長浜

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劇場公開日:2026年3月14日

解説・あらすじ

ユネスコ無形文化遺産にも登録された滋賀県・長浜曳山まつりの「子ども歌舞伎」を題材に、自己の芽生えの狭間で揺れ動く子どもたちの心模様を描いたヒューマンドラマ。

11歳の伊吹は1年前に他界した父・秀一の遺骨を届けるため、台湾人の母・ヤオファとともに父の故郷・長浜を初めて訪れる。長浜は年に一度の祭りの準備の最中で、伊吹はそこで行われる子ども歌舞伎で、かつて父が演じた女形を演じることになる。慣れない環境と歌舞伎の言い回しに苦戦し孤立してしまう伊吹だったが、自身の性に違和感を抱く少女・花と出会い、少しずつ心を開いていく。そして祭りの本番が近づくにつれ、伊吹は父とその不在に向き合うようになる。

「彦とベガ」の谷口未央監督の長編第2作で、幼少期を長浜で過ごした谷口監督が自身の記憶と重ね合わせながら脚本を執筆し、長浜曳山まつりの協力も得て約8年の歳月をかけて完成させた。8人組ボーイズグループ「VOKSY DAYS」の荘司亜虎が伊吹役、映画初出演の加藤あんりが花役を務め、ともに初めての歌舞伎と祭囃子に挑んだ。「ひかりのたび」の瑛蓮、「恋人たち」の池田良が脇を固めた。

2025年製作/93分/G/日本
配給:ブライトホース・フィルム
劇場公開日:2026年3月14日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
谷口未央
脚本
谷口未央
脚本協力
于然
プロデューサー
谷口未央
協力プロデューサー
杉岡慶子
撮影
根岸憲一
照明
佐藤仁
音響
松野泉
美術
塩川節子
ヘアメイク
森清佳
ヘアメイク指導
村田裕彦
衣装管理
田中雄太
歌舞伎振付
岩井小紫
太夫
竹本甚太夫
三味線
豊澤賀祝
エンディング曲
HASAMI group
助監督
濱本敏治
制作担当
山田康博
宣伝美術
千葉健太郎
宣伝担当
大久保渉
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フォトギャラリー

映画レビュー

3.5 今のところ酷評しかないので、良いところを書きますね。

2026年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

Hasami Groupが好きで観に行ったが、正直、いま付いている酷評だけでこの映画を判断するのはかなりもったいないと思った。
『長浜』は、単なる祭り紹介の映画でも、流行りのテーマを雑に並べた映画でもない。長浜曳山まつりという強い共同体の中で、家族、性別、土地、伝統といった「与えられた意味」や「役割」に子どもたちがどう向き合うかを、かなり繊細に描いた作品だと思う。

たしかに、この映画は派手な展開で観客を引っ張るタイプではない。けれど、そのぶん祭りの音や所作、稽古の空気、町の人々の視線の中で、登場人物たちが少しずつ揺れていく過程が丁寧に映されている。そこを「展開がない」「祭りの場面が多い」と切ってしまうのは、この映画の見どころをかなり取りこぼしているように感じた。

印象的だったのは、伊吹と花が単純に何かを拒絶するのではなく、押しつけられた意味を引き受けたり、ずらしたりしながら、自分なりの形を探していくところだ。琵琶湖の場面には、記号や役割から一度離れようとする切実さがあったし、祭り本番で伊吹の感情が役と重なる瞬間も強く心に残った。花の描き方もよく、「普通」や性別の枠に収まりきらない違和感が静かに伝わってきた。

また、この映画の祭り描写は、単なる観光PRとはかなり違う。曳山まつりを背景にドラマを置いているのではなく、祭りそのものの重さや空気の中で人物たちの感情が動いている。だから祭りの場面が多いのも、むしろこの映画の本体だと思う。土地の記憶や共同体の圧力、そこに包まれながら揺れる子どもたちの気配が、ちゃんと映っていた。

もちろん、好みが分かれそうな部分はある。でも、それをもって「広報映画」や「取ってつけた話」と片づけるのは雑すぎると思う。『長浜』はもっと静かで、もっと繊細で、人が役割や意味の中でどう生きるかを誠実に見つめた映画だった。
わかりやすいカタルシスや派手さだけを求めると刺さらないかもしれない。でも、祭りの空気や子どもたちの感情の揺れに目を向ければ、この映画にしかない強さがちゃんとある。自分にとっては、酷評だけで埋もれてほしくないと思える作品だった。

