹴落とそうだなんて考える必要もない。
ただ、自分が感じるものを大切にすればいいのではないか。素直な心を大切にしておけば良いのではないか。
理屈を捏ねることも時には必要となる。常識を語ることも時には必要である。だけど、このチョコレート工場のように何が起こってもおかしくない、という場面ではそんなものを取っ払って楽しもう。
現代社会に於いては、様々な技術が発展している。なにもかもが、現実に起こってもおかしくないところまで人間は到達しようとしている。この先何が起ころうとも、どんなに変わろうとも、笑顔と人を想う心だけは忘れずに生きていこうと思える作品であった。
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