「映像革命というのであれば話も革命しなくちゃ(「革命」の話という意味ではないです)。」トロン:アレス モーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
映像革命というのであれば話も革命しなくちゃ(「革命」の話という意味ではないです)。
①何か期待していたものとはちょっと違う。(別に”デジタル世界“が現実世界“を侵食したわけでもないしー予告編や宣伝コピーに引っ張られ過ぎかも知れないけど。)
デジタル世界のものが現実世界のものになると、ホントにああなるのかしら、という疑問がずっとつきまとったし、最初アレスとアテナとが実体化したバイクでイプを追跡している時に、アレスが”目標を視認した“と言ったところで、デジタル世界のものなら別に人間の目など要らないんじゃないかしら、と?がいくつも頭の中に浮かんだし、結局人間の能力と同じになるのなら人間にする必要があるのかしら?とか、別に人間の姿をしたAI兵士なんて要らないんじゃないの?とか作品世界を根底から揺るがす疑問が最後まで離れなかった。
結構人間臭いし(AIが暴走したんじゃなくて、結局人間の暴走が全ての原因)。
冒頭は映像凄いと思ったけれども、観ているうちにそれもだんだん慣れてくるし、始まってから30分くらいで話の底がわれてしまって結末が予想されてしまうのがイタイ。
鑑賞中ずっとどこかで同じようなプロットあったよなあ、という感じがしていたが、そう『サイボーグ009』『仮面ライダー』『人造人間キカイダー』だわ。
②じジャレット・レトがヒーローに見えないのもアクション物娯楽映画として弱い。
AIが自我というか実存的主体というか、に目覚めて、ユーザーのいうままになるデジタルな存在であることに疑問を持ち、最後に人間というアナログな存在になるという役柄には演技派の方が良いということでジャレット・レト(兼製作)が演じたんだろうけれど、どうしてもヒーロー役が似つかわしくない。
イヴ役の女優さんも、どこかで見た顔だと思っていたら『パストライヴス』のヒロイン役の女優さんだったけれども(こちらでも世評ほど感心しなかった)、始終能面のような表情でそんなに上手いとも思えなかったし、何より娯楽映画のヒロインとして華がない(妹役の女優さんの方が可愛かったのに…)
ジリアン・アンダーソンもしどころがない役で生彩なし。
③というわけで、高い点数はあげられないけれども、実はこっそりご贔屓のエヴァン・ピーターズが敵役という大きな役で出ているのでちょっと点数を良くしてます。