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Nora

0.5 全編に流れる作り物の違和感

2026年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

父の不在、土地の伝統、性の揺らぎ、台湾ルーツ。いま的な要素は並んでいる。その承認欲求は、作り手のものかもしれないと思うと、見る気が萎えた。

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onokei

1.0 曳山祭りだけで十分です。

2026年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

地元が長浜なので、観ました。おじさんになってみると、高校時代を過ごした長浜市が無性に恋しくなってますし、当時の思い出の場所に行って、胸がぎゅっと締め付けられる思いもします。若いときはむしろもう忘れてしまおうと思っていた故郷の出来事なはずなのに、まさに中年クライシスの一種かもしれません。

とういことで、その長浜市の曳山祭りって実は一度も行ったことがないので、ドキュメンタルタッチを勝手に期待していましたが、違いました。中学生の男女が曳山祭りの準備で見せる、思春期ならではの葛藤をみせながら、お互い寄り添っている感じをみせています(みせようとしています)。が、どうも共感できない、作ったような感じでした。先にこんな葛藤はあるだろうといった大人の概念ありきで、ちょっと頭でっかちな脚本の構成だったかなと。

中学生たちが大人の脚本で言わされている感じ、表情をしてました。なので、共感ができない。中学生ってこんな感じじゃないでしょ??って不思議です。この映画、新宿の映画館の上映できるレベルだと誰が認定したんでしょうかね・・・(甘すぎるんじゃないでしょうか)。他におもしろい自主映画は世に出ずに埋もれているんでしょうね、少なくともその人たちが納得するような映画を上映してほしいです。

この映画の救いは、曳山祭りの実写版と、演出版の織り合いでしたので、ストーリはなくてもよかったです。そもそもドキュメンタルタッチで十分でした。そこに葛藤も何もなくていいじゃん、ただその地域の祭りに情熱を捧げている人々という設定の脚本で撮ったときにどんな映画になるだろうって興味あります。映画をつくるひとって、映画ストーリーには葛藤ありきだって教科書的な思い込み強そうで、から回りしているパターンだと思います。

あとは、歌舞伎に興味をもつきっかけにはなるかな。上映後の舞台挨拶で監督が顔ではキャスティングしていないとおっしゃていたのですが、果たしてそうでしょうかね。この子役の男優の顔立ちが歌舞伎の女役にハマっていましたし、男優の顔立ちいかんでは、まったく不釣り合いな女役になったのではと思います(顔で選んでいないのなら、すごくラッキーだったってことですね)。

敢えてストーリー性をもたせようとしたのか、外国(台湾)から長浜に来た家族の設定ですけど、なぜ、その子がコテコテの地域祭りの女役に選ばれたのかってところの背景は省略してしまってたところから、無理がある設定だったかな(その子の役者にかける意志がみえない、やろうとしているのか、やらされているのかよくわからない)。

あとは、舞台挨拶後に、同じ長浜出身の上田慎一郎監督とともに、監督と直接お話する機会ありましたが、こういうときって、通り一篇のご挨拶です。ここで正直な映画感想なんて言えるはずがない。世の監督って、すばらしい映画でした!!って言って欲しいがために、自己承認欲求のためにつくっているんですかね。それだと面白い映画はずっと作れないと思いますがね。むしろ、つまんない、わけわからんよって言われてもいいくらいの覚悟でつくってほしいです。

私の思い込みですが、映画監督するひとって、人見知りなひと多いと思いますね(内輪では社交性抜群だけど)。外部向けにはいわゆる営業トークはできないひと多いと思うので、ここはもっと営業感覚のあるるひととペアになって対応すべきでしょうね(映画館スタッフと連携したセッティングの工夫必要)。それだともうちょい、意見言い合えて和むと思います。

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菜野 灯

1.5 広報的映画

2026年3月15日
Androidアプリから投稿

単純

カワイイ

父親の故郷で長浜曳山まつりの子ども歌舞伎で女形を演じることになった少年伊吹と、シャギリ(祭囃子)をする少女花の葛藤をみせる話。

稽古初日の様子と、外では近所迷惑と言って音を鳴らさずに篠笛の練習をする花をみせて始まって行く。

話しの流れで伊吹の父親の遺骨を届けに来たのが目的で、祭りが終わったら台湾に帰るというけれど、この町の人たちの思考でそんな子にその役つけるの?状態。

曳山まつりと子ども歌舞伎をみせたいのは伝わったけれど、話しの展開も葛藤の内容も取ってつけた様な印象で、残念ながらストーリーが無理矢理な感じ。

結局ほとんどのシーンが歌舞伎の稽古と祭りの様子だし、ショートだったらもう少し良かったのかなという感想。

長浜曳山祭りは4月9日〜17日らしいので是非!ってことですね。

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Bacchus

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